書名:『十五少年漂流記』

発行所:株式会社ポプラ社

発行日:2021年8月 第1刷

訳:山本知子

装画:ソノムラ

挿絵:森川泉

ページ数:270p
公式サイト:

 

 

 

 

 

小学校中学年向けとのこと。小学生向けの十五少年漂流記は数多く出ているが、その中でもトップクラスにボリュームがあると思われる。

ページ数は270で、そこまで分厚さは感じない。ただ、文字がなかなかギッシリ詰まっている。児童向けの書籍は、文字サイズが大きめであったり、ページの余白が大きかったりと、読みやすさ重視で内容を薄めにしたものが多い。しかし本書は、なるべく文を盛り込みたい!という意欲が感じられる。そこらの大人向け文庫本より中身があるかもしれない。

 

十五少年漂流記は、船の専門用語や動植物の名前など、耳慣れない固有名詞の多く出る作品である。その用語ひとつひとつが、無人島サバイバルという非日常を演出してくれているのだと私は思っている。本書はそうした名詞を多めに拾ってくれている。児童向け書籍では省略されがちなポイントを丁寧に扱ってくれたということで、高く評価したい。

 

新たに出版される十五少年漂流記を読むたびに、会話文から古さを消そうと努力しているなあ!と思う。本書では主人公のブリアンの一人称が「おれ」であることに驚いた。一人称が「おれ」のブリアンは初めて見たかもしれない。その一方でドニファンは旧来の訳に近い、やや仰々しい口調を保っている。これはブリアンとの性格の書き分けの問題だろう。

もうひとつ驚いたのがゴードンだ。ゴードンは普段はおとなしく冷静なキャラクターなので、口調もそのようになっている。だが作中なんどか声を荒げるシーンがあり、そうした時は口調も如実に荒くなるのである。原文のフランス語の微妙なニュアンスまで私にはわからないが、おそらくこの書き分けは訳者のオリジナルではないだろうか。なかなか面白い演出をするな、と思った。

 

巻末に、現代にそぐわない表現があるがあえて残した、との注意書きがあった。十五少年漂流記を語る上では欠かせないポイントであろう。黒人のモコに投票権がないことである。しかし本書に「モコには投票権がない」という文章はなかった。ちゃんと票数を数えれば「あれ、1票足りないな」とは気づくだろうが、数えなければなんの気にもならないシーンとなった。

また、ケイトの母性というか献身性に対して、女性はこういうものだ、というような原作にある文章も、本書にはなかった。ただしこれは多くの抄訳で同様に削られる部分なので、本書が特別というわけではない。

他方、ウォルストン一味の人相について、「いかにも悪人のような顔をしている」などといった、外見と内面を結びつけるような文章は残っていた。

 

挿絵は10ページおき程度。数としては多めだが、サイズは1ページの半分程度と小さめである。鉛筆で描いたような柔らかな雰囲気のイラストだ。表紙を手掛けたイラストレーターとは別の方が描いている。なので、「表紙の絵と違う!」と子供が言い出さないように、中身も確認してから買った方がよいかもしれない。まあそんなに激しく違うわけでもないが。

巻末に付録として、帆船の説明図、少年たちの暮らすフレンチデンの見取り図がある。これを見た上でもう一度読めば、より理解がしやすいだろう。

驚いたのが、チェアマン島の地図が収録されていないことだ。大半の十五少年漂流記は巻末なり巻頭なりどこかしらに載せているのだが、本書にはなかった。地図がある方がよい気がするのだが、あえて削ったのだなあ。

 

総評としては、なかなかよい。

内容量は申し分ない。文も読みやすい。惜しむらくは図解がやや不親切に感じられるところ。帆船などは小学生にはイメージしにくい気がするので、巻末でなく巻頭でもよかったのではないか。そして地図がない理由が本当にわからない。

しかし小中学生で十五少年漂流記を読みたいがどれにしようか、と悩んでいる人には十分おすすめできる。

 

ポプラキミノベルの公式サイトでは、本に関するイラストや感想文を送ることができる。自由に話せる掲示板もある。こういったことで他の読者と交流できれば、それも新たな読書体験になるかもしれない。

