仮想通貨への投資をしようと思ったら取引所から仮想通貨を買うことになりますが、
できるだけ安い取引所で買いたい!
となるかと思います。
ただそれで、
「○○の取引所は売買にかかる手数料が無料だから安いんだ」
と思ったらそれは違います。
このあたりはFX(外国為替証拠金取引)をしたことがある人ならわかることですが、
取引所での取引には、別の手数料がかかってます。
それが
スプレッド
と呼ばれるものです。
スプレッドとは購入時と売却時における「価格の差」のことです。
たとえばLiquid by Quoine取引所で、取引画面を見ると、
上に買いのレート、下に売りのレートが書いてあって、値段が若干違います。
で、買いと売りの間に「スプレッド」という表示があって、
これが今現在の買いと売りの値段の差になっています。
この買いと売りの値段の差というのが実は
取引所の取り分、つまり手数料となっています。
手数料が無料と掲げている取引所であっても
スプレッドは基本すべての取引所に存在しています。
ただやっかいなことに、スプレッドというのは、仮想通貨の値段が変わるごとに刻一刻と変化していきます。
仮想通貨が急激な価格の上下があった際には、スプレッドも異常に大きくなるときがあります。
なので、スプレッドに関してはまだ
「どこの取引所がスプレッドが小さくて、手数料が安い取引所だ!」
というのを判断しにくい状況になっています。
FXの場合は「スプレッドは原則〇円固定」みたいな表示があって、
ある程度手数料が安い取引所がわかるようになっているのですが、
仮想通貨の取引所に関してはそれが全然ないです。
このような事情で現状では「〇〇の取引所が一番安い取引所だ!」とは言えない状況です。
ということで、
手数料が無料だから安い取引所なんだ!と思うのはやめましょう。
【補足】
そんな状況の中でも
「この取引所で買うのが安い!」
という見分け方はあるので、その点は別の記事で紹介していきます。