ドラゴンクエストの音楽の生みの親、すぎやまこういち先生が亡くなって二年。
少し前の事のように思っていたが、月日が経つのは早いものである。

今回はすぎやま先生が亡くなった現在、今後のドラクエ音楽がどうなっていくのか?について少し考えてみたい。
 
ドラクエ音楽といえばすぎやまこういち。
すぎやまこういちと言えばドラクエ音楽。
 
そう言っても良いほど切っても切れない関係であり、ごく一部を除いてほぼ全ての作曲をすぎやま先生が担当していた。
すぎやま先生の生み出す素晴らしい音楽の数々は、ドラクエの世界により一層の深みと美しさを与えた。
 
一方では体力的な問題なのか、はたまた制作側の配慮なのかは定かではないが、9以降は曲の流用が目立つようになり、ドラクエ音楽から目新しさが失われるようにもなった。
 
そんな中、すぎやま先生は2021年9月30日に敗血症性ショックのため死去。90歳であった。
公式のアナウンスによれば制作中のドラクエ12の音楽も作曲していたという。
しかし制作中であるため、どの程度の曲が作られたかは定かではない。
 
そしてドラクエ12が発売されれば、数年後にはドラクエ13が待っているだろう。
そこには当然、すぎやま先生の姿はない。
 
そうなると今後はどうなっていくのか?とつい考えてしまう。
 
ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔では松前真奈美が作曲を担当していた。
もしかしたら今後はすぎやま先生にも認められた彼女が作曲に関わるという可能性もある。
 
だが、私としてはおそらくFFと同じように多人数による作曲体制を取るのではないかなと思う。
多くの新人、プロを起用し、ドラクエ音楽に新たな命を吹き込む。
その新鮮さは新規プレイヤーの獲得に貢献するだろう。
曲の使いまわしが目立ったという問題も解消される。
 
また別の可能性としてはクラシック音楽を用いるという事も考えられる。
ドラクエの音楽自体がクラシック音楽をベースにしているし、相性はなかなか良いように思われる。