「 あなたの為を思って言っているのよ。 」

多くの人が1度は言われたことがあるのではないのだろうか。

もしかしたら、言われたことのない人なんていないのかもしれない。


あなた=私

これは正解なのだろうか。

紛れもなく、言われているのは“私”。

しかし、それは本当に“私”なのだろうか。

目の前にいる人が作り上げた“理想(妄想)の私”では無いのだろうか。


本当に……

本当にそれは私の為……?


勉強も、行動も、考え方も……

否定され、肯定される。

時には“大人の事情”っていう必殺技を使われる。


「あなたの為に…」

「あなたの為を………」


いつだって本気だ。

相手だって、私だって。

両方逃げてるじゃないか。

相手は言葉で逃げた。

私は行動で逃げた。

それなのに、いつだって悪いのは私なんだ。


相手は私に期待した。

私は相手にも、もちろん自分にも期待しない。したいなんて思わない。

期待する分だけ落ちるから。


期待されることは嬉しい。

なのに…

なのに、それが怖くてたまらない。

プレッシャーとは少し違う気がする。

周りからの期待が怖い。

そのくせ、期待されなくなることも、怖い。

期待されないことの方が、何倍も、何十倍も怖い。


ワガママ……か。


「 あなたの為を思って言っているのよ。 」


それは本当に“私”の為ですか?