令和考162
「低血圧の人は目の前の問題から逃げていないか？」
病気の症状（痛みやその部位など）は、
あなたの意識からの大切なメッセージである。
症状がつらい時には薬に頼るのもよいが、
本来は、なぜその症状が起きているのか、
症状は、あなたに何を伝えようとしているのか、
あなたの意識に問いかけてみる必要がある。
今回は、低血圧症について
その症状があらわすメッセージを紹介していきたい。
低血圧症は、
女性に多い疾患のひとつで
虚弱体質の人によくみられる。
女性の場合は、
結婚を契機に出産を経験することで
体質が変化し、低血圧が治ることがある。
それは出産により
体のメカニズムが変化するだけではなく、
母としての
子供を守らなければならないという
強い自覚と責任感が
精神的な強さとなって現われて、
自分の体に影響を及ぼしたということだ。
低血圧の人は、
朝の目覚めが悪くなかなか起きられない。
また人によっては
階段を降りるのがつらいという人もいる。
そのほかの症状としては、
めまい、動悸、息切れ、食欲不振、
吐き気、便秘、月経不順、倦怠感、
脱力感などを伴うことがある。
ここで意識からのメッセージをお伝えする。
低血圧の人は、
進んで困難な出来事を
解決していこうとしない傾向にある。
人間関係においても、
できるだけ摩擦を避け、
無難な道を選んでしまう。
あなたの身に起きる出来事は、
それほど手に負えない問題ばかりではない。
その問題から逃げているから
難問だと感じてしまうのだ。
一つひとつ、目の前の出来事に取り組み、
自分にできる範囲のなかで
解決していこうと決意することで、
いつの間にか
難問だと思っている出来事が
解決していることがある。
問題を先送りにしないで
誠心誠意、取り組む努力をしていくうちに
低血圧の症状も治まってくるだろう。
現実に起きている出来事を見つめ、
自分の弱さを認めながら
その出来事を受け入れることが
今のあなたにとって必要なことなのである。