【第2回】やまぐちGIS講座 ~山口県内の教員・学生向け~
※GIS:Geographic Information System = 地理情報システム
1) 日時:2017/ 7/23(日)14:00~16:00
2) 場所:山口県セミナーパーク 一般研修棟220室
3) 参加者:
主催)山口大学教育学部講師 楮原京子(かごはら きょうこ)先生
受講)県内高校教諭 8名
サポータ)一般社団法人やまぐちGISひろば事務局 弘中淳一(記)
4) 内容:
「GISソフトのインストールと基本操作」
・GISソフト(QGIS)のインストール
・GISソフトの基本操作を通して、G空間情報(GISデータ)の特徴を知る
「ベクタ形式 / ラスタ形式」
・QGISで扱えるデータを確認する
・QGISでデータを表示する(GISデータファイルを開く)
「地球地図」
・QGISで地理院地図を表示する
【やまぐちGIS講座 全体スケジュール】
http://yamaguchi-gis-hiroba.org/news/20170612_Seminar.pdf
【受講風景】
【感想】
今回は、無償で利用できるオープンソースGISソフトウェア”QGIS(キュー・ジーアイエス、またはキュージスと読みます)”を利用し、先生方が自由に地理地形をGISで表現する方法をスタディする、まずは初回講座でした。
かれこれホストコンピュータの時代からGISを触っている私からすると、パソコンでGISが動くことが奇跡に近いのですが(笑)、ましてやソフトが無償で利用できるとは、信じられない限りです。またこのQGISは、「なんちゃってGISソフト」とは違い、スペックは有償版とそん色ないものと世界中で評価され、利用されています。
またデータにおいても、官庁、自治体が無償で提供し、利用可能なオープンデータを利用した講座となりました。オープンデータにおいては、先の2016年12月に「官民データ活用推進基本法」が成立し、国家主導でオープンデータの整備及び利用推進してゆこうとしています。全国各地ではアイデアソン、ハッカソンといったイベントの開催も盛んであり、山口県においても、宇部市が2015年、2016年の2年間でアイデア・アプリコンテストを実施しております。まさにハード、ソフト、データの3本柱の基盤整備が進んできた感があります。
しかしながら、せっかくハード、ソフト、データの整備が進んでも、そうを「どう利用するか」がわからないと利用が進まず、問題解決のツールとして活躍できないのが現状です。
楮原先生は山口大学で活断層の研究にこのQGISデータ、ソフトを積極的に利用し、研究に生かしておられます。また当方どもも民間企業として自治体、大学、民間向けのGISの開発および推進を行ってきました。こういった産官学連携の取り組みにより、教員含めた一般の利用者の方々にGISの活用を今後も推進してゆきたいと思っております。
今回の講座については、パソコンの操作に慣れた方、不慣れな方、それぞれいらっしゃいました。不慣れな方も、ハンズオンの対応でなんとか操作できました。これを「面白い!」と思ってもらえるように今後もサポートしてゆく所存です。
せっかくの機会であり、来年の開催が行えるかはまだわかりません。
1名でも多くの先生、生徒さんが来られることを願っております。
【参考】
<地理院地図>
https://maps.gsi.go.jp/#5/35.362222/138.731389/&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
<地球地図>
http://www.gsi.go.jp/kankyochiri/gm_jpn.html#gm_jpn_dl
<山口学プロジェクト>
http://www.yamaguchi-u.ac.jp/yamaguchigaku/project.html#project2016_04
<やまぐちGISひろば> 地理院地図は「公開GISのひろば」(山口県を初期表示します)
http://yamaguchi-gis-hiroba.org/index.html
以上です。