藤城清治さんの影絵展をどうしても見たくてやりくりして出かけた。時間と費用を。そして一人旅。

 6月5日までで会期は終わる。5月30日からはぎっしり予定が詰まっている。ならば今日しかない。ジムも休みだし・・・。

 時間表を繰る。今治発7:15福山着8:56。福山発博多(鹿児島行き)へは9:06発。10分で乗り換える。できる?できる!このしまなみライナーの便は何度も利用している。

 ところが!25日、中国四国地方は大雨。今治市は警報級の予報。

甘かった!普段でもその時刻はラッシュだろう。おまけに雨。着いたのは9:06.乗り遅れだ。50分後の「さくら」にした。博多着は11:36

 お昼は駅弁。時間の節約?取り戻す?

     

 

 福岡市に着いたけれど福岡市博物館へは?(福岡は2度目。あまり知らない街だ)

 スマホは「地下鉄11号線に乗りなさい」という案内。地下鉄へ行く道が分からない。観光案内所で聞く。「バスで行く方がいい。43分に出ます。302号線です」

とても親切だったけど1つだけ足りないものがあった。どこへ行きのバス?

 何台もバスは来る!知らない街の時刻表はすぐには読み取れない。何度も見直してやっとわかった。さっきのバスだったんだ。。「博物館へ行きますか?」次の便の運転手さんはちょっと躊躇していたけれど「行きますよ」と言う返事。

 まあ、市内観光だと思って…と乗っていたけれど30分経ってもそれらしい場所へ着かない。おまけに「高速」道路に入った。辛抱辛抱。やっと「博物館前」

 

藤城さんの作品は素晴らしかった!これはまた後日書こう。

 

 さて帰り。「博多駅に行きたいんだけど」と係りの人に聞いた。

『北口と南口がありますが、北口で乗ると天神へ回りますから時間がかかります。南口で乗るといいですよ』と親切に教えてくれた。

 そうか!私が乗ってきたバスは時間がかかる方だったんだ!運転手さんが躊躇していたわけが、その時分かった。

 なら、南口へ。バスを待っていたらその辺の人だろう、「向かい側のバスの方が便がたくさんありますよ。もうすぐ来るし・・・」見ればバスが来ている。

  乗ったら「天神へ回ります」と言うアナウンス。えー!?来たときのバスと同じ!

 また覚悟を決めて市内観光。海が見える。博多湾だろう。砂浜もある。

    

 気が付いたら人がたくさん下車している。乗り過ごしは嫌だなあ。「今どこですか?」「天神です」人がたくさん降りるはずだ。去年の1月にこの辺をうろうろしたことがある。三越、大丸。なつかしい名前だ。大阪を思い出す。でも、感傷に浸っている場合ではない。

 

 やっと博多駅に着いた。博物館へ行くだけで疲れたので、他の観光はしないで直ぐ今治に帰ることに決めた。

 15:36発福山着16:56.福山発今治行のバスは17:06

 えーまた10分の乗り換え?福山で大好きな「なま紅葉」を買おうと思っていたのに・・・・

 帰りの電車の中で買ってきた図録を見て、来てよかったと思った。

 福山駅に着いた。どうしよう買う時間あるかな。迷っていると「今治行」のバスが見えた。えーもう来ている!これに乗り遅れたら50分待たねばならない。買い物をあきらめてバスに飛び乗った。

 

 行きも10分!帰りも10分の乗り換え時間。スリルあったなあ!博物館だけしか行かなかった旅(?)だったけど心の中は満足感と幸せ感いっぱい。

 これから10年はあの素晴らしい作品と、この10分を思い出すだろう。