題名は忘れたが、佐伯泰英(?)だったかな・・・妹がこれ面白いというので読んだが3巻目でダウン。作者は歴史的造詣は深いと思う。よく調べている。えーこんなことがあったんだと思うようなところから読者をひきつける。
 旗本(の中には)が領地をもっていて、参勤交代をするなんて全く知らなかった。1巻目はひきつけられて瞬く間に読んでしまった。2巻目はそれより遅かったが、まあ早く読めた。「読もう」と座ったら最後読み切るまで立てないのだ。
 3巻目から読む速度がぐんと落ち、最後は「もういいや、次は読まなくてもいい」と本を閉じた。私はだいたい幕末ものが好きではないのかもしれない。坂本竜馬や新撰組などが出てくるともういいやと興味が薄れてくる。あのあわただしい時期についていけないのかもしれない。複雑に絡み合った時世の流れがしんどいのかもしれない。
 
 つぎに弟からすすめられたのが「漁師はなぜ、海を向いて住むのか」という本だった。地井昭夫という学者の書いた本だった。震災後に出た本だから著者はまだ存命かと思ったら2006年に亡くなられていた。
題名といい書かれていることといいまったく「今」に合っている。震災後海に生きる人たちがどのようにして立ち直っていっているかを折に触れ報道されている番組を見たり、石巻の漁師さんがわかめの養殖に取り組んでいるのを聞いたりしているから・・・・
それに難しい内容なのにどんどん読める。分かりやすく書いてくれている。終りのほうには、お会いして琴のある人の寄稿文もあった。
建築を志していた人が漁村のフィールドワークを続けたいきさつやその研究内容が書かれている。手元において読み返している。