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ねずさんのブログよりの転載です。

男と女 - ねずさんの学ぼう日本 (nezu3344.com)

 

日本の女性は、男性と対等どころか、神と直接つながる偉大な存在であり、世帯におけるすべての財産資産の管理責任者であり、新しい生命を生む貴重な存在であり、老いては子を支え、孫に行儀作法を教える偉大な存在とされてきたのです。
そんな女性たちを護るのが男の役割です。

 

 

タイトルに「男と女」と書くと、私などの世代はつい、1966年のフランス映画の「男と女」、そしてこの映画の主題曲であるフランシス・レイの「ダバダバダ」の曲が頭に浮かんでしまうのですが、今日のお話は、それとはちょっと違い、男と女に関する社会の認識についてのお話(カ、かたい;;)です。

旧約聖書によれば、最初の女性であるイブは、エデンのリンゴを食べた際に神の前で、リンゴを食べたのは「神が造られた蛇に勧められたから」だと答えて、リンゴを食べたことを神と蛇のせいにし、怒った神によって未来永劫、「出産の苦しみと、夫から支配されること」という原罪を与えられたとされています。

またルネッサンス運動の原点となったギリシャ神話では、人類初の女性として誕生したパンドラは、そもそもゼウスが、男ばかりだった人類が堕落するために造った髪の造形物であると規定されています。

また、西洋の中世において、魔女とされて拷問され、一方的に断罪されて殺されたのは、ことごとく女性であり、そうした歴史や文学、哲学的背景から、西洋では、女性たちは「永く抑圧されてきたもの」と規程され、このことから現代の女性たちは、男性との対等を求めてウーマンリブや、ジェンダーレスなどの社会運動を起こすに至っています。

一方、日本では女性は、最初の女性神であるイザナミは、最初から男性神であるイザナギと対等な関係にあり、さらに日の神さまである最高神の天照大御神もまた女性神、その天照大御神と八百万の神々は直接対話することはできず、常に女性神であるアメノウズメが相互の伝言をするという仕組みになっています。

宮中の階層を模したひな祭りのひな壇においても、最も高い場所には天皇皇后両陛下、その下の段には三人官女の女性たち、その下が五人囃子の童子たち、最も高貴な男性である左大臣、右大臣は、その童子のさらに下の段に飾られる習慣です。
 
我が国では子を産む、つまり新しい生命を生むことができる女性だけが、神と直接対話できる貴重な、そして高貴な存在とされてきたのです。

また現代日本では、西洋の様式にならって、旦那の給料は旦那の口座に振り込まれますが、江戸時代までの日本社会では、旦那が外で働いても、その給料(家禄等)は家に与えられるものでした。
そして家で家計を預かるのは、妻の役割でした。

多くの場合、旦那は40歳内外で隠居して家禄をセガレに譲りますが、そのセガレが結婚すると、家禄の管理、つまり家計の一切の管理責任者は、セガレの嫁が行いました。
つまり世帯のすべての財産の管理処分権の一切もまた、姑から嫁に移ったわけで、こうした背景から、セガレの結婚も、どこの馬の骨かわからない女性と恋愛結婚するのではなく、身元のきちんとしている同程度の家禄の家の娘を見合いで結婚させたりしていました。(まあ、当然のなりゆきだと思います)

先に、女性は、神と直接対話できる存在と述べましたが、このことはいまでも神社におけるお神楽奉納に、その姿を見ることができます。
神社でお神楽奉納をすると、多くの場合女性の巫女さんが、舞をしてくださいます。
こうした女性の巫女さんが舞う舞は、すべて当該神社の御祭神に捧げる舞です。

まれに男性神楽といって男性が舞うお神楽もありますが、コチラは神楽殿に集まってくれた聴衆に、その神社の御祭神がどのようなものであったのか、あるいはその神様の由来を示す神話を演じて見せるための舞です。
男神楽と女神楽では、その意味が異なり、ここでも、神様と直接つながることができるのは、女性にのみ与えられた特権です。

要するに日本の女性は、男性と対等どころか、神と直接つながる偉大な存在であり、世帯におけるすべての財産資産の管理責任者であり、新しい生命を生む貴重な存在であり、老いては子を支え、孫に行儀作法を教える偉大な存在とされてきたのです。

男は、そんな女性たちを護るのが役割です。
家の女性や子らが飢えることがないように、日頃から公に身を捧げ、汗を流してしっかりと働き、家の財を増やし、「一旦緩󠄁急󠄁あれば義勇󠄁公󠄁に奉し、もって天壤無窮󠄁の皇運󠄁を扶翼󠄂」し、生命を賭して国を護り、郷里を護り、家を護り、家族を護り、子を護り、妻を護るのが男性の役割です。

死屍累々と横たわる事態になっても、男子たるもの生命を惜しまず、名誉のためによろこんで死んでいく。
そうすることで、妻や子を、そして郷里をクニを護るのが、男子の役割です。

そういう意味において、男の命は、枯れ葉一枚ほどの重さもない、という理解こそが、正しい理解といえると思っています。
なぜなら、男はそのための生き物だからです。

そうは言っても、男でも命は惜しい。
だから、そういう事態にならないように、必死で努力をするのも、男の役目です。
そういう男たちがいるからこそ、女性たちは、
 初春(はつはる)の令(よ)き月(つき)の
 気が淑(よ)くて風和(やはら)かで
 梅が鏡の前の粉(おしろいこ)を披(ひら)き
 蘭(らん)の花が珮(ほう・匂い袋のこと)の後ろに香(かおり)を薫(くゆ)らせ、

男たちは、そんな女性たちを護るために、命をかけて防人(さきもり)となったのです。
それが日本の歴史です。

 

お読みくださり有難うございます。

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