仕出し屋やまねGOのブログ

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06Apr
- 潜水艦の基礎講座
  通常動力型潜水艦の基礎講座を行います。日時：令和3年4月21日(水)　1900-2100場所：カフェギャラリー茶蔵参加費：￥1,000（ドリンク・茶菓子付き）　潜水艦について何の知識のない方にも理解していただける様に、過去潜水艦建造工事に従事していた私が、解りやすく説明します。　興味がある方のご参加をお待ちしております。　尚、機密に抵触する部分に関しては説明できませんのでご了承ください（でも限界にチャレンジ）。お申込みはフェイスブックからお願いします。潜水艦の基礎講座www.facebook.com内容は、１：潜水艦を保有する目的２：潜水艦の種類（性能、コスト等）　　原子力潜水艦　　通常動力型潜水艦　　　他国との比較３：潜水艦の構造及び原理　　　単殻・複殻・複合式　　　　　　　　　　　　４：潜水艦の性能　　潜航可能深度　　　耐圧殻　　　　高張力鋼　　搭載兵器　　　ソナー　　　　　アクティブソナー　　　　パッシブソナー　　　魚雷（火器管制装置を含む）　　　水中発射型ミサイル　　　水中吸音材　　　　　動力性能　　　鉛バッテリーからリチウムイオン電池へ　　　ＡＩＰって何？　　ＤＣモーターからＡＣモーターへ　　　十字舵からＸ舵へ５：潜水艦の保有数と実稼働数
29May
- 空母いぶき　
  久しぶりに映画を観てきました。空母いぶき　かわぐちかいじ原作の映画化です。原作と比較したら物足りなさを感じるかもしれません。ドラマと思えば納得できます。それから自衛隊に関する知識が無い方が観るには解りやすく作られていると思います。(予備知識はあった方がより理解しやすいです)　以下、ネタバレになるかもしれないのでご注意ください。　まず、原作と同じ展開ですが、いきなり艦隊が作戦行動をとることはありません。武器弾薬などの事前の準備が必要です。普段は空の財布を持って買い物しようかなという素振りで街をぶらぶらしている様なものです。予算が厳しいですから。現実は張子の虎なのです。　　いきなり敵が現れることもありません。本来ならもっと遠くにいても探知できます。これは話を進めやすくるためでしょうか。　海上自衛隊には髭を蓄える隊員がいますが、今は少ないのでは。いても口髭だけで、はやしお艦長の様な髭面は見たことがありません。水上艦と潜水艦との区別をつけたかったのかもしれませんが、暑苦しかったです。　それからこれも原作と同じですが、潜水艦は護衛艦と一緒に作戦海域に行けないと思います。水上艦は燃費を無視すれば30ノットくらいで航行できますが、潜水艦は水上航走だと15ノットがせいぜいです。基本待ち伏せ専門ですから。　戦闘中の糧食が缶詰というのは30年前なら理解できますが、今はもっと進化しているのではないでしょうか。解りやすくしたのかもしれません。　いそかぜ（架空）艦長の様な人は艦長には不適では。個人的な意見ですが、感情的な人は艦長に向かないと思います。　なのでCIC内ではもっと粛々と戦闘が展開されるはずです。（それじゃあ面白くもなんともない）　負傷した乗組員の多くは頭部を怪我していましたが、ヘルメット被っているのになあ？　戦闘のクライマックスで各国の原潜が浮上したのを観て、　TheSilent Service やろwwwwwwと突っ込んだのは、かわぐち作品の読者なら私だけでは無いはずです。この作品を観て、戦争はあくまで外交手段の一つと理解して下されば幸いです。外務省がよく動いていましたが、実際にはもっと動くはずです。じゃなきゃ無能です。　戦争反対と言うのは簡単です。でもその覚悟はありますか？平和と連呼すれば平和が維持できるのであれば、この世にいじめなど存在するはずは無いし、けんかもありません。平和を守りたいなら、まず、自分や自分の周りが、けんかをせず、いじめもせず、みんなが仲良くなることです。今かろうじて均衡が保たれているのは、いじめっ子がいじめられっ子を完膚なきまでにいじめ倒すために作った核兵器が、実は我が身をも滅ぼしてしまうと理解したからです。ぜひ原作もお読みください。
03Aug
- ヒッチャー（Hitcher）