書名:『10歳までに読みたい世界名作26巻 十五少年漂流記』

発行所:株式会社学研プラス

発行日:2019年6月18日 第1刷

編訳:芦辺 拓

絵:丸谷 朋弘

ページ数:153p
公式サイト: https://hon.gakken.jp/book/1020500900

 

 

「10歳までに読みたい世界名作」シリーズ。このシリーズは大変可愛らしく現代的な挿絵で刊行されており、いつか十五少年漂流記も出たらいいなあと思っていたので大変ありがたい。

以下、ネタバレを多く含む雑感。

 

 

◯文量

子供向けの中でもかなり年少向けに書かれており、「10歳まで」の看板に偽りなしという感じ。文字サイズは大きく、漢字全てにルビがあり、1,2ページおきに挿絵がある。小学校高学年が読むと逆に幼稚すぎるように思うかもしれない。極限まで十五少年漂流記を低年齢向けにしました、という印象だ。これ以上の低年齢化は多分無理。

 

153ページというボリュームは、十五少年漂流記においてはあまり多い方とは言えない。さらにページあたりの文字数を考えると、内容はそうとう端折らなければならない。

というわけで、かなり大胆な改変が行われている。ブリアンが1人で岬探検に行くシーンで、途中からドニファンとゴードンが割り込んできたかと思うと、そのまま一気に湖まで駆け抜けていく、という具合だ。これにはたいそう驚いたが、話が不自然になっているというようなことはなく、上手くまとめられていると思う。また雪合戦やウミガメなどの見所はしっかり収録してくれているのも嬉しい。

ゴードンの影は大分薄くなっているが、その分ブリアンという主人公に集中できる流れになっており、またその流れに違和感もない。少年たちがワイワイ生活しているのを楽しむというよりは、ハラハラドキドキの冒険譚という方向で読ませたいのかなと思った。

 

「これはどういうことでしょう?」など、読み手である子どもに語りかけるような文章がちょくちょく出るので、読み聞かせにも向いているだろう。

 

 

 

◯表現、価値観

ウミガメを殺すシーン、ボードワンの死体を発見するシーン、悪党を大砲で撃つシーンなど、死を描く部分はかなり気を使われている。話を変えたり、表現をぼやかしたりなどだ。十五少年漂流記においてはたまに「残虐シーンがあるので子ども向けではない」という話がなされることがあるため、その点に強く配慮したのだろう。訳者の苦心がうかがわれる。狩りに関する話もほぼ削除されており、そのためかドニファンの印象がやや弱まっているようにも感じた。

 

モコが他の少年に対して敬語を使っていない。またラストの挿絵ではブリアンらの親にまじって、モコの母親も綺麗な服を着て彼を迎えに来ている。選挙のシーンでは、紙面の都合上かかなりアッサリ終わってしまったせいもあるが、モコに投票権がないという記述が出なかった。

「差別を受けている黒人水夫」という印象をモコから遠ざけようという意識がうかがえる。モコもブリアンらと同じ少年集団の1人と扱われているわけだ。

ドニファンがフレンチデンを出る際に「次の大統領はモコじゃないか」と言い捨てるシーンはあるが、ブリアンがこれに対して「ありえないことじゃないよ」と返している。原作では、黒人への差別意識を隠さないドニファンに対してゴードンが「本気で言っているのか」とたしなめる所だ。つまり、「黒人が大統領になるのはありえない」「ありえないことをわざとジョークにすることで侮蔑している」というシーンだと思われる。しかしこの編訳では、「黒人が大統領になることもあるだろうけど、それの何が問題なんだ?」と言っているようだ。これはかなり大きな脚色であるように感じる。

 

十五少年漂流記は、現代の、特に子どもに読ませるにしては価値観が古すぎるということが必ず問題になる。もちろんこれはヴェルヌが悪いわけではないだろう。常識や価値観は変化するのが当たり前だからだ。

というわけで現代に出版するにあたって、生殺与奪であるとか、黒人や女性への対応の表現が変えられることは珍しいことではない。そしてそこがどう書き換えられているか?という点が、訳者によって違うから面白いのだ。これは、完訳ではない、書き換えを含む十五少年漂流記を読む上での醍醐味のひとつだと個人的に思っている。

