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＜あらすじ＞
オーストラリアの田舎町バークレーに大量の隕石が局地的に降り注いだ。
住民たちは次々と隕石の直撃を受けて死亡する。
しかし、これはバークレーを襲った恐るべき怪異のほんの幕開けに過ぎなかった。
隕石の直撃を受けた者たちは脳味噌を喰うゾンビとなり徘徊をはじめた。
彼らに襲われた人間もまたゾンビとなり、バークレーの町は生ける屍の群に覆われる。
親が「遺産」として残した借金のために先祖伝来の農場を取り上げられ、町を離れて都会に出ようとしていたレネは、道路上でゾンビに襲われ、足止めを食う。
そんな彼女を救ったのは、町で変人として有名な銃器店の店長マリオン。
彼のオリジナルの「三連ショットガン」がゾンビの胴体を真っ二つに引き裂く。
その頃、空に暗雲が立ち込め、雨が降り始めた。
この雨は強烈な酸性雨で、なんと着ている服から煙が立ち昇るほどである。
雨を避けてマリオンの家に逃げ込んだレネに続き、彼の家には様々な人間たちが避難してくる。
軽飛行機のパイロットのウェインとその妻で臨月の妊婦であるサリー、今日が初出勤だった婦人警官のモリーと嫌味な上司ハリソン。
顔を合わせるなり、不信感を持ち合う彼ら。
そして、全く団結しない彼らにゾンビの群集が容赦なく襲い掛かる！
「いつかこの日が来ると思い、万全と期していた」というマリオンは大量の銃器でゾンビたちを迎え撃つ。
しかし、次から次へと沸いてくるようなゾンビ達には1人では太刀打ちできない。
マリオン宅の地下シェルターへ移動し、なんとかその場を切り抜けた彼ら。
食料はなく、水道は酸性雨で汚染され飲めず、飲料水も上の階に残してきてしまっている。
絶望的な空気に包まれる中、マリオンは数年前の出来事に思いを巡らせる。
のどかで平和な日々。
彼は湖で趣味の釣りをしていた。
その時、頭上に小隕石が現れ、船の上の釣り上げた魚に直撃する。
何が起こったかわからず呆然とするマリオン。
そんな彼に、隕石でなんらかの影響を受け「キラー・フィッシュ（ゾンビ・フィッシュ）」となった魚達が襲い掛かる！
悪戦苦闘で魚達の攻撃をかわすマリオンだが、またもやその頭上に強烈な酸性雨が降り注ぎ、謎の飛行物体が現れる。
マリオンが過去経験したようなことが、また起こっていた。
これはエイリアンの侵略か、それとも世紀末なのか。
バークレーの町に残された6人の運命やいかに・・・？
＜レビュー＞
あらすじだけでもう、笑いが込み上げてきます。
3連ショットガン、ゾンビ魚、エイリアンなどのバカキーワード。
「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」「死霊のはらわた」「ブレインデッド」等の数々のゾンビ映画の名作のオマージュも満載！
非常にゾンビ愛に溢れた作品です。
保存版必至と確信しましたので、DVD買っちゃいました。
主な登場人物は6人です。
＜ガンショップ店主マリオン＞
宇宙人に拉致られた経験あり（Ｘファイルか！）
魚ゾンビと戦闘するという、レアな経験の持ち主。
喰らいついてくるイキのいいゾンビフィッシュをグーパンチで撃退！
身のこなしがマトリックス、外見はスーパーマリオ。
＜レネ＞
今年度のミス・バークレー。
金欲しさにミスコンに出場しちゃったら優勝しちゃった。
ゾンビ3人まとめ撃ち抜きに成功した後、トゥーム・レイダー化。
＜小型機パイロットのウェイン＞
ゾンビに襲われ、妻を現場に置いたまま全力疾走のニクいヤツ。
ヘタレのいいトコ取りの小心者のニクいヤツ。
＜ウェインの妻、サリー＞
前年度のミス・バークレー。
妊娠したためレネに今年度のミスを持っていかれ、それをいつまでも根に持っている。
ゾンビが大量発生しているのに、レネにミスコンの恨みをぶつける呑気さん。
ウェインといいコンビ（バカ夫婦）。
戦闘中に産気づく（邪魔くせー！）。
＜婦人警官モリー＞
上司（ハリー）の言いなり。
ビビり過ぎですでに寿命が縮まっている。
吸入器は手放せない。
死に様がちょっと豪快だが、やっぱり浮かばれない。
＜ハリー巡査（婦人警官モリーの上司）＞
イヤミ炸裂、俺節全開、数々の名言（迷言）を残す。
器も肝っ玉も小さいくせにやたらと仕切りたがるいばりんぼさん。
最期はちょっとだけカッコイイ。
ミス・バークレーのレネは、親の遺産問題（借金）で、生まれ育った土地から出て都会へ向かう途中だった。
エージェントの運転する車に乗り、近道を急ごうと思ったら、数台の車が立ち往生している。
様子を見に行くエージェント。
それを車で待つレネだったが、ある異変に気がつく。
空から光るカタマリが落ちてくる。
あれは一体・・・
