Google Docs刷新 リアルタイム共同編集機能を搭載

GoogleがGoogle Docsをエンジンから再構築し、
ビジネスユーザーから強い要望のあったさまざまな機能を追加した。


http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1004/13/news019.html

2010年04月13日 08時58分 更新[ITmedia]の記事。

<以下、私個人が勝手に解説している内容です。間違っているなら気軽にツッコミしてね。>

ザックリ書きますと、Googleが自社のSaaSである「Google Docs」を刷新し、新機能を追加して更に高機能にしましたよって内容。

「Google ドキュメント - 初めての方へ」のページ

http://www.google.com/google-d-s/intl/ja/tour1.html

米Googleは4月12日に「Google Docs」を大規模にアップデートしたのだが、さすがにそのアップデートもななかな使い勝手がよさそうな感じでされている。そもそも、GoogleのSaaSに関しては、コンシューマーを対象とした物だけはあって、ユーザーのUIなどや使い勝手に考慮している様だ。

「ユーザーからのさまざまなリクエストに対応するため」

と記事にあるように、基盤となるエンジンから再構築し、新たに「描画ツール」などを追加したそうだ。
また、近日中に「ドキュメント」と「表計算」のβ版も公開されると言う。

「コンシューマー」

※消費者

「今回のアップデートの主眼は高速化とコラボレーション機能の強化。」

とあり、

「起動やスクロールがスムーズになったほか、高速化によってリアルタイムの共同編集が可能になった。共同編集機能はGoogle Waveの機能と似ている。文書を共有しているメンバーが加えた修正をリアルタイムで表示し、文書の横に新設したチャットスペースでコメントの交換ができるようになった。」

とある。
同時に編集中でも対象者間でチャットを行い意思疎通を行いつつ、ドキュメントを扱うことが出来るようだ。
細やかな機能であるが、意外にこういう機能は、嬉しいものかもしれない。
近場でもそうだし、遠距離間の対象者間でも意思疎通をしながらドキュメントを操作しつつ、行える事を考えるとコミュニケーションのタイムラグが減る可能性があり、効率も上がりそうだ。

「ドキュメント作成の新機能としては、上記の共同編集機能のほかに、文書のインポート・エクスポートでの書式保持の強化、画像レイアウト機能の強化、マージンやタブ機能の追加などが挙げられる」

とあり、文書のインポート・エクスポートでも書式保持は非常に嬉しい強化である。
他にも利用者視点での改良が施されているのが目に付き、コンシーマより発達したSaaSの特徴を存分に出していると言える。
このサービスならば、十分に企業のコミュニケーションツールとしても使える。

表計算においても、

「セルに入力する数値や数式を表示する数式バーを追加した。また、オートコンプリートとカラムのドラッグ&ドロップにも対応した。」

とあり、更なる改善が図られている。

$yamasan007の勝手にクラウド・ニュース解説!-描画ツール
※ITmedia 出展

新しい機能である「描画ツールでも共同編集が可能」とあり、

「同ツールで作成したグラフやチャートは、Web上のクリップボード経由でドキュメント、表計算、プレゼンテーションの文書にペーストできる。」

とところどころで改善されているので、使い勝手は非常によくなっている模様。
要するに、Excelとあまり変わりがなくなってきているようである。

ただ、何点か使えなくなる機能もあるようで、

「新Google Docsは高速なレンダリングエンジンを生かすことに重点を置いたため、Google Gearsによるオフライン機能に対応しない。」

とある。
機能を高速化させた分の代償と言うのは、否めないがそれはそれで改善された部分と比較すれば、十分に堪え得る内容である。

こうしてGoogleのSaaSを紹介していると、その細やかな改善点が目に付き、サービスとは何なのかを良く体現しているとも言える。
Googleは、基本的にはコンシューマーからの発達なのでどうしても、企業的ではないとも言われているが、こうして紹介していくと十分に遜色なく使えるSaaSであると言えるし、何時でも何処でもネットさえ繋がれば、数多くのメンバーとコミュニケーションを取りつつ、作業が出来ると考えるならば、優れたサービスであると言えるでしょう。

さて、翻って日本の開発会社にここまで柔軟にSaaSを開発そして対応できるものだろうか?
私は、Googleのインフラ構築能力もさることながらこの様な細やかなSaaSを作り上げる組織的能力にある意味、畏怖の念を持ってしまう。
ボンヤリと日本人開発者は、これらを見ていていいのだろうか?
私は、参考にしつつも彼らの精神に学び、よきサービスを作る様に励まなくてはならないと思う。