こんにちは!山崎光春です。
メッセージアプリ「Telegram(テレグラム)」上で、新たなモバイル向けスパイウェア「ZeroDayRAT(ゼロデイラット)」が販売されていることが、米モバイルセキュリティ企業iVerifyの研究で明らかになった。発見は2月2日で、このスパイウェアはiOSとAndroidの双方を標的にし、技術スキルを持たない者でも導入できる「完全運用型プラットフォーム」である点が特徴だ。開発者はサポートチャンネルや定期更新を提供し、購入者は専用パネルを通じて、感染端末への遠隔監視・操作を容易に行える。
対応範囲はAndroid 5〜16、iOS 26までと広く、最新のiPhone 17 Proも対象となる。感染経路はSMSやメッセージアプリ経由のフィッシングが中心で、リンクを開くことで悪意あるアプリがインストールされる。感染後、攻撃者は端末のモデル情報、通信事業者、位置情報、メッセージ履歴、通知内容、銀行アプリの利用データまで一元的に閲覧可能となる。さらに、GPS追跡、カメラ映像、マイク音声、キーロガー機能を通じて、リアルタイムで被害者の行動・入力を監視できる。
これまで国家主導レベルの攻撃でしか実現できなかった能力が、今や一般の購入者でもTelegram上で数クリックで入手できてしまう。iVerifyの研究者ダニエル・ケリー氏は、ZeroDayRATを「完全なモバイル侵害ツールキット」と評し、個人・組織の双方に深刻な脅威を与えると警告している。
防御策としては、OSを常に最新状態に保つこと、不審なSMSやアプリを開かないことが基本だ。バッテリーの急速な消耗や端末の異常発熱は感染の兆候となる場合があり、異常を感じた際は端末の使用を中止するか、専門家の診断を受けることが推奨される。




