バー「テル」の面々

今夜の店には、立ち食いそば屋のご主人のまっさん、釣り師の佐藤、フリーターの沙織の三人がいる。さっきまで仕事をしながらテレビを見ていたまっさんが「さっき日米野球やってたけど、やっぱり大リーグは強いね！」と言うと佐藤が「やっぱパワーの差かな？」などと言っている。全然野球を知らない沙織は「身体おっきいもんね～！」などと相槌を打っているが、まっさんいわく今回の大リーグは本気でやっているらしい？「長年破られなかった安打記録を日本人に破られ、ヤンキースの４番を日本人が打つんだから、大リーグも本気にもなるよ！」と私、「昔は日本が全敗なんて当たり前だったのにな～？」とまっさんは遠い眼をして焼酎のウーロン割を飲んでいる。でもどうなんだろう、来年も何人かの選手がアメリカに渡りそうだ。近鉄の中村、阪神の薮、ダイエーの井口などなど、まだまだ一杯いるかもしれない？これじゃあ日本にいい選手がいなくなってしまう！楽天なんか選手を集めるのに凄く苦労してるというのにだ。戦力の均等化を叫ぶわけではないが、日本のプロ野球の魅力みたいな所を作らなくてはだめなんではないだろうか？昔は野武士軍団みたいなチームやら緻密な野球をやるチームなど、チーム事体にそれぞれ魅力があった様に思う？それが失われていったのはなぜなんだろう？それに今だに解消されないアマチュア野球との確執。そんな大人の見栄の張り合いみたいな事はとっととやめて、野球の本質的な娯楽性を高めていって欲しいのである。応援する側ももう少し考えた方がいいような気がするが、それ以上に今回噴出したオーナー達の横暴さには怒りを通り越してあきれてしまった。彼等のどこに正当性が見出せるんだろうか？まっさん曰く「全部ぶっ潰れないとわかんないんじゃないのか～！」だ。なんかこういう所どっかの世界にもあったな？などと考えていると、思い出した！日本の政治の世界とうりふたつなのである。国民にはまったく見えてこないあの国会とまったく同じ事をやっていないだろうか？今夜の試合の大リーグが勝った。４連勝だ。このままだとノリや井口の年棒はどんどん下がってしまうかもしれない。

優勝おめでとう！FC東京

とうとうその日が来てしまいました！あの赤と青のチームがチャンピオンになったのです！１１月３日国立霞ヶ丘競技場でそれはおこった。前半２９分に守備の要センターバックのジャーンを二枚目のイエローで失いながらもあの赤い軍団の攻撃を１２０分間凌ぎ切り、PK戦の末その勝利をもぎ取った！一人前線で張り続けたルーカス、守備に攻撃にと二人分走り廻った戸田、一人になったボランチを見事にやりとげた今野、守備を統率して浦和の攻撃を止め続けた茂庭、ジャーンの替わりに入りエメルソンや田中達也に仕事をさせなかった藤山、そして最後尾から全員を鼓舞し続けたキーパーの土肥、書き出せばきりがない程全員を讃えたい気持ちだ！某キャプテンに言わせれば「０対０でもこんな面白い試合があるのか」である。試合がこんな緊迫したのは、浦和が現時点ではJリーグで一番強いチームである事も見のがせない。試合を見に来ていたバイエルンミュンヘンのスカウト責任者エゴン・コーデス氏（この人は浦和監督ギド・ブッフバルト氏の選手時代の監督でもある）は「アジア諸国を視察しているが、技術、戦術、精神力、すべてにわたり日本のサッカーの優位性を確認出来た。個人的には浦和が今年のベストチームだと思っているが、最強のクラブでも勝てない。それがサッカーの世界だ。東京のソリッドな組織は素晴らしかった。退場でゲームプランは狂ったはずだが、チーム一丸でしのいだ。個人的にはMVPは東京の２番（茂庭）。強さもスピードもある。エメルソンに決定的なチャンスを作らせなかった。」と言わしめたのだ。延長の前後半が終わりPK戦になった時私の頭には「勝ったかな？」という淡い期待が膨らんだ。再三のわたり好セーブをくり返し鬼神のような土肥ならなんとかなりそうだと思ったのだ。予想どうり３人目の田中はふかしてしまい、４人目のキャプテン山田のPKを止めたのだ！東京の５人目加地はボールがゴールネットを揺らした瞬間に後ろで待つ仲間達に向かってこぶしを振り上げながら走り出した。優勝の瞬間である！私でも眼から熱いものが込み上げたぐらいだから、原博実監督が泣きながらこぶしを突き上げジャンプしていても当然なのだ。 この優勝をきっかけにして、もう一つ上を目指して行ってもらいたい。それは、まじかに迫った天皇杯だけじゃなく、来年のリーグ戦やアジアチャンピオンなど、どんどん上を目指してもらいたい。 ちなみに今日６日は味の素スタジアムでリーグ戦の大分トリニータ戦があるが、まあ激戦のあとなので期待はできないが？（笑）このチームの未来を見据えて応援にいこうと思う。