  　昨日、関空からの帰り道、２号線の別所PAで男子大学生二人がヒッチハイクしていたので、山陽道の竜野SAまで乗せました。　彼らの話によると、大手の運送会社等はトラブルを避けるためにヒッチハイクはお断りだそうです。確かに何かあったら困りますからね。なので、乗せてくれる車を探すのは大変そう。　初めてのヒッチハイクだそうで、大阪を出発して鹿児島を目指すそうです。お金は極力使わずにゴールしたいとのことでした。頑張ってゴールへ到達してほしいです。　私も１６の時に初めてヒッチハイク（少しだけ）しました。無期停学明けで１１月後半の連休を利用してトライしてみました。　夕方に詫間（香川）を出発し、米子（鳥取）までは鉄道を使いました。米子から松江までが最初のヒッチハイクでした。夜の９時ごろ（記憶が曖昧）米子駅から歩いて９号線を３０分くらい歩いたでしょうか。サムアップしていると大型トラックが止まってくれました。開口一番「家出じゃないんだろうな？」と運転手さん。夜中にヒッチハイクしていたら怪しく思ったのでしょう。「違います」って答えたら、すぐに乗せてくれました。松江までだったので、約小一時間のヒッチハイクでした。　　その時にヒッチハイクのやり方を教えてもらいました。トラックは基本、止まりたくありません。走り続けたいのです。なのでヒッチハイクを乗せるためにわざわざ停車してくれません。乗せてくれる確率が高い場所があって、信号待ちしている時やカーブで減速している時がいいとのこと。そういう場所にいると確率が上がるそうです。翌日、松江から出雲までは子連れの女性に乗せてもらい、その後、津和野くらいまで男性の方に乗せてもらうことができました。いずれも３０分くらいで乗せてもらえました。益田まで乗せてもらった男性も学生時代にヒッチハイクの経験があったそうで、車を運転するようになったら、同じようにヒッチャーを乗せてあげてと言われました。それからヒッチハイクの大原則ですが、乗せてもらったら絶対に眠ってはいけません。必ず話し相手になって、相手が眠くならないようにすることです。トラブルを未然に防ぐためでもありますが、眠らずに話し相手になることが運賃だと思ってください。他にも何回か乗せてもらったともうのですが、昔のことなので記憶があやふやな部分があり、はっきりと思い出せません。が、二日目の夕方前だと思います。島根県の西部（はっきりは分かりません）で学校の教官に遭遇しほんの少しだけ乗せてもらいました。（奥さんの実家に来ていたそうです。）偶然にも程があります。たくさんの大人の方たちと話すことができたのはよかったと思います。自分探しというのは大袈裟ですが、良い経験が出来ました。最後まで読んでいただきありがとうございました。
24Jun
- 詫間電波高専　寮歌
  寮生が、第二集会室の次に逃げられないもの。それが、寮歌です。第二集会室の洗礼を受けてカルチャーショックから抜け出しそうになった頃。５月連休に入る一週間前から寮歌が始まります。尚、現在は第二集会室も寮歌も廃止とのこと。（２０１０年）朝７時までに１,２年生は制服を着て寮の屋上に集合。１年生と２年生は向き合って並びます。２年生がまずお手本で歌ってくれます。ほぼ怒鳴り声。まず旧寮歌No. 1 から1.波静かなる瀬戸内の　きしべに匂う桜花　望みを遠く海越えて　夕べの星と輝きぬ2.北斗は遠くまたたきて　粟島かすむ夕まぐれ　命の限り憧れの　さめても後の流れ星3.我が憧れをたとおれば　宵の潮路のなおはるか　エデンの園に影うつす　平和の神に抱かれてこれが電波（高専）の春の風物詩。行間には寮委員の合いの手（「おりゃ～」という怒鳴り声）が入ります。午前8時まできっちり１時間、歌という名の大声を出し続けます。学校のご近所にはいい迷惑です。その日から、教室では私語は減ります。喉が痛いので。５月連休に入って、自宅に戻りましたが、相変わらず喉が痛いので、家族や友達と話すことが出来ませんでした。（連休後半になると痛みもひいて話せるようになります）それから、すれ違う人に片っ端から９０度の礼をしてしまう始末。1ヵ月足らずで条件反射になっていました。寮歌は他にもあって、旧寮歌No.2新寮歌応援歌無線音頭（15番まで）等々（他にもあったと思います）最悪なのは無線音頭で〇番からと言われ、直ぐに歌い始めることが出来なければ居残りもありました。