玲奈と待ち合わせをし
ホストクラブに同行する。


ホストクラブに一緒に入る。

騒がしい音楽と
ホスト達のいらっしゃいませの
声が店内に響く。
懐かしい…どこのホストクラブも
これはあまり変わらない光景だ。

(大丈夫ですかね?)
玲奈は私に尋ねた。
(どういう意味で?)
私には質問の意図がわからなかった。
(男性と来たことないので...)
そういうことか。
(大丈夫だよ。)
何も問題ない。
同業者とでも言えば大丈夫。
男性が入れない
ホストクラブは
確かにある。
だが、玲奈と行く前に
もちろんお店に電話で
確認はとってある。
もちろん大丈夫だ。

ホストがきた。
軽快な口調でこちらを
立ててくる。
このホストは仕事が出来る。
すぐに分かった。

玲奈は約束通り
目の前で売り掛けの
精算をした。

ホストは売り掛け精算後
こちらの仕事を探りたい
そんな感じの会話をしてきたが
私ははぐらかす。

そうしているうちに
時間が来たので玲奈と店を出る。

玲奈(ありがとうございます。)
        (必ず返します!)

きっと玲奈は大丈夫だろう。
何故ならもう泣いていないし
前を見ている。
そんな目でこちらの顔を
じっと見つめていたから。

✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄

その後玲奈はきっちり
お金を期日内に完済した。
完済までに
ホスト遊びをやめたせいか
ホストに行くために
仕事するのが嫌になったとのこと。
今は風俗で働きながら
資格を取得するために
勉強しているようだ。
看護師を目指しているらしい。

またいつでも
お金に困ったら
ご連絡ください。

心の底ではそう思う
私であった。


本日のお客様は風俗嬢   完