広島市安佐北区やまもと歯科医院です。
今回は歯科とはちょっと関係ないですが、最近読んでいいなと思った本について書きたいと思います。
突然ですが、自分はカープが好きで、時間のある時などカープ関連のネットサーフィンをよく行っています。
最近では西川選手の人的補償のニュースが話題になっていましたよね。
オリックスから日高選手がカープに来てくれたということで、日高選手関連のネットニュースを見ていると一つの記事が目に止まりました。
それがこの記事です。
(https://news.yahoo.co.jp/articles/76fb86464a875bb7db2a7cd3e57cc531e0f92f80?page=1)
そしてここで紹介されていたのが「丁寧道」(武田双雲著)で、興味を持って、早速購入して読んでみました。
すると自分の中ですごく腑に落ちたというかスッと頭に入ってきて納得できる内容で、あっという間に読むことができました。
この本の題名の丁寧道のポイントとは「日常の中で自然にやっていた行動を、五感をフルに使って、丁寧に一つ一つを味わうことで、日常の動作をちょっと楽しんでみること」だそうです。
そしてこの本の中で特に印象に残った点は次の通りです。
・今この瞬間に集中して、五感を使って丁寧に作業すると、他の雑念が消えてリラックスした状態(マインドフルネス状態)になり、自分の機嫌が自然と整うマインドセットができる
・急がば回れ(「丁寧にすると遅い」は誤解。最初は慣れるまでゆっくりでも、丁寧にやると雑にやるよりトラブルが少なく、結果的にスピードも効率もついてくる。)
・ギブ&テイクの考えを捨てる(見返り的な考えを一度忘れて、子供の頃のような無邪気さ夢中さで何かを楽しむ)
他にも詳しい丁寧道のやり方やメリット、うまくいかない時の考え方・テクニックなど色々書籍には書かれているので、興味がある方はぜひ購入して読んでみてください。
この本の例にも載っていましたが、歯科関係で丁寧道を実践するとしたら、一番身近なのが毎日している歯磨きだと思います。
普段何気なく、もしくはしなくちゃと義務感でやっている方は、ぜひ一度丁寧道を実践してちょっと楽しんで歯磨きをしてみてください。
例えば、まず歯ブラシの柄の形や毛先をじっくりと観察してみます。歯ブラシの柄や毛先はどれも同じではなく、商品によって持ちやすい大きさや形に工夫されていたり、目的に応じて毛先の形態が違っていたりします。商品を開発した人の意図を考えながら観察してみると面白いかもしれません。
歯磨き粉をつけて口に入れたら、香りを感じたり、歯に毛先が当たる感触や音、動かしている毛先の流れを意識したりしてみます。その際、ブラシは小刻みに動かして歯を一本ずつ磨いて、毛先は曲がらない程度の力でシャカシャカと心地よい音を目指します。できれば最初は鏡を見ながら、きちんと全ての歯に当たっているか確認しながら行うとより良いです。
フロスや歯間ブラシなどでも同じように五感で感じながら丁寧に味わってみてください。
丁寧に五感で感じながらやると歯磨きがちょっと楽しくなるかもしれません。また今この瞬間に集中してやることで、負の感情が消えて雑念のないゾーン状態に入り、自分の機嫌が自然と整うかもしれません。
自分も割とこれまで歯磨きは「しなくちゃいけない」と義務感でしてきたので(笑)、これからは五感で感じながら一つ一つ丁寧に歯磨きをしてちょっと楽しんでみようと思います。