ソフトボールの変化球は、ボールの握り方や
手首(腕)の使い方、または体の使い方によっては、
「約70種類ものフォームによる変化球を投げる
ことが可能となる」という専門家の方がいます。

 たしかにYoutubeにアップされている欧米
プレーヤーのピッチングに目を向けてみても、
たしかに様々な個性的フォームが存在し、
打者の手元で急激にムービングする軌道を確認
することができます。
(実際には上がらないといわれているライズボールも
上昇しているように見えます)

 一方では、野球の世界も同様なことが
言えるかもしれません。
カットボールにツーシーム、フォーシーム。
これらのボールが主流になったのも今世紀に
入ってからとの記憶がありますし、
最近ではワンシームやパワーボールなる新球種も
現れ始めました。
(メジャーのマックス・シャーザー投手が繰り出す
変化球は、信じられないほどの軌道を描きます)

 ましてや受ける空気抵抗大きいソフトボール。
個人的な意見としても、野球とは相違した、
より独自に変化する球種があっても良いような気がします。

 ソフトボールのピッチングは、参考とすべく専門書の数も
少なく、未だ科学的に解明されていない部分も多いように
感じます。

 私がやっとのことマスターした変化球
(ライズ、スライダー、ドロップ)も、
これまでに様々な指導者の方から再三にわたる
ご指導を頂きましたが、一向にマスターすることが
叶わず、数年をかけて四苦八苦した結果、
やっと自分ならではの握りと腕(手首)の使い方
を研究して、やっと習得することができたものです。

 技術の進歩というのは、ときに既成概念を
疑ってみることも必要なようで、
逆転の発想からの導きによって
ヒントを得ることもあるように感じます。

 ソフトボールのピッチャーにとって基本となる
「ブラッシング」。
個人的にはこちらの点について着目し、
「あえてブラッシングさせない」こと
で得られる利点について、逆転の発想で
検証してみようと考えている所存です。