 

ちなみにケイトの話題はほとんど出なかった。

 

 

 

◯絵

冒頭に、島の地図や物資、動物、洞窟内の図解などが付録のように付いていた。テンションが爆上げしてしまった。子どもも爆上げすると思う。少年たちも個性豊かにキャラクターデザインされており可愛らしい。文中にはメインの子ら以外ほぼ出てこないが、挿絵内にちょこちょこ顔を出してくれるので寂しくない。

個人的に、クマがおそらくメガネグマとして描かれているのがヒットした。南米に生息しているクマはメガネグマ1種のみなのだ。描く動物について丹念に下調べをしてくれたのであろうことがうかがえる。クマ好きとしても感謝したい。

挿絵に帆船は描かれるが、帆船の構造図解などはないので、その点は注意したい。

 

 

 

◯総評

年少者に向けた十五少年漂流記としては申し分ない。本文的にもイラスト的にも、「ほほう!」と思わされる点が何点もあった。大人にはさすがにオススメしないが、「子どもに十五少年漂流記を読ませたいがどれがよいかわからない」という人にはオススメできる。

以前十五少年漂流記に登場する猟犬ファンの犬種について記事を書きましたが(http://ameblo.jp/yamanami69/entry-12041875171.html)日本で発行されている十五少年漂流記の挿絵では、そのほとんどがファンを「垂れ耳」「茶系」の犬として描いているんですよね。

上の記事でも述べていますが、ファンの犬種は不明です。レオン・ブネットによる公式挿絵では一応垂れ耳で斑紋のある犬として描かれています。偕成社、または岩波書店から出ている『二年間の休暇』で確認することができます。

 

日本でファンに垂れ耳茶系犬のイメージが根付いたのはいつ頃からの話なんだろう?何か影響力のあるもののせいでそうなったのかな?と不思議に思ったので、手持ちの十五少年漂流記に出てくるファンの外見を全てまとめてみました。

せっかくなので、その他の書誌もまとめました。

「タイトル」「出版社」「初版発行年」「訳者・編者等」「挿絵」「値段」「ファンの外見」「形態」「備考」の9種の情報を載せました。

Excelか、とても見にくいですがPDFで見て頂けます。リンクをクリックするとYahoo!ボックスのページに移行しますので、左上の「ダウンロード」ボタンを押してダウンロードしてください。

Excel

PDF

 

で、まとめてみた結果なんですが。

6,70年代のものからすでに垂れ耳で茶系の犬として描かれていたことが多いようです。ただこの頃は斑紋が必ず備わっていますので、当時はブネットの挿絵が参照されていた、あるいはブネットを参照した絵描きの絵が参照されたことが多かったのかもしれません。

78年、82年、87年に十五少年漂流記はアニメ化されます。3作品とも、ファンは斑紋のない茶色犬です。斑紋がないのは、ただの推測ですがおそらく作画が大変だからではないでしょうか。茶色の理由ですが、黒だとアニメでは見にくいと思いますので白か茶かグレー…と考えた時、茶色になるのはまあわからないでもないかな、という気持ちです。何の根拠もありませんが。

アニメの影響かわかりませんが、90年代後半から斑紋のないファンが現れ、あっという間にそれが主流になったようです。斑紋を備えているのは、学習まんがタイプの、原作への忠実性をある程度求められる書籍のみです。

 

というわけで、特にオチのない記事ではありますが、書誌まとめは出版社とか発行年順に並べ替えてみたら楽しいんじゃないかな〜と思います。Excelのデータは、再配布をしなければ変更して頂いて結構です。

まだまだ未入手の十五少年漂流記はたくさんありますので、今後新しいものを手に入れたら更新を…しないかもしれませんが考えておきます。

何か記載情報に誤りがありましたら教えてくださいませ。

書名:『ポプラ世界名作童話12 十五少年漂流記』

出版社:株式会社ポプラ社

発行:2016年11月 第1刷

文:高楼方子

絵:佐竹美保

ページ数:162p
公式サイト:https://www.poplar.co.jp/shop/shosai.php?shosekicode=41250120

 