寮委員はふざけてやっているのですが、こちらは真剣です。もう、半泣きでした。何のためにするんじゃ？とも思いましたが、逆らうわけにもいかず。寮歌は５月末くらいまでの約1か月間、続きました。7月頃になると高校野球の県予選があります。高専は3年生までが出場資格があり、当然予選も出ます。が、毎回コールド負けです。コールド負けなんですが、試合には1年生が全員で応援に行きます。こちらの応援は一年生約120人。相手校は全校で来ているくらいの多さ。弱い上に応援も少ない。この時もやはりコールド負けでしたが、応援は１２０人でも勝っていたと思います。声の出し方が違うので。（いいストレス発散になったと思います。）バンカラが残る昭和の思い出です。
12Jun
- 詫間電波高専(小ネタ)
  高専時代(寮生)の思い出で決してスルー出来ない誰もが経験すること。（例外などない）それが「第二集会室」です。（詫間電波限定）第一集会室ではなく、第二集会室。第一集会室は自習用で自習机が並んでいます。第二集会室は畳で、大小二つの部屋に区切られています。一二年生は誰もが、寮内放送で「第二集会室」というワードを耳にした途端、戦慄が走ります。一年生がその存在を知るのは入寮して早くて１週間。遅くても２週間以内（位）。それまでは新しい寮生活を満喫しています。２０００（フタマルマルマル）を過ぎたころ、放送があります。「一年生は第二集会室に集まってください。一年生は第二集会室に集まってください。」低いトーンで。薄々、感づいている一年生は、やっていることをそのままにして直ぐに第二集会室に向かいます。呑気な人はゆっくりと第二集会室に向かいます。それを知ってか知らずか次の放送で「呼ばれたら、さっさと来んかぁぁぁ!!」と怒鳴られます。第二集会室前には三年生以上（５年生を含む）の「寮委員」が待ち構えています。（竹刀を持っている両委員もたまにいます。シバかれることはありませんが一年生をビビらせるには効果大です。）状況を把握した一年生は無言で第二集会室に吸い込まれていきます。寮委員の指示で隙間なく座っていきます。そこでまた寮委員からの優しいアドバイス。「誰が胡坐かけ言うとんや！　正座や正座！」（関西出身もいるので）ぎゅうぎゅう詰めの集会室で、一年生はきちんと正座することが出来ました。最初はみっちり２時間。内容は寮でのルール説明。上級生への対応（すれ違う時は９０度の礼）入浴方法（時間）食事の獲り方等々。当然足が痺れてきます。で体がもそもそ動いてしまいます。「グラグラすなぁぁぁぁ！」とアドバイス。１時間を過ぎたあたりで、５分ほど正座をとかれます。（優しい心配り）後半に突入。終わったのは２２００を過ぎていました。「こんな学校、来るんじゃなかった。」と後悔しても後の祭り。（私が一年生の時は、ほぼ毎月ありました。）というのが詫間電波の場合です。他の高専も似たようなのがあると聞きました。一年生にとっては厳しい寮生活と言えますが、良い点も有ります。横のつながりが一気に構築されます。（上級生の仕打ちに負けず、みんなで力を合わせて頑張ろう!!って感じです）振り返ってみますと、軍隊と似ています。（軍歴はありませんけど、「愛と青春の旅立ち」みたいな感じでした）学校の敷地が、その昔詫間海軍飛行隊だったことが影響していたかもしれません。極端ですが、一人がヘマをすると全員で責任を取る様な感じです。まあ、昭和から平成になろうとしていた頃の話です。上級生の寮委員が好きでやっていたのか嫌々やっていたのかはわかりません。が、一年生にとっては、人として成長するためには必要な通過点だと思っています。記憶が定かではありませんが、学年ごとに階層がありました。一年生：ゴミ二年生：犬三年生：バカ四年生：人間五年生：神様間違っているかもしれませんが、正解もさほどの違いは無いと思います。残念ながら、現在「第二集会室」は行われていないようです。昭和と平成の差なのか。ちょっと寂しい気もしますが、これもまた世の理でしょうか。了。
04Jun
- 水門BAYカレー