と思うや否や、エージェントを含むその辺にいた人が、白目剥いて「う゛～・・・あ゛～・・・」
ゾゾゾゾゾンビ！ギャーお助け！と逃げながらもしっかり応戦するレネ。
しかし、不意打ちに遭い大ピンチ。
もうだめだ・・・と思った瞬間、ゾンビが吹っ飛んだ。
スローモーションで颯爽と登場したのは、3連ショットガンを担いだシブいあんちくしょう。
でもその姿はどう見ても農夫のオッサン（それもスーパーマリオ風味）。
ポーカーフェイスで淡々とゾン退治し、去っていく彼。
彼の名は「マリオン」（冗談かと思いました。スーパーマリオ風味にマリオンだなんて！ギャハハ！）。
町では「変人」として有名でした。
強烈な酸性雨が降り出し、服が煙をあげてしゅうしゅう言い始めたので、近くの民家へ逃げ込むレネ。
しかしここは、先ほどのスーパーマリオ（ン）の自宅でした。
「そこのタオルで雨に濡れた髪、拭きなよ。」
「この薄汚いタオルで！？くんくん・・・・・・」
「・・・ナニコレ！？明らかに脇の下と股間を拭いたタオルだわね！？」
そこへ、テンパった残り4名が転がり込んできます。
その中で、ハリー巡査のトンデモぶりは秀逸で、大好きです。
ハリー巡査は言います。
「こんなことはきっとよくあることさ☆早く落ち着いて、ウェルマンさんの作るうまいソーセージでもゆっくり喰いたいもんだぜ」
そんな彼に、スーパーマリオ（ン）が淡々とした口調で一言。
「ウェルマンさんならさっき喰われた」
（プププ☆おれってオチャメさんだな☆）
そんなスーパーマリオ（ン）の余裕ぶりにムカついたハリー巡査、こんな状況下でこんなことを言い出します。
「おい！モリー（部下）！こいつ銃の不法所持じゃねぇのか？警官として、ルールを教えてやれ！」
上司に逆らえない新米婦警のモリー、たどたどしく説明します。
こんな時にも猟友会！！！
他にもハリー巡査は数々の名言（迷言）を残してくれました。
ムシャムシャムシャ・・・・・（イマイチねぇ）
目上の上とか礼儀とか。
理解できるわけありません。
だってゾンビだもの。
そのほかにも、「このニキビ面のチンピラめ！」とか「ヤク中のヒッピー！」などとゾンビに向かって悪態ついてみたりします。
「この薄汚ねぇシンデレラめ！（by.石立鉄男）」を彷彿とさせる発言ぶりです。
♪わ～かめスキスキイキイキ～
石立鉄男さん（故人）
いやぁ・・・好きだなぁ、ハリー巡査。
人間味あふれてるよ。
こういうバカ発言は重要なエッセンスですね。
しかし、ナイス発言なハリー巡査、戦闘には全く持って役立たず。
そこで、スーパーマリオ（ン）大活躍。
飛ぶし（やっぱマリオ）
2丁拳銃だし
常に、冷静沈着。
それもその筈、彼は過去に同じような場面に遭遇したことがあるからなのです。
しかし、何故か彼はゾンビの頭を狙いません。
この映画では「完全なるアンデッド」だから、もしかして頭部破壊は通用しないのかなぁ・・・なんて思っていると、ある場面で頭部を撃つと一発で倒れるゾンビを見て、スーパーマリオ（ン）が驚愕します。
「頭にブチ込めば倒せるのか・・・！？」
・・・って気付くの遅過ぎです。
しかも、いわゆるロメロルール（定説）が通用するとわかった矢先なのに、
手前のゾンビ、頭が見事に欠けています。
定説、無視かい！
定説で思い出しましたが、農場付近のゾンビは、
必ずと言っていいほど、チェックのネルシャツを愛用しています。
これも新たな定説として付け加えたいものです。
前半～中盤、実にステキなゾンビ映画です。
スタッフの自宅からごみ漁りして、使えそうなものを物色したくらいの低予算なのに、監督のマイパソコンでのCGも凄いし、メイクも手抜きじゃないし血糊の量もかなり多い。
特に、下半身だけゾンビ（脊椎剥き出し）と、頭にスコップがサックリ刺さったゾンビは必見です。
内臓ボタボタ落としつつ、自分の内臓踏みながら歩いてくるゾンビも。
ゴアシーンが非常に丁寧でした。
B級だろうが、低予算だろうが、手抜き感が全く感じられないのがこの作品のすごいところです。
監督は今時流行りの兄弟監督です（しかも兄も弟もオトコマエ！）。
しかし、ここまでゾンビ映画だったのが、後半付近で新たなスパイスが投入されます。
それは、エイリアン。
KKK？
そのあと、話はどんどんエイリアンペースに飲み込まれて行きます。
・・・ですが、調子に乗ってべらぼうに長くなってしまいましたので、このへんでやめておきます。
ゾンビとエイリアン両方楽しめるお得感がオススメです。
おまけのサービスショット☆
酸性雨に打たれて脱衣したスーパーマリオ（ン）'S生ケツ
そして、メイキングで登場する衣装さんのオットコマエな名前にも注目です！
＜超主観的評価＞
ストーリー★★★★★ スリル★★★ テンポ★★★★ バカ★★★★★ グロ★★★
総合★★★★★