今、私はこの橿原(かしはら)の山林を開いて慎んで天皇の位につく。これから、この国の民が心安らかに住める平和な世の中にしたいと思う。この国が神の住まいにふさわしい清らかな所となり、他の国もそうなったならば、世界は一軒の家のように仲むつまじく、平和な世界となるだろう。それは、なんと素晴らしいことではないか。

神武天皇(日本書紀の現代口語訳)