※ネタバレを含むのでご注意を※

 佐竹美保氏が絵を担当ということで、発売前から大変楽しみにしていた1冊。ちなみに佐竹氏は講談社の十五少年漂流記でも挿絵を描かれたことがあるが、キャラクターデザインやタッチは大きく異なっており、基本的に両者に共通性はない。

http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062680011

さて、まず表紙がいい。イカダシーンの表紙は初めて見た気がする。よく表紙に選ばれるのは冒頭の嵐のシーンだが、それとは違って「島」感を出せるのがイカダシーンのよいところだろうか。「漂流」という言葉にも絡みを持たせられるので、大変よいチョイスだと思う。また嵐シーンだと普通はブリアン・ドニファン・ゴードン・モコの4人を描くことになるが、イカダシーンなら15人全員を描くことができる。まあ実際の表紙には15人はいないのだが(12人かな?)、十五少年漂流記という物語の持つ「集団」性を表すにもよいわけだ。

 キャラクター紹介で15人全員のイラストが載っており、なかなか、大変、非常に愛らしく可愛らしい。ドニファンカッコいい。ブリアンイケメン。ゴードンのキャラクターデザインはなかなか新鮮で、こんなゴードン見たことない、という感じだった。あとジェンキンスとクロスくん、私の好みをぶち抜きすぎで賞。

 見開き1ページにつき1つ、小さい挿絵が載っている。たまに大きい挿絵やカラー挿絵もある。小学校低学年向けに作られているので、絵がないと読みたくない、という子に対応してるのだろう。個人的に印象深かったのが、もくじ部分と、ウォルストンとの決戦に添えられた挿絵。もくじの方は、これから物語が始まるということを示した絵だと思う。ウォルストン戦の挿絵は、アングルがなかなか珍しいと感じた。

 本文は綺麗に現代語になっており、時代を感じずに読める。口調も子どもらしさがあって可愛い。ドニファンは高慢な気取り屋というより、ちょっと聞かん坊な普通の少年という感じか。ゴードンの喋り方が何だか大人目線に感じられてポイント高い。

 子ども向けに短く優しく書かれてはいるが、洞窟に入る前に中の空気を確かめたり、冬は動物小屋にストーブを付けたりと、細かいサバイバル要素を上手く拾っているので物語が薄っぺらにならないのが巧みだと思う。

 ひとつ驚いたのが、水平線を確かめに行くシーンで、”水平線がまぼろしだったのならそれでいい”とブリアンが考えたように書かれていたことだ。元々この部分、ブリアンは、絶対見間違いじゃない!と強く考えていたはず。あえて原作と解釈を変えたのだろうか?私はこういう柔軟性のあるブリアンは嫌いではないので、高楼訳もなかなかグッジョブだな!と思った。

 あとがきに高楼氏の文章が載っているが、十五少年漂流記という物語を綺麗にかつ楽しそうにまとめており、とてもよいあとがきだと思った。素敵な文章を書かれる方だなあと思ったが、私が小さい頃に愛読していた『まあちゃんのまほう』  の作者なのだそうな。

http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?goods_id=5047

 文章も絵も私好みの方が手がけているという訳か…。という訳でこの1冊は大変お気に入り。十五少年漂流記をしっかり読みたい大人の方には流石に薦めないが、子どもに読ませるとか、児童書が好き、という人にはとってもお薦めできる。

 

 最後に、この世界名作童話シリーズの、おすすめ名作チャートというチラシが入っていたので掲載しておく。

十五少年漂流記の年表です。
参考:『二年間の休暇(上)』『二年間の休暇(下)』大友徳明訳/偕成社
文中に出てくる、時間に関する文言は全て収録しています。多分。
大友氏の訳は原文への忠実度が高いため採用しました。
他の訳や原文との照らし合わせは行っていません。
ただし、時間の流れがおかしい部分が何箇所かありますので、そういった点だけ原文と照合してあります。誤訳ではなく、元々そのような記述であったことが分かっています(とはいえ私はフランス語に詳しくありません)。
万一内容に誤りがありましたらご連絡下さい。Twitter( @yamanami69 )にご報告いただけると確実です。