  シズル感なくてすみません。先日、知人が大絶賛してくれたので有頂天になっています。子供の頃はカレーが苦手でした。厳密にいうと、具の肉。あの頃は豚肉が主流で、その脂身がどうしてもダメでした。（肉屋さん曰く、肉の旨味は脂身で決まる。赤身だけだと美味しくない。らしいです）好んで食べ始めたのは就職してから。寮のカレーが記憶に残っています。それから修業時代にホテルで食べた賄いカレー。この二つが今のBAYカレーの源流と言えます。現在は商品化していますが、このカレーも元を辿ればやまねの賄いがスタートでした。拘り．．．あるのかないのか。カレールウは業務用を２種類ブレンドしています。カレー粉を使ってオリジナルと息まいたこともありましたが、こちらは辛くなりすぎて不評でした。材料はカレールウ（２種類）玉ねぎ（通常の２倍位）人参牛もも肉赤ワインチャツネクミンシードローリエです。玉ねぎと人参は千切りにしてソテーします。（玉ねぎが飴色になるくらい）牛肉は塩コショウしてソテー。ソテーした肉を鍋に入れ、赤ワインも入れます。（ローリエもね）ワインのアルコール分がとんだら、ソテーした玉ねぎと人参を鍋に投入。（水も足します）あとは灰汁を取りながら、ぐつぐつ弱火で煮込むだけ。肉が柔らかくなったらチャツネとルウを投入。最後にクミンシード（あらかじめキツネ色になるまで、油で加熱する。）を投入して出来上がり。なので、拘りはありませんね。今私がベンチマークにしているのは、神戸にある「サボイ」というお店のカレーです。美味しいけど辛いです。私の作るものは、どうしても甘さと辛さが混在します。甘さの中に辛さがあるのか辛さの中に甘さがあるのか私にもよう解りません。なので一度お試しください。
02Jun
- 巻きずしの海苔
  やまねの巻きずしです。もう少しきれいに撮りたかったのですが、私にはこれが限界。さてタイトルの海苔ですが火を通した焼き海苔です。現在は香川産の海苔を使っていますが、特に産地に拘りがあるわけではありません。でも、拘りはあります。それは噛んだ時の食感です。香りも大事ですけど、私が一番こだわっているのは食感です。これはその年によって随分と違います。最近は海苔の価格が高騰しており、なかなか「これだ！」という海苔に巡りあうことが出来ません。じゃあ、今年の海苔は．．．？Goodです。やまねの巻きずしは噛んだ時に噛み切れます。私にとって大事なのはここなんです。値段の高い巻きずしなら、噛み切れないということは殆どないと思いますが、お手頃呼格となると、どうしても硬い海苔が多くなります。譲れないことはたくさんありますが、ここが最優先事項。ほんまかぁ？と、思っている方もたくさんいると思います。一度お試しください。
- 詫間電波高専（その４）了
  長々とすみません。続きです。２年生に仮進級した私は、前期の期末試験でようやく「ポール」から脱出しました。３年生になる時も化学の単位を取れずに仮進級。仮だろうと、なんだろうと進級したらこっちのもんやろ。と思うかもしれませんが、そう甘くはありません。キッチリと課題が出されます。まあそれで済むんやったらええんちゃう？そうかもしれませんが、条件付きというのはそれなりに厳しいものです。その後は比較的順調に進みました。(毎年３月末にはヒヤヒヤしましたけど)勉強のやり方も解ったし。めでたく５年生に進級し、あとは就職するだけ。が、ここでまた躓きました。失恋．．．これは応えました。何もする気にならず、脱力状態。授業中も教官から「大丈夫か？」と心配される始末。勉強もやる気になんかなれません。で前期の中間試験に突入。やる気は無いけど、試験は受けないといけません。で、とった行動がカンニングでした。でもそんなのが上手くいくはずがありません。速攻で試験官に見つかり退場。２回目の無期停学に。担任と副担任にからは「お前はアホかあああああ!!」と怒られまくりました。口が裂けても「失恋しました」なんて言えないし。しかも今回の試験は全てノーカウント。残り３回の試験でクリアしないといけない状況に。また留年のランプが点滅し始めました。復学すると同時に就活も始まりました。まず受けたのRクルート。同じ科の同級生と３人で受けたものの、受かったのは一人だけで、私は採用されませんでした。失恋が尾を引いて、もう一般社会で生きるのはどうかと考え、(当時連載していた「沈黙の艦隊」の影響もあり）海自に入って船乗りになるのもいいかもと思うようになりました。