【続】死神様、ケト209系を長野にお連れする<Best of ロクヨン 28回目の2>
こんにちは、八ツ山です。またまた更新まで1箇月も空いてしまいましたm(_ _)m何名かの読者様がいらっしゃるみたいで心強いですが、あまりサボっていると逃げられてしまいますね…死神様、ケト209系を長野にお連れする<Best of ロクヨン 28回目>の続きです。~連結器には電車型の密連と、その他の密自連の2種類がある~JR東日本では、いくつかの機能を集約するにあたって、当時の新津車両製作所に首都圏の電車の製造をさせていました。通常、新車の工場から配置場所への移動は貨物列車の「甲種輸送」となっていますが、JR東日本(新潟支社)直営の工場で生産された電車は自前で輸送(自社内の「配給列車」という扱い)することになり、長岡車輌センターの直流機EF64、交直流機EF81の一部に、横軽で使用していたEF63と同様な「双頭連結器(密連と密自連の両方の機能を持つ)」に換装し、通常の電機運用(客車等の牽引)時には「密自連」、電車を牽引する場合は「密連」と使い分けができるようにしました。では、「双頭連結器」を持つ機関車(EF63,64,81)は皆「死神様」なのか?…EF64はまた別の輸送を委ねられました。それは首都圏の電車の廃車解体を担当していた大宮工場(大宮総合車両センター)が鉄道博物館開館に伴って解体作業を停止、その機能を長野工場(長野総合車両センター)に移転したのです。首都圏から長野総合車両センターに行く経路を大まかに2つあります。①上越・信越本線(高崎・長岡)経由②中央本線・篠ノ井線(甲府・松本)経由ロクヨンファンの方ならご存知の通り、②の中央廻りでは、高尾以西にある「狭小トンネル」の対策をした車輌でないと通過できないことになっています。その点①上越廻りは特に制限はなく、首都圏の電車は基本的には狭小トンネル対応(🔹が目印)をしていないので①で輸送していたのですが、長岡駅でエンド交換をしないといけないことや、現在では長野-直江津間がJRの経営から分離されたことによって、ほぼ①の経路は通れなくなりました。そうなると②のルートしかないのですが、狭小トンネル対応していない電車や連続25‰の存在もあり、自走できない車両には、この区間を走行可能な「ロクヨン」が廃車の牽引をすることになりました。この時からロクヨン1031号機(後に1030,1032号機も加わる)は口の悪いファンから「死神様」と呼称されるようになったのです!私も口の悪いファンなので「死神様」と呼んでますが、あくまでも親しみを込めて、のことです。2009/6/6 16:19 中央東線初狩-笹子間(アップ)これが「死神様」の神髄!?元々ロクヨン千は前面ホースだらけですが、更にジャンパー栓やブレーキホースがマシマシ!!(この写真の時期にはだいぶ整理されてましたけど…)…まだ話が長くなりそうなので、今回はこの辺で失礼します。では。<追伸>国鉄色復帰の1028号機ですが、木曽運用・関東運用にはまだ来ていないですね。お待ちしております。