恐怖は常に無知から生まれる?
eBayで販売をしたことのある方は、少なからず詐欺に怯えた日々があるのではなかろうか?
自分もeBay始めたての頃は、このまま詐欺師の手のひらで転がされ続ける日々が続くのでは?とベッドに入って夜眠りにつく前にいつも異国の詐欺師どもに怯えて眠れなくなっていた。
よく恐怖は常に無知から生まれると言う。
eBayにおける詐欺の事を知らないが故に必要以上に恐怖に苛まれているのではないか?と仮説を立て、eBayではどんな詐欺が横行しているのか調べに調べ、無知を抜け出し、もはや自分でも詐欺ができちゃうレベルに詳しくなった。
見事詐欺の恐怖に打ち勝って、山奥の静かな湖のような心持ちとなった私に、再度未着詐欺が降りかかった。
だが戦慄した
今後また自分の身に起こるかもしれないと想像すると怖くてたまらなかった。
無知じゃなくなったはずなのに、恐怖が我が身を覆った。
夜中に詐欺とのバトルをイメトレし過ぎて、気付いたら朝になってしまう事もあった。
恐怖は常に無知から生まれる?
まさかの同じ見出しを2回。
はい、大事な事だから先生2回言いました。
結論からするとYES。
eBayの詐欺について勉強したくせに、恐怖してるやないか。とツッコミが入るかもしれない。
それから、なんとか詐欺への恐怖を拭い去るため、事前対策、事後対策、どのくらいの頻度で起こるか、マイナスの期待値は如何程か、どのくらい利益を圧迫するか、などなど、詐欺の知識を自分のビジネスベースにまで落とし込んだ。
すると詐欺によるマイナス期待値は思ったほど酷いものではないということがわかり、未着のマイナスと比べると微々たるものだと分かった。
また事前対策、事後対策を行ったことにより、明らかに詐欺被害が減った。
ただ、ここで申し上げておきたいのは、敢えて対策しない事もあったということである。
コストパフォーマンスが悪かったのだ。
例えば、梱包から出荷までの一連の所作を動画に収めておけば、もし相手が「商品説明と違うものが届いた」という詐欺をしようとした時に、勝てる公算は高くなる。
だがそこに掛かる人的コストやデータ保管コストなどを計算すると1撮影あたりどう考えても数百円は掛かる。
月に約1000オーダー程取引があるが、詐欺対策を実施している甲斐もあり、明らかな詐欺被害に遭うのは月に一回あるかないかくらいだった。
※今では数ヶ月に一度あるかないかになっている。
発生率0.1%を切る詐欺に対して、毎回数百円コストの掛かる対策を講じるということは、数十万円の商品を売っている場合にやっとコスパの見合う投資となる。
金額が高いものだけ動画を撮るという事もできるが、一度に多額を落として行くのはほぼ常連だ。
そういった人達に詐欺対策を施すようなマヌケな事はしたくないが、常連と非常連との区別もルール化し、出荷担当と連携しなければならず、そこにまたコストが発生する。
コスパに見合わない。
その判断の元で私は詐欺を受け入れた
どのような対策をすれば良いのか明確にするだけでなく、詐欺をコストとして認識する事で、自分がコントロールできるものとし、初めて詐欺に対して無知ではなくなったのだ。
お陰様で今では山奥の展望台のような静けさと清々しさでeBayビジネスをしている。
このように自分がeBayをする上で一番苦しんだ内容でもあるので、初めてのネタとして向こう数回の投稿は、eBayにおける詐欺対策ということでお届けしようと思う。
皆様も山奥の湖のように穏やかなeBayライフを過ごし、安らかにお眠り下さい笑
どんな詐欺師がいるのか
詐欺と一括りに言ってもeBayではいろいろな種類が存在する。
一回の投稿で網羅しようとすると長くなるので、数回に分けて投稿しようと思う。
まだアメブロを使いこなしていないんで、見辛かったりしたら申し訳ない。
まず今回の投稿では、ざっと詐欺師のタイプと、彼等がどんな詐欺を行うのか紹介しようと思う。
そしてそれぞれの詐欺に対して
「eBayのシステムを利用した対策」
「詐欺の対象にならない対策」
などを説明していく。
詐欺師のタイプ
eBayにおける詐欺師の属性は以下の2種類に大別できる。
①最初っから詐欺をするつもりの『ガチ詐欺師』
②つい出来心の『プチ詐欺師』
①の『ガチ詐欺師』は、詐欺をするためにアカウントを作っている極悪な詐欺師だったり、普段は真面目にeBayで購入してるけども、詐欺れそうなセラーやアイテムを見つけたら、詐欺ってやろっかなと考えて詐欺を働いたりなど、基本的に商品を購入する前から詐欺の計画を立てる。
eBayのバイヤー保護システムを熟知してるケースが多く、売り手側も事前に対策しておかないと餌食になってしまう事が多い。
一方で②の『プチ詐欺師』に関しだが、そもそもeBay始め世の中の売買プラットフォームには売り手買い手どちらに対しても完璧なシステムというものは存在せず、必ずどちらかが有利になる部分もあれば、どちらかが不利なる部分もある。法の抜け穴的なやつだ。
『プチ詐欺師』は元々は健全に購入だけをするつもりだったけども、ちょっとズルをしたら買い手が有利になる抜け穴のようなものに気づき、つい魔が刺して少し得をしてやろうと考えて詐欺を働く人達だ。
