今日は、上野の西洋美術館で 「松方コレクション展」 を見てきた。

「おいおい、今日は月曜で休館日だよ」

と言う人もいるかと思う。

でへへ、休館日だけど、読売新聞の貸切で見ることができたのだ!!

しっかり、チケットをもらった私。

 

 

貸切見学というのは初めて行ったのだけど、はたして普段より混むのかどうかが全然わからなかった。

もちろん、展示内容によるとは思うのだけど。

結果をいうと、割とサクサク見れた。

適度に混んではいるけれど、パンダ見るようなことにはなっていない。

1時間半ほどで全部見ることができた。

松方幸次郎さんというのは、川崎造船所 (現・川崎重工) の代表者なのだが、第一次世界大戦後に日本に美術館をつくるために、とんでもない量の絵を買い込んだらしい。

恐慌で経営破綻し、せっかく買った作品はまた売り建てられたり、火災にあったり、フランス政府に接収されたり。

その後にフランス政府から寄贈返還されたものと合わせて西洋美術館のものになったそうな。

「日本の芸術家、人々のために美術館を作りたい」

理想は立派だが、なんか庶民と格差激しくて。

いったい、今のお金でどれくらい使ったのだろうか。

1年分の国家予算くらいは使っていそうだが。

ああ、絵を見るというのに、この下世話な金勘定。

自分の人となりがわかるというものだ。

 

さて、絵。

前半は全然知らない画家のもの (知る人は知っているんだろうけど) だったが、後半は有名どころをどんどん展示。

モネ、マネ、ルノワール、マティス、ゴーギャン、ゴッホ。

それもそれぞれ複数枚展示。

ゴージャスであった。

ロダンの彫刻だけで1部屋使っているし。

まあ、1番人気は、モネの睡蓮なんだろうけれど、当時の一番人気であったろう作品をたくさん見ることできて眼福であったよ。

モネの睡蓮は多分初めてではないと思うのだけど、今回改めてモネの作品を見て、ちょっと印象が変わった。

睡蓮が、青っぽい絵で、水と花が題材なので、なんか透明な淡いイメージを感じていたんだけど、実際は絵の具を結構厚く塗ったゴテゴテの絵なのであった。

そして、確かに青っぽい絵なんだけど、実際は赤やピンクも多用されていて、思ったより赤っぽい。

そうだったんだなあ。

修復途中の幻の睡蓮の絵 「睡蓮、柳の反映」 も展示。

上部が40%くらい失われているのだけど、AIとかで想像?してプリジェクターで展示されていた。

 

 

こんな絵だったのかな?

暗い所のスクリーンを撮影したので、色具合がまた違うと思うのだけど、とりあえず、こんな感じ。

デジタル技術ってすごいね。

 

いい絵をたくさん楽しめて、いい日であった。

 

 

松方コレクション展

2019年6月11日(火)~9月23日(月)

国立西洋美術館

 

[2019年9月2日(月)]