ですが、教官の勧めもあり、２度目に受けたのがK崎重工でした。　　”なつしお”に続く（https://ameblo.jp/yamane-shidashi/entry-12378636320.html）就職が決まると、何故かやる気も出てきて残り３回の試験でなんとか単位を取ること出来ました。これもまたミラクル。４４人でスタートした電波通信学科１４期は平成元年３月、２８人が卒業(留学生一人を含む)しました。以上、こんな感じの学生生活でした。無事に５年で卒業しましたが、今は、留年もアリかなと思います。長い人生の１年や２年くらいどうってことありません。(授業料はその分かかりますが)そういう経験（それを挫折とか失敗というのなら）は大事たと思います。きっと、他人の痛みが解る人になれると思いますので。因みに私の知っている留年を経験した同級生は、現在各分野で活躍しています。人生万事塞翁が馬人生とはそんなものです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
01Jun
- 詫間電波高専（その３）
  お付き合いくださり、ありがとうございます。なんか長くなりそうです。「ポール」と名付けられ、自尊心など無くなりました。「こんなはずじゃ．．．」と思うだけで、唯呆然とする日々。夏休みが終わり、秋の期末試験も結果は同じ。自暴自棄になっていたところに、新しい同室にそそのかされて全く関係ない人と喧嘩をする羽目に。その結果、無期停学。三週間、学校には来なくていいよ。と、お休みをもらえることになりました。（自宅での生活は唯々暇でした）このままだと留年は確定したのも同然です。復学してからは、単位を取るために必死になりました。担当教官の所に行ったり兎に角、解らないことは訊く。なりふりなんか構っていられません。そのうち数学も解る様になり、モールスも受信が出来るようになってきました。（送信は比較的簡単）因みに単位を取るためには、年4回の試験で、合計が各教科は200点以上モールスは280点以上が必要でした。そして、3月。物理と数Ⅰは落としましたが、仮進級でなんとか進級出来ました。（2教科までOK）この一年間で同室を含めて4人が辞め（内一人は他学科へ再入学）、2人が留年。留年候補筆頭の私は首の皮一枚残してネクストステージへ。（これにはクラスメート全員が驚いたはずです。）結果論ですが、努力して結果を出すことは勿論大切ですが、そのプロセスも評価の対象になるという事でした。そして決して諦めない事。とは言え、運だけで生きている様なものです。続く...
- 詫間電波高専（その２）
  受験勉強をもうしなくて済む。その時はそれ以上の事は考えていませんでした。入学前の面接で「数学の結果が悪かったので頑張るように。」と言われましたが、なんのことか解りませんでした。受かったんだからいいだろ。って感じです。私は電波通信学科だったので、「モールス信号を入学までに覚えておくこと」とモールスの表を渡されました。こんなの適当でええじゃろ。と内心思っていました。入学式が終わり、寮へ荷物を運び入れ新生活のスタートです。家族と離れ初めて親の有難みが判ったのもこの時だったと思います。私たちのクラスは定員４０人に対して４４人。その意味も全く解りませんでしたが、留年生が４人含まれていました。授業が始まり、面接で言われたことがやっとここで理解できました。数学は高校では３年かけてやるのに対して、ここでは２年でやるとのことで数学は週５時間。モールスは毎日１時間あるので週６時間。数学は授業そのものが理解できずにノートをとるのが精一杯。モールスは覚えていなかったので、唯長音と短音が耳の中を通り過ぎるだけ。しかも日が経つにつれてスピードも速くなってきます。かなり不味い状況です。それに加えて、物理と化学。中学では理科が得意だったものの、そんなのでは通用しないレベル。留年生がいることもようやく理解できました。出来ないやつは落ちる。そこに情けはありませんでした。前期の中間試験は、まさかの最下位。ついたあだ名は「ポール（ポジション）」でした。Like a rolling stone.一体、どうすりゃいいの？続く...
