山中 透デザイン変電所 -2ページ目

山中 透デザイン変電所

鉄塔や変電所に魅せられたデザイナー山中 透が
さまざまなコンテンツを「変電」してお届けします。

はじめまして。デザイナーの山中 透です。

皆さんがお住まいの地域に変電所ってありますか。
私の家からは直線距離にして400mほどのところに巨大な変電所があります。
小学生のときにこの地へ越して来て以来、私はすっかりこの変電所のとりこになってしまいました。
世の中が鉄塔とか工場などに注目するよりはるか昔。1970年代のことです。

錯綜する線、奇怪な碍子、妖しく光る夜景、常に鳴動しているかのような重低音。

これらの要素があいまって少年期、思春期の私に大きな影響を与えたまさにパワースポットとも言える設備がこの変電所だったのです。


電気を創り出すのはご存知の通り発電所です。
原発問題を挙げるまでもなくインフラの根幹として君臨しています。

発電所を創造力に例えるならば、すべての根源であり、原動力であり、絶対のオリジナルというポジションです。
クリエイターを志す多くの人ができれば発電所になりたいと望むことでしょう。

絶対のオリジナルというと様々な巨匠の作品を想起しますが、じつはルネサンスの芸術家だって、ピカソだって絶対的なオリジナルだけを制作しているわけではありません。
先人からかなりのエッセンスを受け取っているのです。
完璧なオリジナルのルーツは旧石器時代まで辿らなくてはならないでしょう。

発電所たることを理想としていても、私を含むほとんどの人におけるオリジナリティは「変電所」ではないかと考えています。

鉄塔だけをテーマにした小説「鉄塔武蔵野線(銀林みのる)」にこんな一文があります。

それでいて、『変電』の意味はよく解っていませんでした。学校図書館の図鑑などを見て私が考えていたのは、送電線には非常に高圧の電流が流れていて、それをそのまま家庭にながしたら、蛍光灯でもTVでも冷蔵庫でも全て破裂してしまうので、電圧を弱める必要があり、きっと変電所とはそのための施設なのでは ないか、ということだけでした。

私の認識もこんな感じです。

「山中 透デザイン変電所」では世の中の様々な情報やコンテンツを「変電」してお届けできればと考えております。

デザインと言ってもこれは広義のデザインです。
人生とか生活を豊かにしていく、QL(クオリティ・オブ・ライフ)を高めていくための様々な営みを総称してデザインと呼びたいと考えております。

山中 透デザイン事務所

ではありきたりなので、

山中 透デザイン変電所

と命名しました@。


本来笑いを表す表現には(笑)とかwとかをつけるべきでしょうが、山中 透デザイン変電所のポリシーは既成概念の「変電」ですから、とりあえず@を(笑)やwの代用記号とさせていただきます。
面倒くさいやつですね@。



正直に申し上げると、スズリというサイトで鉄塔および変電所グッズを販売したことをきっかけとしてこのブログを立ち上げました。

変電・鉄塔シリーズ

いきおいグッズ関連の書き込みや写真が多くなるとは思いますが、デザインと変電所に関する思いや論考もいろいろ述べていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。







鉄塔No.2 双子鉄塔