セールスフォース、大阪のオージス総研と VAR 契約

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100408-00000009-inet-inet

http://japan.internet.com/busnews/20100408/4.html

4月8日12時11分配信 japan.internet.comの記事

<以下、私個人が勝手に解説している内容です。間違っているなら気軽にツッコミしてね。>

ザックリ書くと、セールスフォースとオージス総研が、「3月24日に「Salesforce CRM」および「Force.com」に関する VAR(付加価値再販)契約を締結」しましたよって言う、そのままの内容。

「セールスフォース」のHP

http://www.salesforce.com/jp/

「Salesforce CRM」のページ

http://www.salesforce.com/jp/crm/products.jsp

「Force.com」のページ

http://www.salesforce.com/jp/platform/

「オージス総研」のHP

http://www.ogis-ri.co.jp/

「オージス総研」の「セールスフォース」とのVAR契約のプレスリリース

http://www.ogis-ri.co.jp/news/g-01-000001E1.html

「VAR(付加価値再販)契約」とは何?って方は、以下参照

http://e-words.jp/w/VAR.html

オージス総研は、大阪ガスの子会社で関西圏で唯一、セールスフォースとVAR契約を結んだIT企業となるそうだ。

「オージス総研は、大阪ガスの IT 子会社としての地の利を生かし、関西エリアを中心に、全国展開する予定。」

とあり、関西近辺の一般企業に対し、セールスフォースのSaaSもしくは、プラットフォーム基盤「Force.com」の導入を促していくものと思われます。

オージス総研は、これに合わせてクラウドインテグレーションサービスを本格的に立ち上げたとあり、同社が従来より蓄積している「サービスの導入・構築、データ連携の基盤構築、クラウド環境の構築・販売・利用支援、運用管理・IT 統制・リスク管理」を展開していくのだろう。

実際、この生き残りを掛けるような提携は、今後頻繁にあると考えられ、従来のSEの仕事の内容が、更にコンサル的要素が強まると思われる。

ただ、導入するだけではないサービス展開を考えないと直ぐに、他のSaaSへと流れるようになってしまうのではないだろうか?
確かに、一般論ではASPと概念が然程変わらないではないかと言う指摘もある。
確かにその意見はあっており、ASP≒SaaSと言うのは、あっている。

ただ、ASPが持て囃された時代と現状は大きく違うと言っても過言ではない。
当時とは、インフラ環境も変わり、機器の性能も何倍もUPしている。ましてや、インフラその上、ノウハウもかなり進み、価格的にもある程度提供しやすく出来る側面も出てきている。
オンプレミスを主体とした開発ばかりでは、もう生き残れないと考えるべき時代に入っている。

とは言え、まだまだ、導入出来る業務内容と出来ない業務内容もあるので、その峻別も当然必要だ。
そこが、一つの売りになるサービスには当然になる。
情報系でもどこにどのように仕組みを構築し、費用対価が上がるようにどのようにサービス利用者と要件を詰めていくのかなどなど、実は、サービスの本質と言うのは、そう言うものも含まれており、機能がサービスではないのだ。

サービス=機能ではなく、何度もこのブログに記載しているように「サービス利用者が欲しい結果」を出すサービスがホントのサービスなのである。
日本の多くのSEは、どうしても機能=サービスと考えてしまう。

これは、多くの責任は、パッケージ販売に依存し続けた日本のIT産業の後遺症であり、克服すべき点ではなかろうか?
パッケージのカスタマイズも企業の業務に対して、UIをApplicationにあわせる事を主眼に置いたソリューションになっており、顧客は本来満足しうるものである物になるようにサービスを考えているものとは言いがたい。
既にローンチとしてサービスを作り出す能力が日本のSEには、かなり欠如してしまっているかもしれない。

「ローンチ」って何?って方は、以下参照。
 ↓
http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_175.html

しかし、そんな日本をよそに登場してきたのが、GoogleでありAmazonでありセールスフォースである。
他にも、今、米国のITベンチャー企業は、様々な新しいサービスを生み出し打ており、何時しか日本にもそれらもドンドン上陸してくるだろう。

考えておかなくてはいけないIT開発者の立場は、このクラウド狂想曲の中でサービスとは何なのか?どのようなものが、今、最先端で発生しているのか知ることである。それを放棄してしまっては、3年後には確実に時代についていけなくなるかも知れないと危機感を持つべきではないだろうか?

そう言う意味でも、今回の提携ニュースは、非常に注目に値するものであることは間違いない。