私は筋金入りの鉄道マニアです。
ですので吾妻線の存続を切に願うのですが・・・
列車の本数は万座鹿沢口で1日に10本、大前では1日に5本しか発車していません。
これならドクターイエロー並みに見かけるだけで幸せになれるレベルで、とても実用的とは言えません。
しかも我が家から万座鹿沢口までのバスは1日5本で、そのうち3本は乗り継ぎに1時間以上かかります。
もう吾妻線に乗りたくても乗れないのが現状です。


昔のように鉄道しか交通手段がない時代ならともかく、並行する道路があって、自家用車の普及が進んだ現在では鉄道の役割は薄れてしまっています。
通学や免許のない方の足を確保する必要はありますが、一列車に百人を超えるような乗車率ならともかく、数十人程度ならバスでも事足りてしまいます。
しかもバスなら停留所の間隔を調整し、例えば大前~万座鹿沢口の間では、役場前、コメリ前、サンエイ前と使い勝手をよくすることができます。
鉄道という名を取るのではなく、バスの便利さという実を取る時代ではと、考えてしまいます。

ただ、現状はそんなに甘くはありません。
現在バス輸送は深刻な運転士不足で、地方では減便や、路線廃止が当たり前のように起きています。
都市部でさえ同じ現象が起きているので、もし吾妻線が廃止されたら、バス輸送さえどうなるかわかりません。
鉄道では運転士不足のための減便はあっても、路線廃止という例はありません。

 


結論としては、たとえ理屈が通らなくても吾妻線の廃止に反対するしかないということになります。
マニアとしては純粋に鉄道を楽しみたいだけなのですが・・・

世知辛い世の中です。