ちなみにeBayは売り手が有利になる場面が少なく、買い手が超絶有利のプラットフォーム。
一方日本国内だと、メルカリは割と中立、ヤフオクは売り手が超絶有利。
詐欺の種類
どのような詐欺師がいるのかを上記したが、次はその詐欺師たちが、どんな詐欺を行ってくるかをご紹介する。
①商品説明と違う詐欺
②未着詐欺
③返品・すり替え詐欺
④フィッシング詐欺
私見だが①→④の順で対策しやすくなっていく。
①商品説明と違う詐欺
商品説明や写真と違うもの(もしくは壊れているもの)が届いたと嘘を付き、全額返金や一部返金を要求してくる詐欺。
②未着詐欺
実際に届いている商品を届いていないと嘘を付き、全額返金を要求してくる詐欺。
③返品・すり替え詐欺
商品説明と違う詐欺と被る部分があるが、難癖を付けて返品したいと要求し、違う物を返送してくる詐欺。
④フィッシング詐欺
メールやeBay内メッセージでeBay外サイトに誘導し、個人情報を抜き取ったり、金銭などを要求したりする詐欺。
今回は、
最初っから詐欺る気満々の『ガチ詐欺師』及び
出来心の『プチ詐欺師』
から狙われ辛くなくなる方法をお話しようと思う。
まず『ガチ詐欺師』に対しては、ズバリ「めんどくさそう」と思わせる。である。
「めんどくさそう」とはつまり、こいつに詐欺するとめんどくさそうだな。と思わせるという事。
では、どうすれば「めんどくさそう」と思わせれるのか?
結論から言うと次の2つ。
①評価が多い
②商品ページで詐欺対策をアピールしている
まず①の「評価が多い」に関してだが、評価が高い低いかではない。単純に多いか少ないかだ。
評価の多さはつまり経験の豊富さに直結する。
流石にたくさん評価があるアカウントで全く詐欺を経験していない人はいないと考えるのが普通だろう。
つまり評価が多いと言うだけで、計画的に詐欺を行おうとする人達からすると、詐欺慣れしているめんどくさいアカウントと認識されやすい。
ではまだeBay始めて間もない人達はどうすることも出来ないのか?というと、違う。
②の詐欺対策を商品ページでアピールする事でめんどくさそうなアカウントを演じる。
今後このブログで詐欺対策をお伝えして行くが、それらを実行している旨を、商品ページに記載すればいい。
例えば、商品説明と違うものが届いたって言ってくる詐欺対策として、「出荷ミスの無いように、全ての商品を動画撮影しながら梱包&出荷している」と記載したり、すり替え詐欺対策として「返品時には到着後、出来る限り早く開梱撮影の上すぐに返金する」などを記載しておく。
なかなか動画を撮るのは手間が掛かる作業だから、実際にやるやらないはセラーの自由だが、商品ページに記載しておくだけでも抑止力になる。
次に出来心で詐欺っちゃう『プチ詐欺師』に対して。
彼等にももちろん「めんどくさそう」と思わせるのは有効。
ただ衝動的に詐欺をしてくるくらいだから、そこまで商品ページを読み込んでなかったりするかもしれない。
じゃあ彼等にはどんな対策をすれば良いのか?
それは「今後も継続して取引したい」と思わせる事である。
基本的に詐欺を働く人達はセラーからブロックされることと引き換えに、詐欺によりお金をかすめとってくる笑
今後も取引したいと思ってるセラーから、今回の取引を最後にお金をかすめとってやる!とは思わないのではないか?
ではどうやって「今後も継続して取引す
したい」と思わせるのか?
幾つかあるが、
まずは『出品数』だ。
もちろん出品の質も大事だが、とても良いものを一つや二つ売っているだけだと、どうしても個人が不要になったものを売っているだけの感じが出てしまう。
出品数を増やすことで業者感を醸し出し、このセラーからは定期的に出品があるなと匂わせるのである。
次に重要なのが『粗品や一言メッセージを同封する』。
今後も継続して取引したいとまで思うかは不明だが、人間は誰かから恩を受けると少なからずお返ししたいと思う生き物である。
ほんのちょっとした物であろうと、タダで何かを貰った相手には恩を感じてしまうのが人情だ。
そんな相手に対して、絵に描いたような恩を仇で返すプレーで、詐欺をかまそうとするのは、ジョジョで言えばDIOくらいのもの。
また普段eBayでは、ネット上でやり取りが完結するので相手の存在を感じづらいが、滅多にない手書きのメッセージを見れば少なからず販売した人を意識しやすいので、詐欺の衝動も軽減すると予想される。
ちなみに私は手書きメッセージや折り紙などを外注しており、私の顧客はどこぞの誰とも知らない人の手書きメッセージを受け取り、詐欺の衝動を抑えてくれている(人 •͈ᴗ•͈)笑
以上が詐欺師の心情的に効果があると考えられる対策である。
詐欺の対象にならないようにするという抽象的な目的ではあるものの出来る限り具体的な対策を紹介させて頂いた。
あまり大した量を書いてないかもだけど、疲れちゃったので、次回以降で個別の詐欺の対策について解説して行くことにする(>人<;)
※短時間労働が染み付いたせいで、ちょっとの執筆で力尽きてしまった。