踊るゾンビ!歌うゾンビ!一度も出てこないジャケゾンビ! 『ホテルゾンビ』 | 蝦夷☆オブ・ザ・デッド

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蝦夷の片田舎より分析しない掘り下げない脱力バカレビューをお届け(ホラー多めほぼネタバレ)


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<あらすじ>
友達の結婚式へ行くための旅行の途中、道を間違え寂れた田舎町に迷い込んだ6人。
そこで、年老いたオーナーと奇妙なシェフ二人だけしかいない不気味なホテルを案内され、とりあえず一息つくことにした。
一晩過ごし出発しようとした早朝、シェフが凄惨な姿で死んでいるのが見つかり、またオーナーも心臓発作で死んでしまう。
そして、殺人容疑として疑われホテルに足止めされた6人にとんでもないことが起こり始める・・・。
 
<レビュー>
とても大切なことなので、最初に言っておきますね(またそれか)。
DVDジャケのにこやかなコンシェルジェゾンビですが・・・
一度も出てきません。

ですが、冒頭からかなり飛ばしています。

 

「ベッド&ブレックファスト」
つまり、小規模宿泊施設のことなんですが・・・

 

ババーン!ベッドがデッドに!
デッド&ブレックファスト・・・死んじゃったら朝ごはん食べられません。

さて、
ホラーにありがちなバカな若者が6人が、遠方で行われる友人の結婚式に出席するため車を走らせています。
しかし、行けども行けども目的地への目印まで着かず。
それもそのはず、運転手のバカが動物の轢死体をカウントするのに夢中で、道間違えてました。
しかも、若者(バカ者)のうちひとりが、前日にケンカしたとかなんかで痛み止めと称して酒と一緒に薬をガバガバ服用しています。


 
「そんなにクスリ飲んだら、また脳細胞が減るわよ!」

もうこれ以上減る脳細胞もないから安心しろって感じです。
後々、このバカが良くも悪くも大活躍しますから覚えておいて下さいね。
個人的に、「魔鬼雨」「キャリー」あたりの若かりしトラボルタを彷彿とさせます。
さて、標識が目につき降りてみると、そこは小さな町「ラブロック」。
すぐそこの給油所では、なにやらミニライブ(注*観客なし)をやっておりましたよ。

 
「♪腹をくくってゾンビになったぁ~」

一体・・・。
何系ミュージシャンなんでしょうか。
とりあえずこの人しか話す人がいなさそうなので、どこか宿泊できるところがあるか訊いてみることに。

 

どうやらこの人、給油所で働いているようです。
「オレ、修理工で給油係でミュージシャン。泊れるのはオレの家。なんつって☆」
壮絶に面白くない冗談を吹っかけられるものの、ガン無視で聞き出してみたところ、どうやら小さな宿泊施設があるらしい。

 
いい感じね。「サイコ(映画)」みたい

案内してもらった若者たち、サイコ風ホテルがそこそこお気に召したようで、ここに宿泊することにしました。
と言うか、ここしか宿泊施設がないようなので選択の余地もない。

さて、先ほどクスリと酒をがぶ飲みしていたバカを覚えていますでしょうか。
ここに来てクスリと酒がじわじわ効いてきたようで、ホテルの玄関先で立ちションをはじめます。
玄関先にはオーナーに代わってフランス人シェフが出てきましたが、当然怒られました。

 
「お前のスープにおしっこ混ぜるぞ!」

シェフなので、料理をタテに脅します。
オシッコスープはとっても困るので、なんとか謝って中に入れてもらいます。

 

入るなり大仏。
しかし、誰もツッコむ人はおりません。
この後、オーナーと対面しますが、オーナーはキルビル(デヴィッド・キャラダインさん)です。

 

実は、オーナーには妻と息子を亡くした過去があり、ある儀式を通して息子の魂を箱に封印していました。
その名も「幸福の箱」

 