- 詫間電波高専（その１）
  毎度様です。やまねという仕出し屋をやっているGOです。特にオチのある話ではありませんが、今日は10代の頃の事です。中学の頃は特に勉強しなくてもそこそこ出来ました（自称）。ミリオタの私は担任のアドバイスもあり、自衛隊学校（たぶんこんな名称だったと思います。違っていたら教えてください。陸海空とありました。現在は陸のみで、名称は高等工科学校。）を受ける事にしました。（受験料はタダ）受験は年明け直ぐで冬休みだったと思います。空自の学校を受験したのですが、定員50名に対して岡山だけでも50人くらいいました。なので、あえなく撃沈。私の知らない世界があることを知りました。最初の受験で躓き、落ち込みました。次は県立の普通科。その前に私立も受ける予定でした。と思っていました。そしたら、また担任が、「高専はどうや？」とニタニタしながら勧めてきました。受験は2月（多分）だったのでまあ、これも軽い気持ちで受ける事にしました。これが駄目でも、県立受かりゃあいいんだろ？って感じで。受験勉強は、少しはしたつもりですが、過去問題がある訳でもなく、適当にやってました。受験会場には自衛隊学校ほどではないものの、そこそこ受験生がいました。またかぁ～と思いつつの受験でした。1週間くらい経って、朝学校に行くと、同級生が「受かっとったよ。」と教えてくれました。新聞に載っていたそうです。受かったので、私立と県立を受けるのは止めました。勉強する気も無くなり、一気に有頂天モードに。続く...
28May
- 明洋(海上保安庁中型測量船)
  入社２年目。組織再編により一般商船と艦艇(潜水艦)が分かれることになりました。私とすぐ上の先輩は一般商船の艤装課に。そこでの最初の船が、海上保安庁の中型測量船でした。神戸では長らく潜水艦しか造っていませんでしたので久しぶりの船です。なので課としてもブランクがあるのは否めません。(私はまた一からやり直し)こっちに引っ張ってくれた課長が「うち(造船部門)にとって、潜水艦はおまけみたいなもんや。ほんまの造船はこっち(商船）や。」と、潜水艦から離れた私を励ましてくれました。とは言え、これも官公庁の船。スペック的には通常の商船よりは厳しく、検査も運輸省(社内ではJG：Jpanese Governmentの略か？)が立ち会う事になっていました。(JGの検査官は課長の同窓生という事もあり、検査前はニコニコしていましたが、検査の不備が続出すると、しまいにはブチ切れていました。その気持ち判りますけど)工事の進捗状況も良いとは言えず、残業の毎日。土日関係なく毎日会社へ行っていたような気がします。進水すると工事の主導権は船殻(外側の構造物)から艤装(装備の取付)へ移ります。ここからも長かった。搭載する機器にはジェネラル・インストゥルメント（GI)社(米国)製もありました。これは「マルチビーム測深機」という海底面を音波でスキャンして海図を作るというものでした。取付・調整には勿論、本国からエンジニアやってきて行います。私にとってこれが米国人に対してのファーストインパクトになりました。ニコニコできたのは名刺交換をするくらいまで。実際に彼らとの仕事が始まると、彼らの勝手気ままさにはブチ切れどころではありませんでした。船内の作業場にはペットボトルのコーラ（1.5L）とポテチのBigサイズを常に持ち込み、それを飲み食いしながら作業。そんな事をするのは彼らだけ。郷に入れば郷に従えだろう!!腹が立つたびに、エージェントに苦情を言うのですが、エージェントの話を彼らが聞くはずもなく、彼らのマイペースぶりには驚かざるを得ませんでした。(エージェントも泣きを入れる始末)会社と寮を往復するだけの生活に加えて、理解不能な異邦人との仕事。そんな日々が続きました。仕事らしいことはしていない私ですが、勝手に疲れ果てていました。やっと完成して試験航海へ(当初の予定より遅れて９月下旬ごろ)。私の役目は３ｒｄengineerということで、主機の操作と船内アナウンス係。官公庁の船ですが、操船は一般商船と同じで英語になります。船長を務めるのは社内のドックマスター。