大分市が2022年に発注したごみ収集業務の指名競争入札を巡り、市職員ら4人が官製談合防止法違反などの容疑で逮捕された事件で、大分県警は7日、4人を手助けしたとして、市職員の男2人を同法違反ほう助容疑などで大分地検に書類送検した。
池永浩二容疑者

 事件を巡っては2月17日、県警が元市環境部長の池永浩二容疑者(61)ら市職員3人と市内の廃棄物収集会社「ワールド建設」の元監査役の容疑者(68)の4人を逮捕。4人は共謀して予定価格を漏らし、元監査役の容疑者が希望する業者を参加させるなどしてワールド建設に落札させた疑いがもたれている。


 発表によると、書類送検された2人は共謀し、22年5~6月下旬頃、大分市内で4人を手助けした疑い。県警は認否や書類送検に際して付けた意見について、捜査に支障があるとして明らかにしていない。

 一方、元監査役の容疑者は7日に大分簡裁(江頭誠裁判官)で開かれた勾留理由開示の法廷で意見陳述し、予定価格を聞いて入札したことを認めた。