なんでも鑑定団で四椀目だの、大発見だの、国宝クラスだのと、大騒ぎになっていた。
だけど放送後、曜変の権威みたいな人達が「偽物だ」とも言っていた。
それに対し、ネットでは「手にも取らないで何が分かる」と騒ぎにもなった。
さて、贋物について少し話をしようか。
一言「贋物」といっても、
出来の良し悪しというものがある。
手に取って真贋が分かるものもあるが、
手に取っても分からないものもある。
理由はそもそもの出来がいい上に、数百年という長い年月の間に「本物」として伝わったが為に「現代の参考資料」に加わってしまったからだ。
楽本家と玉水がイイ例だ。
昔っから、タチの悪い連中が、中身の喪失した楽本家の空箱に玉水の作を入れて売っている。
そらもう、早い段階で混じってる。明治の頃の話が伝わってるくらいだから、江戸時代でも相当行われただろう。
特に、四代一入と玉水一元では朱の出方に癖の違いがあるものもあるが、厳密なところ相当難しい。
少し話が脱線したが、
他にも、手に取っただけでは分からないけど、虫眼鏡で釉薬を見たら分かるものもあるし、
逆に言えば映像だけで分かる粗悪なものもある。
そうなのだよ。
映像だけで分かる粗悪品もあるのだよ。
ちなみに僕は、あの天目は最近中国で作られた工芸品じゃねぇかと思っている。
だってさ、中国人さ。ピカピカした変な模様の天目茶碗一杯焼いてんじゃん。
底に漢字彫っちゃってさ。
そもそも、陶磁器なんて幅も奥も深すぎるもの、たった一人の人間がすべて鑑定出来るわけないし。
じゃあどうするか?専門外は誰かにきくでしょ?
主に同業の知り合いに。
で、聞く先を間違えたら、大惨事。
そう。大惨事。
ラーメン店主の後ろに冗談好きの古物商がいるんじゃないかしら?
内容としては、佐野乾山よりも酷いと思う。