ピーターラビット全おはなし集
 この本は今までの私の読書方法では読めませんでした。最初から読まないで、気の向いたところから読むには適してませんでした。
 1902年の最初のピーターラビットから制作年ごとに順を追ったお話集です。本も重いので途中から読んでやろうと、後半のお話から読んでみました。でも最初の挿絵の感じと、終わりごろの挿絵の感じが違うのです。解説を読むとビアトリクス・ポターは後半では目を悪くして・・・と書かれてありました。「それでかー」と納得がいったので、それなら初めからもう一度じっくり読んでみようという気になりました。得意げ
 作者はイギリスの湖水地方で過ごした人です。ナショナルトラストを始めた人とも聞いています。
ピーターラビットが出てくるお話は3作だと思います。ピーターラビット以外のどのお話も面白くて、「フアンタジー」の世界でした。ファンタジー(の範疇かどうか異議があるかもわからないけど)で以前読んだ「ネバーエンディング物語」や「モモ」と共通する世界でした。
 また登場人物の名前がユニークです。ネズミの名前、「ハンカ・マンカ」「トムサム」ウサギの「ベンジャミンバーニー氏(ピーターのおじさん)」人間は仕立て屋と、登場するのに、猫は「シンプソン」と名前がついたり・・・かえるのフィッシャーどんも親しみが持てます。
 幼い子供向けに書いたお話ですが、おとなの私も十分楽しめました。ラブラブ!
 もっとじっくり読みたいなー、手元に置いておきたいなーと思いました。返却期限が迫ってるのでもう帰さねばなりません。挿絵もいい・・・と思っていたら、郵便局で見つけました。ピーターラビットの切手を。「ピーターラビットと仲間たち  50円切手のシート」「ピーターラビットのお話  80円切手のシート」早速買って手元に置いていますが、本を返却してしばらくお別れでもいいという気持ちになりました。今夜読んで、明日には返そう。「鏡の国のアリス」は読めずに返却。また借りることにしよう。