私はドックマスターの指示に従ってエンジンの出力を調整します。「微速前進」なら　”dead slow ahead”とドックマスターから命令を受けます。命令を受けると　”dead slow ahead”と復唱し、出力調整のレバーを動かします。命令された速度に到達すると　”dead slow ahead sir.”とドックマスターに報告します。一度だけ　”Yes,sir.”と返事をすると、近くにいた工場長(初日だけ乗船していた)に「”Aye aye sir."だろ。」と突っ込まれる始末。ちょっと恥ずかしい気分。通常の船と違い、測量船故かエンジン（主機）の回転数は一定で、速度調整はプロペラ(スクリュー）のピッチを変えて行います。（可変ピッチプロペラ（CPP）と言います。）主機はダイハツ製のディーゼルターボ。二基二軸。舵が使えなくても最悪左右の主機の出力を調整することで操舵は可能です。試験航海は予定を優先するため、天候は気にしません（のはずでした）。神戸から紀伊水道までは問題ないのですが、外海に出た途端、高波の洗礼を受ける事に。総トン数550ton(全長約60ｍ）の小さな船です。波（5～6ｍ）がブリッジまでかかってきました。何分、初めてだったのでビビりました。（海の藻屑かよぉ～って）ビビっていたら、同乗していた海保の士官が「大きい船はええわぁ。」とつぶやいていました。（これで？）たまに他の船を見かけることがありましたが、見えるのはブリッジだけでデッキは完全に水面下でした。多分カツオ漁船とかだった思いますが、「あんなもんやでぇ、心配せんでも大丈夫や。」と係長。確かに大丈夫でしたが。そんな高波の中を進んでいくわけですが、ブリッジの上(外)で寝転んで和んでいるGI社のエンジニア二人。またまたブチ切れですわ。居場所のないエージェント。結局、天候不良の為、全ての予定を消化出来ずに帰港することに。商船初体験であるにも関わらず、何ともやり切った感のない船でした。（それもまた思い出か...）（画像は海上保安庁のサイトから転載しました。）
25May
- なつしお（SS-584）
  　バブル真っ盛りの１９８９年(平成元年)。ミリオタの私は、防衛産業をやっているというだけの理由でK崎重工に入社。面接の時に戦車の事を話したら、面接官に「それ、うちじゃないよ。」と言われ無知を曝け出す始末。でも、超売り手市場だったので採用してもらえました。　面接時に防衛関係の仕事に就きたいとアピールしたお陰か、神戸工場の艦船部(当時)に配属。いきなり潜水艦（なつしお：SS-584）の武器・電子機器の艤装(取付及び試験の工事計画)担当に。扱う機器はどれも機密に関わるものばかり。こんな仕事をやらせてもらっていいの？って感じでした。が、今度は兵器を作るという事に対して自分の中で葛藤することに。上司に相談すると、「気持ちは解るが、仕事だと割り切れ」と。最終的に自分の中では「理由はどうあれ必要なもの」という事で落ち着きました。(画像はWikiより転載)なつしおは、はるしお型(排水量２４００ton）の２番艦で、前級のゆうしお型との大きな違いは新装備の曳航アレーソナーの有無くらいです(外観では殆ど区別できません)。なつしおの進水式を最後に艦船から商船部門に移動。たった１年でしたが、良い経験になりました。商船部門に移動したものの、未練があったので、一度運転に同乗させてほしいと上司(課長)に頼み込みました。「しょうがねえなぁ、面白くもなんともないぞ」と言われつつも修理艦（ゆうしお型、艦名は失念しました)の試験運転(試験要員として)に同乗させてもらえることになりました。(なんともおおらかな会社でした)感想は、確かに「面白くもなんともありませんでした。」水上航走（潜航なし）だけというのもありましたが、艦内をウロチョロすることが出来ず、発射管室でずっと魚雷の様に横になっていました。新造艦(防衛省に引き渡す前)と修理艦(運用中)の違いは使っているかいないかで、その一番の違いは艦内の臭いです。潜水艦の場合、潜航中は換気が出来ません。ですので艦内で発生する全ての臭いが閉じ込められたままとなります。一日だけの乗艦でしたが、それでも作業服には、その臭いがしっかりと残りました(すぐに洗濯）。因みに　なつしおは平成３年に就役し、平成２２年に退役しています。
