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――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――Story
強盗のためにお互いに顔を知らない人間6人が集められた。
彼らはコードネームとして「色」を使った名前でお互いを呼び合い、綿密な計画を実行に移し宝石強盗を行う。
それぞれのコードネームは、「ホワイト」「ブロンド」「ブラウン」「ブルー」「オレンジ」「ピンク」。
しかし、完璧だった筈のこの計画が警察に露見されてしまい、ホワイトと重傷を負ったオレンジがアジトに逃げ
帰る。
そこにピンクがアジトに到着し、「この中に裏切り者がいる、『警察の犬』がいる」と言い始めるが…
Mr.ホワイト:ハーヴェイ・カイテル /Mr.オレンジ:ティム・ロス / Mr.ピンク:スティーヴ・ブシェミ
Mr.ブラウン:クエンティン・タランティーノ / Mr.ブロンド:マイケル・マドセン / Mr.ブルー:エドワード・バンカー
ジョー:ローレンス・ティアニー /エディ・カボット:クリス・ペン / ラジオの声:スティーヴン・ライト ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Review
大好きなブシェミとタランティーノが出ています。
それだけで私にとっては一粒で二度おいしい映画です。
黒いスーツに身を包んだ6人衆。彼らは強盗団です。
そんな彼らが、真昼間のファミレスで何か真剣にお喋りしています。
一体何をそんなに熱く語っているか、よ~く聞いてみると・・・
お題は、「マドンナの『ライク・ア・ヴァージン』の歌詞の解釈について」。
どんだけ硬派な映画なんだと身構えて見始めたら、しょっぱなから裏切られます。
タランティーノが喋る喋る。タラちゃん節全開です。
かっこいいのに話題はあほ
ライク・ア・ヴァージン談義が終了すると、今度はブシェミがチップをケチり始めます。
「マックでチップを払わないのになんでここでチップ払う」などと、しみったれた持論をゴチャゴチャと・・・
その小物ぶりがブシェミのビジュアルとマッチング!
結局「払えバカ」と言われて渋々払います。
強盗の作戦会議の時も、「コードネームを決めて、お互いにその名前で呼び合うこと。おまえホワイト、
おまえオレンジ・・・」とボスのジョーが割り振りしていきますが、「ハイおまえピンク!」と呼ばれたところで、またブシェミがつっかかります。
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ブシェミ「えっおれピンク?・・・ピンクはヤダ。絶対にヤダ!」
ボス「なんでピンクがイヤなんだ?」
ブ「なんかさ・・・ナヨッとしてるから」
ボ「おまえナヨッとしとるだろうが」
ブ「でもイヤ。ピンクはイヤ!ねえちょっとホワイト、名前交換しない?」
ボ「交換だと!?おまえはピンク。つべこべ言うな!前に『ブラック』という名前の取り合いで
みんな大喧嘩してるんだぞ。有無を言わさずおまえがピンク!」
ブ「ええ~!!せめてムラサキにしてくれよォ~」
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まるで、男なのにモモレンジャーに配役が決まってしまった子どものような言い草です。
ともあれ、ピンクはブシェミにピッタリです。
物語は順を追って進んでいく訳ではありません。
先ほどのマドンナ話に花を咲かせていたファミレスから一転していきなり強盗が失敗した場面になり、それから
「何故周到に用意したはずなのに失敗した、仲間の中に裏切り者(犬)がいるはずだ」と言う疑惑が浮上し・・・
そこから過去へ場面が次々と交錯し、それぞれのコードネーム(カラー)の、「ホワイト」「ブロンド」「ブラウン」
「ブルー」「オレンジ」「ピンク」の足跡を映し出して行きます。
最後には「裏切り者=警察の犬」が判明するわけですが・・・
わかってからのやり取りも面白いです。ちょっと「任侠」「仁義」などという言葉を彷彿とさせます。
タランティーノが日本贔屓だからということも少なからず影響しているとは思いますが、ココが一味違うところかなと思いました。
この映画の魅力は挙げればキリがありませんが、BGM然り(YouTube ←キャストPV風)、各所散りばめられた
タランティーノ節(マニアな会話、小ネタの細かさ)、あとは、「ラストのあっけなさ」も魅力のひとつだと思います。
ほんとにラストは「はぁっ!?」って取り残されてしまいました。
暴力的な場面はありますが、ちょっと多めに殴る、蹴る、撃つ、それくらいです。
一番アイタタなのは、警官を拷問するシーンで右耳を切り落とすところでしょうか。
ゴッド・ファーザーの方が数倍残酷かも知れません。
ですが、俳優陣が迫真の演技なのでかなり痛そうに見えるのは確かです。
ラジオのBGMにあわせて踊りながら拷問します。
踊る姿だけはかわいい。
喋りまくりのタラちゃん、強盗する時に呆気なく死んじゃいます。
この人、俳優やると必ず死んでないか?
ピンク(ブシェミ)とホワイト(ハーヴェイ・カイテル)の緊迫の瞬間。
というか、単なる仲間割れです。
フォー・ルームス の時のあほあほ演技が嘘のよう。
この人は物語の重要人物です。ホワイトとのやり取りが泣かせる!
サントラも良し。画像をクリックするとamazonの奥地へGO!
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『超主観的評価』
ストーリー
スリル度
おバカ度
イタタ度
総合評価
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予告編→YouTube
/キャストPV風→YouTube
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