ゾンビが足りないよ!もっとゾンビを! 『ライフ・イズ・デッド』 | 蝦夷☆オブ・ザ・デッド

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蝦夷の片田舎より分析しない掘り下げない脱力バカレビューをお届け(ホラー多めほぼネタバレ)

 
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<あらすじ>
近未来、世界中に人間の体液によって感染するアンデッド・ウィルス「UDV」が蔓延していた。
それは日本も例外ではなかった。
UDVの症状は5段階に分けられており、レベル5になると、心臓も思考も停止しているのに動き回る動く死体・・・すなわちゾンビになってしまう。
赤星逝雄(あかぼしゆきお)は、高校卒業間際にUDV感染の宣告をされ、そのせいで就職出来ず、ニートになる。
UDVの大敵はストレス。
だが、社会のUDVへの対応は酷い有様で、逝雄のゾンビ化はますます進行してゆく。
逝雄の父・浩止と母・冥子は、息子を守るべく奮闘し、妹・消子(しょうこ)は、兄を思い、献身的に尽くすが、恋人の茜、友人の面井や同級生の矢白が関われば関わるほど事態は混乱し、ストレスを増加させていく。
そんな中、逝雄には希望の光があった。
それは担当のナース・桜井の笑顔。
世間の風当たりはますます厳しくなっていくが、赤星家は家族一丸となって立ち向かう。
しかし、ユキオのUDVのレベルはどんどん上がっていくのだった。

<レビュー>
原作が良過ぎて実写化を頑張ろうとした結果、空回って可哀想なことに!
その典型でした。
原作と切り離して観るとよろしいかと思います。
ヒューマンドラマとしてはなかなか熱いものがありましたよ。
しかし、最大の難点が・・・
ゾンビが足りないよー(泣)
政府に管理が徹底されていると言う設定なので、ゾンビが少ないのはそう言う理由からなんでしょうが、感染者が自己申告なので隠れゾンビがもっとウロウロしていても良さそうです。
と言うわけで、ゾンビの群集がウジャジャ湧いてくる絵柄がお好きな方にはとっても物足りない映画と言って良いでしょう。

舞台は、とある片田舎(原作は新潟)。
脚を引き摺った兄に付き添う妹。
どうやら、リハビリをしている模様です。
のどかな田園風景に仲睦まじい兄妹。
そんな微笑ましい光景の中、突然現れたパジャマ姿のおじさん。

 
「うーーー・・・・。あーーー・・・。」

そのおじさんに駆け寄るおばさん、彼女は奥さんのようです。
「あなたー。おうちへ帰りましょうねー。」
おじさんはどうやら要介護状態のようです。
おばさんは必死でおじさんを引っ張るのですが、なかなか言うことを聞かない。
そのうちおじさんが凶暴になり、おばさんに襲い掛かります。
「お兄ちゃん、私ちょっと行って来る!」
妹が彼らのところへ走ります。
傍から見てると、どう見てもゾンビ化したおじさんがおばさんを食べようとしていて、そこへか弱い女子高生が止めに入っていると言う大変無謀な状況なのですが、兄は「気をつけろよ~」とのんびり声をかけ、ゆっくり歩いて行きます。
緊張感は全くないのですが、尚もおばさんを食べようとするおじさん。止める妹。
ゆっくり揉みあっているうちに、おばさんが田んぼの中に突き落とされ、今度は妹が標的になりました。
ここで兄、何を思ったのかおじさんの役職名を片っ端から叫び始めます。
「部長!課長!主任!・・・・」
そして最後に、


「係長!!!」

 
「・・・・・あ・・・・・・・はい・・・・・。」

おじさん、係長だったんですね☆
しかし、一瞬我に返ってせっかくお返事したと言うのに、おじさんの頭、いきなり吹っ飛びましたよ!
 
