第3回グローカルワークショップ ~山口県内の教員・学生向け~

【第1弾】歴史GISセミナー「大内氏の勢力と貿易」

  ※GIS:Geographic Information System = 地理情報システム

 

1) 日時:2017/ 7/15(日)13:00~16:00

2) 場所:山口ふるさと伝承総合センター たくみ館・研修室

3) 参加者:13名

 主催)山口大学教育学部講師 楮原京子(かごはら きょうこ)先生

 講師)山口市文化財保護課 佐藤力氏

 受講)大学教員1名、高校教員2名、大学生1名、県内高校生2名、一般3名

 サポータ)一般社団法人やまぐちGISひろば事務局 弘中淳一、小川大貴(記)

4) 内容:

 ①歴史セミナー「大内氏の勢力と貿易」(講師:佐藤力氏)

  ・大内氏のルーツ

  ・大内氏の勢力

  ・大内氏の貿易(産地当てクイズ)

  ・山口に残る大内氏の遺産

  ・質疑・応答

 ②GISセミナー(進行:楮原京子先生)

  ・実習内容の説明

  ・GIS概説

  ・歴史セミナーの振り返り

  ・iPad基本操作の説明 

  ・ストーリーマップの作成

  ・成果発表・講評

 

【グローカルワークショップ紹介】

http://yamaguchi-gis-hiroba.org/news/20170715_Seminar.pdf

 

【受講風景】

左:会場風景 / 右:産地当てクイズ

左:ストーリーマップの作成 / 右:成果発表・講評

 

【感想】

 本ワークショップは、現地で遺産を観察しながら、先生や学生に地域の歴史を学んでいただくとともに、GISを活用して、情報を地図上に整理する手法を学んでいただくことを目的としています。

 その第1回目ということで、大内氏にまつわる歴史セミナーやGISセミナーの開催となりました。歴史セミナーでは、参加者から日明貿易にまつわる輸入品の取り扱い(中国から輸入した貨幣をどう日本で使うか?)などの質問や、大内氏が滅んでいなければ今の日本の中心は山口になっていたかもといったご意見もあり、会場は大いに賑わいました。

 GISセミナーでは、3~4人程度の班に分かれ、出土品の写真や情報を地図と組み合わせた「ストーリーマップ」を作成しました。作成したストーリーマップは実際に教材として使うことができると、先生方から好評でした。さらにグループごとで個々の知識を集めることにより、メンバーそれぞれの新たな学びとなっていました。

 今回は、写真と短い説明文のみで構成したストーリーマップを作成しましたが、今後より充実した文献や資料を盛り込んでいくことで、教材としての価値があがります。また参加者から、歴史教材の分野以外にも、観光や防災など様々な分野で使いたいという意見もありました。

 このように今後様々な分野でGISの需要が高まることが推測できます。その中で多くの情報をいかに整理し、アウトプットへつなげていくか、本セミナーではその先進的な活動として今後も実施していきます。

 

以上です。