![$yamasan007の勝手にクラウド・ニュース解説!-HP BladeSystem Matrix](https://stat.ameba.jp/user_images/20100321/10/yamasan007/3f/e2/j/t02200114_0370019210460239161.jpg?caw=800)
※HP BladeSystem Matrix
日商エレと日本 HP、プライベートクラウド向け IT インフラ分野で戦略的協業を発表
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100320-00000001-inet-sci
3月20日10時1分配信 japan.internet.comの記事。
<以下、私個人が勝手に解説している内容です。間違っているなら気軽にツッコミしてね。>
ザックリ書きますと、日本HPが「サーバー、ストレージ、ネットワークなどがパッケージ化された「HP BladeSystem Matrix」」を提供し、「日商エレが提供する IT 基盤構築サービスおよびネットワークインテグレーションサービス」を組合わせて、短期間でプライベート・クラウドを構築しまっせってな内容。
そのまんまです。
HP BladeSystem Matrixって製品に関しては、以下参照。
↓
http://h50146.www5.hp.com/products/servers/bladesystem/matrix/
「HP BladeSystem Matrix」の概要を抜粋すると…
「HP BladeSystem Matrixは、HP BladeSystem c-Classを中核としたITインフラストラクチャの統合化、及び自動化を実現し、お客様がシステムごとに実施してきたアプリケーション要件に基づくサイジング、構成検討、機器オーダー、設置、プロビジョニング、インスタレーション・環境構築などの一覧の作業を簡素化、自動化、迅速化することで運用管理工数を削減するソリューションです。」
とあります。
導入するApplicationに基づいて、サイジングを行い、機器自体のオーダーからプロビジョニング設定やらなにやらまで、一括してやりますよという日本HPのサーバ販売サービスです。
サイジングって何?って方は、以下参照。
↓
http://e-words.jp/w/E382B5E383BCE38390E382B5E382A4E382B8E383B3E382B0.html
プロビジョニングって何?って方は、以下参照。
↓
http://e-words.jp/w/E38397E383ADE38393E382B8E383A7E3838BE383B3E382B0.html
通常、クラウド・コンピューティングを語る上でプロビジョニングの要素は欠かせません。
そもそもプライベート・クラウドが、クラウドサービスに入るものなのか?と言う論議がありますが、見方によるのかなぁ~とも思います。
サービスという側面で見ると「利用(=サービスによる課金)」ではないので、プライベート・クラウドはまやかしっぽく、ある意味、バズワードっぽいですが、インフラ側面でみると構造上は、パブリック・クラウドとは、外(インターネット)を経由するかしないかの差なので、そうは構造的には変わりは無いと言えます。
もっと大きな括りでクラウドサービスという物を考えると、プライベート・クラウドそのものも大きなサービスと考えるならば、DCを経由しないHaaS(ただ、この場合はサーバを所有しますのでサービスではないのですが)とも言えるので、プライベート・クラウドと言う概念もあって良いのではないかと、個人的には思っています。
ただ、厳格に言ってしまうとオンプレミスと大差はないといえます。
そこに、仮想化という技術がくっ付いていたりする感じでしょうか。
話は、ややプライベート・クラウドとは?っぽくなってしまいましたが、今回の日本HPと日商エレの戦略的協業は、確実にパブリック・クラウドを射程に収めた協業ともいえます。
日商テレでは、IT基盤構築サービスを提供する際にハードの考慮を日本HPに任せる事で人的に基盤構築に注力できますからその意味は大きいです。
ハードのインフラ構築が出来てもアプリケーションの中身を支援しうる基盤構築は自動化する上でもっとも重要であるので、その開発には相当なノウハウと経験を必要とします。
これは、一足飛びに出来るものでもないのでクラウドサービスを展開する上で確実な実績作りをどこの企業もしていかないといけない。
だが、現状、日本ベンダー企業では、どこもその実績が薄く、また技術力も低いのが現状ですしょう。
その上での協業発表ですから相当の覚悟が見ることが出来ます。
昨今、これらのベンダー企業の協業発表が連続的にされていますが、ここから読み取れるのは、クラウドサービスを展開する上で、急速でかつ実績をもったノウハウを要求され始めている事を指しているといいうことです。
ホントに遠い雲の上の話と考えているとあっという間に、開発者として付いていけなくなる事を肝に銘じておく必要があるでしょう。