後に、この箱が全然幸福の箱じゃないことがわかります。
そんなオーナーとの対面後、6人はこのホテルで世話になることにしました。
その夜。
クスリと酒でラリパッパだった彼が、今になってシラフになりゴソゴソと起きてきて、ホテルの冷蔵庫を物色しています。
運良く、美味しそうなブルーベリーパイ発見。
薄明かりの中でパイを貪っていると、友だちが起きてきました。
「お前何やってんの?」
電気パチッ。


「うん?おなかすいたからパイ食べてた」

まさに志村うしろうしろの世界。
仰天した友だちが叫びます。
「お前ーーーーー!!!うしろーーー!!!うしろぉぉぉーーーー!!!」

 
「・・・・・?」

 
「・・・・・。」

 
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
 

「うわぁおぅ!!!X△◎&%$!!!!!」

・・・二度見するとこか。

惨殺されていたのは、「オシッコスープ」のフランス人シェフでした。
更に、オーナー(キルビル)まで死んでしまいました。
こちらは心臓発作の模様。

彼らが死んだことにより、あらぬ容疑をかけられ町から出られなくなってしまった6人。
この中のひとりが、オーナーが所有していた「幸福の箱」をいじったことにより、事態はとんでもない方向へ。
なんとこの幸福の箱、人の身体の一部を入れると対象者がゾンビ化してしまいます。
要するに、箱の持ち主がゾンビを自在に増殖させることが出来るというもの。
箱はもともと封印されていたのですが、オーナーの死後、若者のひとりが箱をいじって封印を解いてしまったため、中から霊魂が出て来て彼に憑依。
若者は途端に極悪非道な顔つきに豹変、手当たり次第にそこいらの人をゾンビにし始めます。
この箱、スライド式のフリスクケースのでっかいバージョンみたいなやつなんですが、そこに爪とか髪とか指とか血とか入れて「カチッ」と締めるとゾンビ化セッティング完了の模様です。
物語の中盤以降は、「箱にオレの一部を入れさせるな!」「ゾンビ殲滅!」「箱寄越せ!」の攻防戦となっていきます。

しかし、この映画のゾンビ。
よく喋る、よく歌う、よく笑う、よくタバコ吸う。
顔色がちょっと悪くて人よりちょっぴりケンカがスキ☆
・・・そんな只の人に見えます。
今時、喋るゾンビなんて大して目新しくもないしなぁ・・・。
この映画、「イギリス産ゾンビ傑作映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』に物申す!アメリカが叩き出すのはこれだ!」的な売りだったと聞いてはいるけど、もうなんか頑張ろうとし過ぎてもうずっとスベり続けてるんじゃ?
どうせスベるなら最初から最後まで潔くスベったらいい!
そんな風に胸を熱くさせて見守っていたら来ましたよこれ。


トンデモない歌詞のラップに合わせ・・・

 
ゾンビが息ピッタリに踊る!(あ、息ないか)

 
その振り付けがまんまスリラー。


ヘーイ!!!

以下、劇中で気になった点をダイジェストでお送りします。

その1
 
「助けを呼びに行ってくるぜ!俺に任せろ!」
ブルンブルンブルン・・・

 
「行くぜ風のように!ソイヤッ!・・・」
ブルン!!!
 
 
「・・・って、バイクが先!!!」
ブオー・・・・・・・・・・ガッシャーーン!!!

 
「・・・・・・・・・グッ!」

 
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


その2

まんまバーニング


その3
 
ゾンビより怖い酒場のおねえさん


その4
 
「死ね!!!ブス!!!」
ゾンビにブスは余計だろ


その5
 
「B級ホラーみたいな話ね☆」
・・・・・・アンタの出てる映画がね。


おまけ☆
問題のゾンビ踊りシーン

<超主観的評価>
ストーリー★★ スリル★ テンポ★★ バカ★★★★ グロ★★
総合★★★


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