以下のリンク先(ヤフーボックス)からダウンロード可能です。PDF形式です。
http://yahoo.jp/box/xRYGFF
書名:『小学館 学習まんが 世界名作館4 十五少年漂流記』
出版社:株式会社 小学館
初版発行:2013年 2月3日
まんが:大谷じろう
ページ数:159p
公式サイト: http://www.shogakukan.co.jp/books/09270304



小学館の学習まんがシリーズ。ストーリーの始まりから終わりまでをまんがで描いている。
表紙に描かれているのは左からモコ、ゴードン、ブリアン、ドニファン。ブリアンがパーカーを着ているのが気になるが、舞台はちゃんと19世紀であるし、作中ではブリアンもちゃんとチェアマン学校の制服らしき服を着ている。でもパーカーも着ている。ドニファンがニットのようなスウェットのような服を着ているシーンもあり、ちょっと可愛い。
ストーリーはかなり簡略化されており、所々オリジナルな展開も見られる。話を縮めるためには仕方ないだろう。最終決戦は特にビックリするほど変わっており、大変ビックリした。
十五少年漂流記では子どもが人を殺すシーンが出てくるが、アニメなどの二次作品において、そのシーンが変更された事例は多々ある。本書も、おそらくはできる限り血生臭さを排除したかったのではないだろうか。

まんがなので、キャラクターはある程度把握しやすい。年下の子らはいつもはしゃいでいて可愛いし、ウィルクコックスやクロスの少しヒネた表情も面白く、そしてケートは美人だ。個人的にはモコが1番可愛いで大賞。
洞窟の地面で寝る姿や、水道の様子など、生活の細かい部分がビジュアルとして伝わってくるのも、まんがならではの楽しさ。

帆船やサバイバルについてのコラム、ジュール・ヴェルヌの人生や他作品の資料、無人島生活を題材にした映画などの紹介と、本編以外の見どころが多いあたりはさすが学習まんが。裏表紙のヴェルヌの写真と、見返しにあるエッツェル版原作の表紙が特に格好いい。

「十五少年漂流記」をまんがで読もうと思うと、本書の他に「まんがで読破」シリーズもある。まん読の方がストーリーが詳しく原作に忠実だが、資料などは一切ついていない。どちらを選ぶかは個人の好みでいいだろう。ただ、まん読は漢字のふり仮名が一部しかついていないので、小さい子に読ませるなら小学館の方がおすすめではある。
十五少年漂流記bot @2ansde の2015/9月度企画として実行した人気投票の結果についてまとめます。

Twitter上では、懲りずにイラスト添付で発表いたしました。
私設定の十五少年でお粗末さま…というか、妄想が暴走ですみませんm(__)m皆さまの脳内ではお好きな十五少年を想像して楽しんで下さい。
では、以下で結果をご覧ください。

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○1:父親にしたい十五少年は?
1位 ブリアン

この設問の1位は主人公、ブリアンでした!第二代大統領をつとめただけのことはありますね!「自分と一緒に遊んでくれるけど叱責や責任はしっかりとしてくれそう」という素敵なコメントをゲットしています。
ちなみに初代大統領のゴードンについては、「厳しいから嫌」という意見がありました。確かに、それで年少たちにも嫌がられていましたしね…!父親には厳しさよりも優しさが必要ということでしょうか。
次点はウィルコックス、ウェッブ、サービス、モコ、とバラエティに富んだラインナップでした。十五少年は(漂着時年齢で)8~14歳までいますが、今回得票した人間の最年少は12歳です。父親ということでやはり高めの年齢層が票を得たようですね。しかし、最年長の学級である第5クラスからは、ブリアン以外誰も選ばれていません。第3、第4クラスと、学校に行っていなかったモコの4人です。第5クラスは父親としてはあまり人気がないみたいですね…!ちなみにブリアン除く第5クラスのメンツはゴードン、ドニファン、クロス、バクスターです。



○1:息子にしたい十五少年は?
1位 ゴードン、サービス、ガーネット、ジャック、ジェンキンス、ドール

なんと、6人が1票ずつ獲得して1位となりました。第1回人気投票から数えて全10問、ここまで割れたのは始めてです。さすが15人も男の子が出てくる小説なだけありますね!「やんちゃな子の方が将来見どころがある(ジャック)」「可愛い(ドール)」など、コメントも愛に溢れていました。
ちなみに…ゴードンさんは孤児設定なので、彼を息子にしたいというのは、何と言いますか、覚悟がいるというか、逆に生々しいというか、なんか想像が滾ります!



