おはようございますくもり

先日、「ミツバチの羽音と地球の回転」を観てきました。
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以前から、ずっと観たいと気になっていたのですが、ようやく観れました。


瀬戸内海にある祝島。
そこに原子力発電所が建設されようとしている。
30年に渡って、島の住民は反対を続けて…。
現在進行中の現実の話です。

311の直前まで、中国電力が強行に埋めたて用のブイを設置したり、島民を追い払おうとしたりしている様子を、Twitterでは追っていましたが、しっかりとしたドキュメンタリーとして観て、改めて、原子力発電について考えました。

原子力発電所の存続、増設の意味は、利権のため以外何物でもないのではないかと考えます。
CO2を出さない、クリーンな発電所と、学生の時に習った記憶がありますが、その代わりに、毎秒、海水よりも7℃高い水の排水を多量にすることは習いませんでした。

それで、海の生態系を壊さないわけがありません。

祝島は、過疎の島であり、一次産業だけではやっていける筈がない。原子力発電所ができれば雇用が増え、若者が島へ戻ってくる。
というのが中国電力の主張。


けれど、海と島の自然と共生し、生活をしてきた方に対して、余計なお節介じゃないかしら。とも思います。

映画の中では、小さなコミュニティーで、自活できることが、希望がある選択なのではないか、という提示もなされています。

広瀬隆さんの著作にもありましたけど、コージェネ。ですね。
また風力発電所。
波力発電所にも触れています。

国民の生活、身体の安全を本気で考える時なのではないか、と改めて考えます。


島のおばちゃん達は、反対運動をしながらも悲痛ではありません。
むしろ、明るいし、強い。

その島の自然や人の魅力も、丁寧に追っている作品です。

必見。

渋谷のユーロスペースのビルの二階の映画館で、26日まで上映しています。
アンコールで、六月にも上映をされるらしいです。



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