拓郎が初期のライブアルバムの中で「加藤和彦大先生…」と語っていて、なんかもうすごい大御所なんだろうなとか思ってて、でも今思えばまだその頃って20代半ばぐらいだったんだろうけど。その大御所な方が久しくテレビ出るってんで、どんな人だろ?と思って観たんですよ。
まだ若く(多分30なったぐらい)自然体でお洒落で、なんか自分の勝手に思い描いていたイメージとまったく違いまして、でしかも唄うのが「シンガプーラ」とかですよ。バックはサディスティクスだと思うんだけど確認はとれてないのでナンですが、またその演奏がね、それまで自分が聴いていたソレと全然違う。もうなんか今までやってきたこと全部やり直しだーみたいな衝撃でしたね。そーしてサディスティックミカバンドやソロを遡って聴いていき、リズムとかコードとかを研究して、で最終的に「粋」ってとこに辿りついた。
あっ、あくまでも自分は的な話。別に正解とかの話してるんじゃないですよ。
あと音楽だけでなく、文化だったりファッションだったり、そーいやアタイが料理するのも加藤さんの影響だな。
別に加藤さんになりたい訳ではなく、実際泥臭い無粋なものも好きだしやるんだけど、でも「粋」てのはどこかにちゃんと忘れずに持っていたい。てのが、アタイが加藤さんから受けた一番大きな影響です。