  
バーン!!!ビシャーーーーッ!!!(*雨風呂さんに消されたのでグレースケール加工で再アップ)

 

そこには銃を構えた警察の特殊部隊員が。
「大丈夫でしたか?噛まれたり、引っかかれたりしていませんか?」
兄妹に状況を尋ねる隊員。
更に隊員は兄に話しかけます。
「失礼ですが、UDV感染者の方ですね。」

 

実は、リハビリをしていた兄、ウィルスキャリアでした。
この時点ではレベル2。
症状は、顔色が悪くなり、身体に斑点が出来、臭くなり(腐臭)、運動機能が低下すると言うもの。
これ以上ゾンビ化しないために、兄は妹の協力のもと、リハビリに励んでいたのでした。
ここからは半分ゾンビのゆるゆるだらだら日常生活が続きますので、いつものようにかいつまんでお送り致します。

 
近所の人に「ゾンビの家」と迫害され、石を投げられ怒り心頭の父。
「息子はゾンビじゃない!家族だ!こんなことするお前らのほうがゾンビだ!」と一喝。

 
いつもは風采のあがらない父の思わぬアツい姿に、妹思わず拍手。

兄には恋人のような女性がいるが、この女性、兄とエッチなことをする度に金銭を要求。
ホントに恋人?
しかし、こんなお茶目で楽しい女性。

 
「いないいなーーい・・・・・・」

 
「ばあっ!!!(股間パカッ!)」

 
「フォォウ!!!(謎の雄叫び)」

兄無表情、ノーリアクション。
寒々しい空気が漂い、観賞しているこっちにまで凄まじい冷気が!!!
誰か笑ってあげて!

 
親友に勧められ、密かに思いを寄せているナースさんのために曲を書くことに。
しかしこの曲・・・ずーーーーっと同じコード進行&ハミングのみ。
シメに「あいらびゅー」と一言、キメ顔。
これを動画に撮って、ナースさんに送ると言う。
もう絶対やめとけ。

 
驚異的にポジティブな妹に引っ張られている家族。
「赤星家、ファイト!!!」
何があってもゾンビになっても兄は家族で最後までうちで面倒を見るという、揺るぎ無い家族愛。
この場面はなかなか感動的でした。

 
ゾンビの症状レベルが進むと、バトルロワイヤルのような装置を首につけられます。
しかし、これは誤作動が多いらしく、せっかくお風呂でリラックスしてた女性患者も・・・

 
いきなりドカン!
誰も襲ってないのに、お風呂入ってただけなのに、納得いきません・・・。

 
申請用紙を出すと、護身用の銃が配給されます。

 
ちょっと銃使いに憧れていたお父ちゃん、鏡の中でジェームズボンド気取り。
撃たれる側の息子に見つかり非常に気まずいムード。

 
地元のバカ中学生、森の中でエロスなことをしているカップルゾンビに大興奮。
さすが思春期真っ只中、バカ一直線。
エロスなゾンビカップルと記念撮影。

 
大量のエロDVDを抱きしめたオッサンゾンビ。

 
試しに一枚取り上げてみると・・・

 
「かーえーしーてーお宝ー(泣)」

 
湖に放り投げたら、どこまでも追い掛けていきますよ。
命より大事なエロDVD・・・って、命ないか。ゾンビだから。

 
兄の親友、友情が空回りして兄にストレスを与え続ける。

 
せっかく妹とリハビリしてたのに、親友のせいでいきなりレベル4状態に!
(レベル4=ゾンビと人間に交代で変身)


遂に心臓が止まり、レベル5になった兄。
しかし、死んではいるものの最後に向かうは愛用のギター。

 
家族全員、身を切られる思いで兄のために引き金を引く!

 
兄の頭吹っ飛ぶ!

 
泣きながら兄の血を浴び続ける家族・・・いつまでもいつまでも血を浴び続ける家族。
感動的ですが、
そろそろいい加減にしないと感染しちゃいますよ!

 
兄の死後、彼の形見のギターで妹ライブ。

 
観客は重度UDV患者。
ホスピスでの慰問ライブだったのですね。

 
「お兄ちゃんも観てるわよー」
兄の遺影と共に両親も応援に駆け付けました。

・・・しかし、「兄を思ってこの曲をつくりました」と言うので、しっとりと始まるライブと思いきや、いきなり「ギャアアアアアアアア!!!!!」と大絶叫。
「オーマイブラザー!!!!!うわぁお!!!」
・・・パンクかい。

おまけ☆
 
パチンカーゾンビ。
ゾンビになっても生前の習慣は抜けません。
ちなみにこの人常連客。

<超主観的評価>
ストーリー★★ スリル★ テンポ★ バカ★★ グロ★
総合★★

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