○1:友達にしたい十五少年は?
1位 サービス、ガーネット

チェアマン学校イチのいたずらっ子と言われるサービスと、アコーディオン大好きマンのガーネットが1位でした!お友達となると、賑やかな感じがする方がいいんでしょうか。サービスにはずばり「楽しそう」というコメントがつきました。確かに、退屈だけはせずに済みそうです。
一方、バクスターは「
一緒に居ると安心できそう」と言われていますね。安心という観点ですと、バクスターくらい大人しい人の方がいいかもしれません。サービスだと、ちょっと安心はできないことでしょう。



○1:車の運転がうまそうな十五少年は?
1位 ドニファン

今回全部で5つの設問がありますが、3票もの票数を獲得したのはこのドニファンだけです。凄いですね。「助手席に乗って運転しているところを見ていたい」「スタント走行は出来なそうだけど、予測運転等の基本的事項はしっかりと押さえた運転をしそう」と、コメントも賑わっております。ニクい男ですね…!
なお、1860年当時、自動車といえば蒸気機関だったようです。ドニファンが大人になる19世紀後半ころから、ガソリン自動車が発明、台頭してくるそうですね。それはそれとして真っ赤で平たくてうるさいスポーツカーに乗っ
て欲しいなあと私は思います。



○1:あなたがよく見ているテレビ番組に、十五少年の1人がゲストとして登場することになりました!それは誰?
1位 ドール

「テレビに出てもキャラが崩れなそう」とのコメントでした。どういうキャラでどういうテレビに出ることが想定されているのでしょうね…気になります。添付イラストについて言い訳をしたいんですが、私はドールにき○りーぱ○ゅぱ○ゅ風の衣装を着せたいと、ずっとずっと思っていたんです。今を逃したら二度と描かない気がしたので描いてしまいました。投票してくださった方には、「なんじゃこりゃ」と思われたかもしれませんが、なにとぞご容赦たまわりたくありおりはべり。
次点はドニファン、バクスター、コスター、サービスでした。ドニファンは「原作ラストで講演会とかしてたような気がするから…」とのこと。確かにしてましたね。テレビにもノリノリで出そうな気がします。
コスターは食べ物大好きキャラが幸いして「面白そうだから たくさん食べ物食べててほしい」とコメントいただきました。グルメ番組は安定した視聴率が見込める気がします。
サービスはオタクを活かして「マ○コの知らない世界」を…と、投票したのは私です。
バクスターだけ理由が分かりませんが、特殊技能の持ち主なので色々出られそうですね!明るいトークとかは向いてないかもしれませんが、匠のビフォーアフター的なものとかどうでしょうか。



以上です!すべての結果はこちらからどうぞ!
皆様たくさんのご投票をありがとうございました!

主催・製作:トライフルエンターテインメント
脚本・演出:きだつよし
日程:2015年8月20日(木) ~ 24日(月) 
劇場:シアター1010 (北千住)
公式ブログ: http://blog.livedoor.jp/fifteen_boys2015

…の、DVDを買った。劇場には行ってない、残念ながら。
DVDのお買い求めはこちら http://www.shop-ep.net/trifle_stage/?icid=3700000001



○概要
全二幕、1時間半程度。前半はほぼ原作に忠実なストーリー。後半、悪党との対決のあたりはかなり脚色がある。もちろん端折られた部分も沢山あるが、お話の主旨そのものは原作通り。
少年たちは15人全員出演。悲しいことにファンはおらず。悪党はコープとブックが削られ、ヘンリーへの言及もないため、8→5人に減少。ただし悪党の出番自体はかなり増えている。
舞台装置は少なめ。熊やジャガーなど影絵で表現される部分、凧に乗るブリアンなど映像で表現される部分もたまにある。
毎年キャストを変えて公演する予定らしい。すでに2016年8月上演予定と公式Twitterからアナウンスがある。(追記:残念なことに2016年は公演見送りとなった。2017年は絶対にやって欲しい)

