本当は忘れたいはずなのにね。
忘れたくない、覚えておきたいって思う自分がいるんだ。
過去の事、忘れちゃうのがなんか悲しいんだ。
あの時こんな気持ちになってまで必死に生きてたのに。
周りの誰も気付いてくれなかった。
私しか気づいてなかった。
ううん、気付かれないように隠してたって言うのが事実なのかな。
誰も“本当の私”なんて見てくれなかった。
“自傷行為をする私”
それしか見てくれなかったじゃん。
頭の中では自傷行為はいけないことだって認識はある。
それは今も勿論その認識だ。
だけど、それをしてはいけないと言う理由が私にはわからない。
辞めたいと思うし、辞めようと何度も思った。
親から貰った身体だから?
周りの人が悲しむから?
私には理解出来なかった。
揚げ足を取るように周りの大人達は、私のそう言う一面しか見てくれなかった。
あの時もっと聞いて欲しかった。
もっと見て欲しかった。知って欲しかった。
でも、誰もそうはしてくれなかった。
ここで1つの矛盾が生じる。
何も知って欲しくなかった。知られたくなかった。
“関係”が壊れてしまうのが怖かったからだ。
それなのに、1番恐れていたのが去年の5月起こったのだ。