南半球の空 ~オーストラリアらいふ~

南半球の空 ~オーストラリアらいふ~

こちらオーストラリアです。
オーストラリアで思ったことは何でも報告します。
英語のこととかも。

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先月末まで、僕はシドニーの日本式居酒屋でウェイターのアルバイトをしていました。



そのときの話です。




あれは8月末頃だったと思います。


僕はシフトインしたら、どれくらい客がいて今何をすべきなのか、


現状を把握するために、店内を一周して各テーブルを見て回るのが習慣でした。


その日もいつも通り、店内を回っていると、



「マジで?マジで?へ~そうなんだぁ。」



芯のあるダンディーな声が聞こえてきました。



うちのお店のお客さんは、欧米人が4割、中国系が4割で日本人は1割にも満たないので、


(お~、今日は日本人がいるなぁ)


と、ふとテーブルを見てみると、そこに座っていたのは、




やはり日本人の女の子。



(いや・・・声が明らかにダンディーなちょい悪おやじ風だったぞ)



そう思い、その女のこの向かいに座っている人を見ると、



(オ、オーストラリア人!!!?)



オージーのおっちゃんが流暢な日本語でその女の子と談笑していました。



(オーストラリア人が“マジで?”を使いこなしている・・・)



これにはさすがに驚きました。


実はオーストラリア人が高校で学ぶ外国語の中には日本語も含まれており、


僕が出会ったオーストラリア人も多くが日本語のあいさつと数え方を知っていたので、


それくらいのことでは驚かなくなっていましたが、


まさか、ここまで日本語が流暢に話せるオーストラリア人がここにいるとは・・・



オージーのおっさんは楽しそうに、女の子と2時間余り談笑し、帰って行きました。



日本語も捨てたもんじゃないね。



なんだかんだ、オーストラリア生活が半年になろうとしています。


この半年いろんなことを感じて、自分の中にもいろんな変化がありました。


とりあえずそれらをブログという形で残すのもアリかなっと思う次第です。



現在、僕はセカンドビザ取得の為、シドニーの西の都、パースより南に300キロ下ったところにある、


ドニーブルックという田舎町のアボカドパッキング会社で働いています。


アボカドがパッキングされたダンボール箱を、出荷用にパレットに積んでいくという超単純作業です。




セカンドビザとは2年目のワーキングホリデービザのことで、


3ヶ月以上の季節労働(農場など)に従事することで取得することができます。



というわけで5ヶ月も住んで慣れ親しんだシドニーを離れ、


田舎町で肉体労働に汗をながす日々を1ヶ月ほど過ごしているわけです。




この町は、本当に田舎。




その分、人も警戒心が無く、とてもフレンドリーですね。


基本的にフレンドリーと言われるオージーの中でも、


田舎は特にフレンドリーな気がします。



そして、ここの住人が話す英語はいわゆる“オーストラリア英語”!


“a”を“アイ”って発音するあれです。



この間、仕事中に「この箱を“アイライン”まで積んでくれ。」と言われました


(アイライン?ああ、目の高さか。)


納得した僕は、既に完成されたパレットの方に目をやりました。


見ると、高く積み上げられたダンボール箱は僕の身長をはるかに越え、


それは体の大きい彼らオージーの身長すらも越え、


ゆうに2メーター50センチくらいはある高さまで積まれていました。




(??????)


(どこがアイラインなんだ?!)


(あいつらのアイラインはそんなに高いのか?!)




とりあえず、いいかげんに仕事をするわけにもいかないので、


いくつ積み上げられているかを数え始めました。


(16、17、18。あぁ、18個積めばいいのか。)


(ん?まてよ・・・、18は・・・・・・・エイティーン!)


そう、彼らは“エイティーン”を“アイライン”と発音していたのだった。


“エイ”が“アイ”に、“ティーン”はアメリカ英語のようにtの音が弱まって“リーン”、


さらにオージー訛りが加わって“リーン”が“ライン”になっていたのでした。



(って、いやそりゃわかるわけねぇよ、オージーさん。)



とりあえず、納得しすっきりした僕は、その他の英語の解釈にも同じ考え方を適用し、


なんとか英語を理解しながら、その日は仕事を終えましたとさ。



ちなみに、僕は5ヶ月シドニーに住んでいましたが、


シドニーは既に発展した国際都市です。


そのためその他の国際都市がそうであるように、多くの人種・国籍が混じっており、


上記のようなオージー訛りはそれほど見受けられません。


むしろイギリス人も多いので、とても綺麗なブリティッシュ英語を聞けることもしばしば。



(あぁ、俺はなんて田舎に・・・・・)



とりあえず、僕はしばらくこのオーストラリア英語と戦わなければならなそうです。