○キャラクター
キャラクターによっては原作にない設定を得ている場合がある。
バクスター→大工仕事をする様子はほとんどなく、その代わり日記係として、かなりの量のナレーションを担当している。兵隊の真似をして楽しむ陽気さもある。
ウィルコックス→かなりキレやすく、怒鳴り散らすことが多い。喧嘩が強いという設定がかなり前面に出ている。一方、子どもらしいというか抜けているというか、そんな面を見せることもある。全体を通して要な役どころ。
ウェッブ→「皮肉屋」とのこと。口数が少ないところは原作通りだが、時折印象的な台詞を吐く。
アイバースン→年少組の中では珍しく一人称が「俺」であり、口調も格好つけているというか大人ぶろうとしている感じがある。
コスター→フォーブスと絡むシーンがある。
ケイト→悪党との戦闘に加わることがある。
ブラント→ボケキャラ。
ロック→ブラントにツッコむのが忙しそう。
パイク→ひょうきん。キレやすいがすぐ丸め込まれる面も。
フォーブス→パイクと漫才じみた会話が多い。

○原作との相違点
・犬のファンが出ていない。これは大きい。十五少年漂流記の二次創作作品で、キャラクターの一部が省かれているものは多いが、ファンが削られるのはやや珍しい。
・アクションが多い。悪党との戦いにはかなりの尺が割かれている。もちろん悪党は銃やナイフを使うが、蹴りなどを使った大立ち回りも多い。少年たちも殴ったり殴られたりなど、派手に飛び回る。なお、他の十五少年漂流記の二次創作作品と同じように、少年が直接人殺しをしないように配慮されている。そのため悪党は死亡状況が異なる場合が多い。
・生活に関する描写が少ない。この舞台は、キャラクターの描写に大半の時間が使われている。原作に登場する動植物や、少年たちが日課や個々の仕事を持っていること、島の各所へ探検した際の描写などはほとんど削られている。

○感想
原作に忠実にする所とオリジナル要素を出す所のバランスがとてもいい。原作にある「社会の縮図としての人間関係」や「人間の善性への信頼」という点は受け継がれている。その上で、舞台劇という媒体に合うよう、動きの面白さが追加されている。「主要人物が喋っている後ろで、その他の人物が各々で動いている」という楽しさは舞台劇の特色だろう。後半のアクションシーンも血生臭すぎず、かつおちゃらけすぎず、いい塩梅だ。
壮大な自然や多様な動植物、無人島での苦しい生活の様子を楽しむという点では、映画やTVドラマの方が上だろう。その分キャラクターを楽しむ作りになっている。悪党についてここまで個性を与えた二次創作作品はおそらく他にない。ただ、エバンスの見せ場が少ない気がする…。
日本人の役者がカツラを被って西洋人の役をやるということで、舞台劇をほとんど見たことない私は最初「大丈夫かなそれ」と思ってしまった。しかしメイクが綺麗なので、心配していたほど違和感を感じることはない。
役者さんの実年齢は役柄より少し高めの場合が多いようだが、基本的には子役ばかりなので、「大丈夫かなそれ」と思ってしまった。しかしリアルな子供らしさが楽しめて逆によかった。確かに大人達が出てくると「やっぱり大人はうめぇ」と感じてしまうのだが、まあそれも一興と思えるほどの出来ではある。
2016年は内容も多少変わったりするだろうか。見に行けるといいなあ。(追記:2016年は上演なし。2017年に期待)

○特典
稽古中の様子や舞台裏などの特典映像あり。1時間くらいある。

○まとめ
Trifle Entertainment『十五少年漂流記』
 →公演中の関係者、観劇者のツイートまとめ
TrifleEntertainment舞台『十五少年漂流記』実況まとめ
 →私がDVD見ながら実況したツイートまとめ。かなりネタバレあり
Trifle Entertainment舞台『十五少年漂流記』DVD発売
 →DVD発売をうけての各者ツイートまとめ

