歯医者は一度だけの通院ではなく、定期的に長く通うことが望ましい場所です。そのため、医院との相性を重視して選ぶことが大切です。通いやすさや設備の新しさも重要ですが、最も長く続けやすいのは、自分にとって居心地のよい医院です。

まず注目したいのは、スタッフや歯科医師の対応です。質問に丁寧に答えてくれるか、治療方針を一緒に考えてくれるかなど、コミュニケーションのしやすさは通院のストレスを大きく左右します。次に、治療計画の柔軟性です。急な体調の変化や仕事の都合に合わせてスケジュール調整してくれる医院は、無理なく通い続けられます。

さらに、予防への取り組みも重要です。定期クリーニングや生活指導を重視する医院は、将来的に大がかりな治療を避けやすく、結果的に通院の負担も減ります。設備の清潔さや最新機器の有無も安心材料になりますが、最終的には「話しやすく、通いやすい」と感じるかどうかが判断基準です。

長く健康な歯を守るには、医院との相性を最優先に考え、安心して通える歯医者を見つけることが大切です。

歯医者の学会が毎月開催されているかどうかは、開催頻度や目的、地域によって異なります。結論から言うと、毎月定例的に開催される学会は少なく、年1回や数年に1回の大型学会が主流です。例えば、米国歯科医師会(ADA)の「SmileCon」や日本歯科医師会の学術大会は年1回開催され、2025年のSmileConは10月23~25日にワシントンD.C.で予定されています。また、国際的な「FDI世界歯科連盟」の会議も年1回や隔年で開催されることが一般的です。

ただし、地域ごとの小規模な研究会やセミナーは月1回程度で開催される場合もあります。例えば、地方の歯科医師会や専門分野(歯周病学やインプラント学)の勉強会は月例で実施されることも。90年代はこうした小規模な集まりが活発で、ベテラン歯医者が最新技術を学ぶ場だった。しかし、毎月の全国規模学会は運営コストや参加者の負担から現実的ではなく、オンラインセミナーやウェビナーが補完的に増えている。2025年には、3月の「Dentists 2025」(ドバイ)や9月の「ICDO 2025」(ロンドン)など、特定の月に集中する傾向がある。学会の頻度は目的や規模で異なり、毎月ではないが定期的な学びの場は存在する。

初めての歯医者や久しぶりの受診では、どんなことを聞かれるのか気になって不安になる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、聞かれる内容は基本的なことがほとんどで、事前に少し知っておくだけで安心して受診できます。

まず最初に聞かれるのは、現在の症状についてです。いつから痛みがあるのか、どこがしみるのか、どんなときに違和感を覚えるのかなど、具体的な状況を答えられるようにしておくとスムーズです。

次に、過去の治療歴や持病、現在服用している薬などについて確認されます。麻酔や処方される薬との関係があるため、正確に伝えることが大切です。お薬手帳がある場合は持参しておくと安心です。

また、妊娠中かどうかの確認や、アレルギーの有無についても質問されることがあります。これらは治療中の安全性に関わるため、遠慮せずに伝えるようにしましょう。

どんなことを聞かれても、歯医者は患者さんの不安を軽減し、より良い治療を行うために質問をしているだけです。緊張せず、ありのままの状態を伝えることが、安心して治療を受ける第一歩です。