23May
- やまねの麻婆豆腐
  初めて麻婆豆腐を食べたのはいつ頃か忘れましたが、多分、丸美屋の麻婆豆腐です。食べているうちに餡が汁っぽくなってしまいます。(丸美屋に限った事ではないが)会社勤めを辞めて、知人を頼って北海道の江差へ。働いていたホテルで食べた麻婆豆腐が美味しくて麻婆豆腐が好きになりました。（黒い粒はドウチといいます（黒大豆の塩漬けして発酵させたもの））岡山に戻ってきてベンチマークとなったのが廣華桜の麻婆豆腐。これと陳建一氏のレシピをベースにして自分風にアレンジしました。（豆腐を投入した直後）ニンニクは好きですが、やまねの麻婆豆腐には入れていません。陳氏のレシピだと、かなり辛くなると思いますが、やまねの麻婆豆腐には辛さの中に甘みがあります。（そこそこ辛いので苦手な人には甘口をお勧めします。）豆腐に火を通してプルンプルンにするのが美味しさの秘訣。長ネギのみじん切りを投入して水溶き片栗粉を入れながら混ぜ、仕上げにごま油を適量入れて混ぜたら出来上がり。どないだ。
18May
- やまねの杏仁豆腐
  やまねの杏仁豆腐　１３０円　私が杏仁豆腐に出会ったのは、かれこれ３０年以上前。それ以来、いろんな杏仁豆腐を食べてきましたが、これだああああ!!というのに出会う事が出来ず、それなら自分で作ればいいじゃないかと考え杏仁豆腐を作り始めました。最初は牛乳と砂糖と寒天(牛乳かんじゃねぇーか)。そして杏仁が必要な事が分かって探してみたものの、手に入るのはアーモンドプードル。ちょっと違う。やっと杏仁霜を見つけて、コレコレ～と喜んだのも束の間。随分と近くなったけど、まだもの足りない。そしてたどり着いたのが、杏仁粉。これなんですよ。現在、店頭で販売している杏仁豆腐には、台湾産の甜杏仁を使っています。甜杏仁だけなので香は少し弱いですが、優しい味に仕上がりました。杏仁豆腐Loverの皆さん、一度だけでいいのでお試しください。お求めは、はなやか長船店はなやか瀬戸内店はなやか牛窓店やまね(東区水門町924)でお願いします。
- 惣菜の店舗販売を始めました。(AMEMIYA風に口ずさんでください）
  お店での惣菜販売を始めました。５月初めからの予定でしたが、１６日からのスタートとなりました。営業は木曜日を除いて10：00～14：00です。(今のところ)現在は販売のみとなっていますが、その内イートインスペースを設けたいと考えています。売っているのは主に、巻ずしやバラずし等のすし類とその日に作ったお惣菜です。「ビーフカレー」という名の「水門BAYカレー」。普通のカレーライスですが、自信作です。水門BAYの名物になるよう頑張っていきたいと思います。
10Mar
- 休業のお知らせ
  店舗移転の為、3月末まで休業します。4月から新店舗にて営業を再開しますので宜しくお願い致します。
22Jan
- 岡山市東区で仕出し屋をやっている「やまね」です。
  　初めまして。東区にある水門BAYのすぐそばで、仕出し屋をやっているやまねのGOです。　家業である仕出し屋を継いで二十余年。人生の折り返し地点を通過したのに、本人はまだまだだと思っています。中学を卒業後、特に考えもなく香川の高専に進学。なんとか5年で卒業して神戸のK崎重工に入社（時代はバブル真っ盛り）。配属は造船工場の艦船部艤装課ここで電気関係のエンジニアをしていました。（ミリオタでもあります）潜水艦や海上保安庁の測量船、LPGキャリアの建造にも携わりました。エンジニアとして生活していたある日、考えが変わり、知人を頼って北海道へ。江差という町にあるホテルで料理を少しだけ学び奥さんを連れて岡山に戻ってきました。料理の仕事をしているはずなのに大して料理は出来ません。でも、自分の好きな料理に関しては、かなりのめり込んでやっている様です。（客観的な評価）少しずつですが、自分の事や周りの出来事、それから少しだけ料理の事なんかを書いていこうと思います。