宇摩説と出雲神話

 宇摩説は「古事記の高天原は、北四国であった」という説である。だから、出雲神話の詳細は検討してなかった。ここまで進んできて、大国主の話になって、読み直すと、宇摩説に役立つ部分、つまり、高天原に関係する部分がほとんど無い。

 しかも、最初から謎だらけといった記録である。何故、謎になっているのか、不完全な記録なのか?表面上の物語はともかく、出雲神話全体を通して、じっくり、見直す必要があり、このまま、続ける事が出来ないことが判った。

 今後どうするかどうするか、しばらく考えてみたいと思う。

 高天原の部分は、ここまで書いてきたように、倭人伝などとも一致する部分があって、解明の確認などができるが、出雲神話には、共通点がない。そこで、解明の確認ができない話となってしまう。

 ただ、出雲神話によって、各地の状況が判る。例えば、最初の話、『因幡のシロウサギ』では、何故、八十神が連れ立って、行動しているかと言えば、これは、先に書いた「芝居の一団」であろう。

 このような一団が、年に何度か各地を訪問したのであり、その一団を指導者として書かず、求婚話にしているのだ。このように見れば、出雲神話も宇摩説の補足部分が無いわけではない。

 しかし、この部分だけで解ける謎は、別の部分で解いているものに限られる。つまり、補足しかないと言う事になる。出雲神話で、この時代の社会制度などが判るが、宇摩説として、細かい検討までは必要でない。

 史学が一人に集めた物と言うように、話がバラバラでもある。宇摩説としては、余り役立たないので一気に省きたい所だが、折角、原文と現解釈を進めてきたので、この部分を抜くのも気になる。

 こんなわけで、止まってしまったが、検討してみるので、講座はしばらく、休講となりそうだ。この間、これまで書いてきた、宇摩説の過去記事を読み直して頂ければ幸いである

 また、「建国と今」などの写真を見直して頂ければ、宇摩説の理解がし良いと思う。

 こんなことで、今週中は、今後をどうするか、いろいろ考えてみたいと思っている。

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