しかし、このエースには連投経験がない。1試合投げた後にはだいたい肩や肘が張って少なくとも1週間をあけて今までは登板していた。しかし、この最後の夏の大会で中1日で投げることになってしまった。
案の定、球は走っておらず、初回から3点を許してしまった。まだ曲がりの大きいスライダーで何とか空振りをとることはできるが、初戦のような勢いはない。結局5回に6点を取られ、ピッチャー交代となった。
2番手の子はセンターの子でスリークオーター気味に投げる右の投手。大会前は調子が悪かったらしいがこの日はこれ以上点は許さなかった。
予選は特に日程が過密で良い投手が2人いないところはどうしても今回のようにエースピッチャーが連投しなければならない状況になる。強豪であっても監督によってはエースしか投げさせないというところもあるかもしれない。
過密日程は近年ずっと問題になっているが、投手の肩肘を守るという点においては何も解決していない。投手を2人以上持つことのできないチームのことを考えて、最低中4日くらいはあける日程にするのか、あるいは大会日程を早めて週末のみ試合を行うリーグ戦方式もいいのではないかと考えている。
この問題を解決しない限り、日本の高校野球では永遠にエース投手が酷使され、プロになる前に潰れてしまう投手が後を絶たないだろう。