書名:『15少年漂流記』
出版社:学習研究社 
シリーズ名:学研・アニメ世界名作文庫・第10巻
初版発行:1989年
編:ダックスインターナショナル
文:江尻勉
ページ数:125p



TBSは1976年に「まんが世界昔ばなし」というアニメシリーズを放送開始した。そして1978年に、15少年漂流記はシリーズ中全5話を使って放送された。その時の内容をまとめたのが本書である。
アニメの絵がふんだんに使われており、文よりも絵の方が多い。小学校中級~上級向きと書かれているが、もっと幼くても問題ないだろう。
話の構成はいたって普通。ほぼ原作に沿って進む。なぜか、ジャガーに襲われるドールをブリアンが助けるという挿話があるが。

書籍は現在絶版の様子、入手は困難。
この作品はアニメで見た方がよっぽどいいだろう。キャストの演技が素晴らしいので、雰囲気がある。
衛星放送でたまに再放送することがある。また、当シリーズのDVD-BOXが順次発売中の様子。2015年12月現在は4巻まで発売している。このまま行けば、2016年8月発売予定の第7巻に収録されると思われる。
http://sekaimukashibanashi.net-broadway.com/

十五少年漂流記bot @2ansde の2015/9月度企画として実行した人気投票の結果についてまとめます。

Twitter上では、イラスト添付して発表させていただきました。
私設定の十五少年でお粗末さまでしたm(__)m皆さまの脳内ではお好きな十五少年を想像して楽しんで下さい。
では、以下で結果をご覧ください。

1.弟にしたい十五少年は?
1位:ゴードン、ジャック
2位:ドニファン、クロス、バクスター、ウィルコックス、アイバースン、ドール
とても票の割れた設問でした!多様な少年たちが登場するのが十五少年漂流記の特色ですので、票が割れるのも分かる気がしますね!投票理由も色々ありました。その人が「弟」に求めるのはなんなのかが分かって楽しかったです。ところで十五少年全員が弟なゲームとかないんでしょうか。欲しいです。
2.兄にしたい十五少年は?
1位:ウィルコックス
2位:ゴードン、モコ

次点はブリアン、クロス、ガーネット。設問1と対象的に、なかなか票が固定化された気がします。しかし投票理由に書かれていた「ブリアンだけは嫌だ」って…。公式お兄ちゃんですよ!(^o^;)ブリアンが可哀想…というより、そんなことを言われる兄を持ったジャックが可哀想な気がします。



3.ペットにしたい十五少年は?
1位:コスター
2位:クロス、アイバースン

やはり「かわいさ」がポイントになった設問のようですね。ペットということで「食べものをあげたくなる」と、食いしん坊キャラのコスターが1位を獲得しました。小さい子たちをペットにしたい、というのはよく分かる気がします。ちなみに次点はブリアン、ドニファン、サービスです。大きい子をペットにしたがってる人はちょっとアレなんじゃないでしょうか。ちなみに私はクロスに投票しました。




4.ジブリ映画が好きそうな十五少年は?
1位:ブリアン、サービス
2位:バクスター

個人的に1番訳の分からない設問だったと思いますが、票はかなり1位の2人に集中しました。ジブリに限らず、映画全般が好きそうという意見もありましたね。
次点はゴードンとコスターですが、ゴードンが「火垂るの墓でガチ泣きしてそ」と言われていたのが気になります。私もガチ泣きゴードンを見たいので、火垂るの墓のDVDを抱えてチェマン島に行こうと思います。



5.背中に氷を入れたくなる十五少年は?
1位:ゴードン
2位:サービス

ゴードンとサービスで、投票理由が大きく分かれた設問でした。ゴードンについては、普段が真面目だから慌てるところが見たい…というようなのがありますね。サービスは、普段悪戯をする側だから逆にとか、「リアクション王に期待」というのもありました。確かにサービスは面白い反応をくれそうです。
背中に氷を入れる遊びが流行る十五少年…なんてのも見てみたくありますが、ゴードンに間違いなく怒られることでしょう。




以上です!すべての結果はこちらで見られます。
機会があれば、またこういうのをやりたいですね!
投票してくださった方々、ありがとうございました~!^^