10年前田舎から東京にでてきたさえない理子。250万円の借金を返済するためのゆるーい仕事術とは・・。ゆるーくお話しします。
第14話:さよなら、キャバレー
「会社に勤めることが決まったので、やめさせてください」
「そうですか。いつですか」
「今週の金曜まで、来ます」
「土曜日、引っ越してもいいですか」
「はい。ただ、給料は、15日にまたとりにきてください」
「いろいろと、ありがとうございました」
「また、職場も落ち着いたら戻ってくるといいですよ。週3日でも大丈夫ですよ」
私は、お客さんに金曜日にやめると連絡した。会社に行きながら、金曜日まで行こうと思った。
最終日の金曜日。わずかな、私のお客さんがやってきた。築地の人、デパートの人、健さん、そして、ソフトウェアの会社の人たち。
あんまり、指名はとれない。稼げない私では、あったけど、それだけで本当に満足だった。
「最後まで、応援してくれてありがとう」
あっちこっち回りながら、みんなに挨拶した。お客さんに、花をもらったり、ケーキをもらったりした。
後で知ったのだが、私は、最後の日で、初めて指名5位になれたのだった。本当にみんなに感謝をした。さえない私が今後も過去にも人生で初めてとった好成績だった。
「そうですか。いつですか」
「今週の金曜まで、来ます」
「土曜日、引っ越してもいいですか」
「はい。ただ、給料は、15日にまたとりにきてください」
「いろいろと、ありがとうございました」
「また、職場も落ち着いたら戻ってくるといいですよ。週3日でも大丈夫ですよ」
私は、お客さんに金曜日にやめると連絡した。会社に行きながら、金曜日まで行こうと思った。
最終日の金曜日。わずかな、私のお客さんがやってきた。築地の人、デパートの人、健さん、そして、ソフトウェアの会社の人たち。
あんまり、指名はとれない。稼げない私では、あったけど、それだけで本当に満足だった。
「最後まで、応援してくれてありがとう」
あっちこっち回りながら、みんなに挨拶した。お客さんに、花をもらったり、ケーキをもらったりした。
後で知ったのだが、私は、最後の日で、初めて指名5位になれたのだった。本当にみんなに感謝をした。さえない私が今後も過去にも人生で初めてとった好成績だった。
第13話:キャバレーの寮から引っ越し
私は、意外とあっさり、新しい職場に決まり、拍子ぬけした。というのも、さほど事務の経験がない私を面接の担当官(後で、私の所属部署のマネージャーとなるが)が、私の育った家庭環境を見て同情してくれたから。それで、採用になった。
その担当官は、自分自身も家庭が貧しくて、苦労したらしく、母子家庭だった私の境遇を同情してくれた。字がとてもお世辞にも上手といえない履歴書を持っていき、総務部長からひんしゅくをかったのだが、そのマネージャーのおかげで、その会社に勤めることができた。
今、考えてもあの時の私には、何もなかったから、本当にその人と巡り会えなかったら、キャバレー勤めを続けることになっていただろう。感謝したし、とまどいもあった。
一番びっくりしたのは、その会社の副社長に会ったことだ。もしかしたら、銀座のクラブで一度、あったお客さんではないかと思った。
副社長は、格好がやくざのような独特な人だった。ネクタイには、タイピンの代わりに、ネックレスのようなものをつけて。
副社長は、今でもクラブに在籍していたさえない私の存在に気づいていたのかどうかはわからなかったのだが、そのことにふれることもなく勤めることができた。
私は、キャバレーをやめて、その職場でがんばろうと思った。その4日後、キャバレーの寮を引っ越し、千葉にある会社の寮に引っ越した。
その担当官は、自分自身も家庭が貧しくて、苦労したらしく、母子家庭だった私の境遇を同情してくれた。字がとてもお世辞にも上手といえない履歴書を持っていき、総務部長からひんしゅくをかったのだが、そのマネージャーのおかげで、その会社に勤めることができた。
今、考えてもあの時の私には、何もなかったから、本当にその人と巡り会えなかったら、キャバレー勤めを続けることになっていただろう。感謝したし、とまどいもあった。
一番びっくりしたのは、その会社の副社長に会ったことだ。もしかしたら、銀座のクラブで一度、あったお客さんではないかと思った。
副社長は、格好がやくざのような独特な人だった。ネクタイには、タイピンの代わりに、ネックレスのようなものをつけて。
副社長は、今でもクラブに在籍していたさえない私の存在に気づいていたのかどうかはわからなかったのだが、そのことにふれることもなく勤めることができた。
私は、キャバレーをやめて、その職場でがんばろうと思った。その4日後、キャバレーの寮を引っ越し、千葉にある会社の寮に引っ越した。
第12話:キャバレー嬢、面接に行く
最近、指名がよく入るようになった健さんの席についた。健さんは、60すぎの年配で、かっこよくはなかったけど、気持ちがすごいいい人だから好きだった。
生バンドの演奏になった。私は、結構、生バンドの演奏が好きだった。今日は、オールディーズの日だった。私は、健さんに一緒に踊ろうと言った。朝まで踊ろうに合わせて、踊っているのは私達だけだったが、周りの目などおかまいなしに楽しく踊っていた。
席に戻ると、バンドのボーカルの人がうれしいことを言ってくれた。
「今、一番僕が注目しているのは、理子です。足の形と性格がいいんです」
私と健さんは、一緒にけたけた笑いながら、その言葉を聞いていた。健さんは、夜10時前には、いつも帰っていった。築地の仕事があるらしい。私は、健さんを見送った。
「また、電話してもいい。健さん」
「お~、水くさい。いつでもしなさい」
「明日は、忙しいからこないけど、また来るよ」
見送った後、ボーイさんがまた指名が入っていると言われた。行くと、以前来たことがあるソフトウェアの会社の人たちで、麗ちゃんもいた。
私は、麗ちゃんに気がある社長に、耳うちをした。
「よかったですね。麗ちゃんにまた会えて」
「いやあ、めったに来れないし、本当にうれしいよ」
店が終了すると、私は、麗ちゃんに話があるから一緒に帰れないといった。
「今日は、六本木に行けないけど」
「はっはっはっ。いいよ。私も言いたいことがあったの」
「なあに、麗ちゃん」
「私、この店をやめることにしたの」
「え~。意外、店長とかひきとめないの」
「その店長が嫌いなの。何よ、みづほ、みづほって」
「えっ」
「店長とみづほさんって、つきあっていたのよ。みづほさんが別に男を作ったんだけど。ただ、みづほさんって、その彼にソープにとばされたらしいよ」
私は、ただ意外な話にびっくりして、あぜんとしていた。
「そうなんだ」
「ところで、理子ちゃんの話ってなあに」
「たいしたことじゃないけど。明日、面接に行こうか迷っているの」
私は、麗ちゃんは、反対するって思いながら、事の仔細を話した。
職安に行ったこと、面接に明日行くこと、そして、その会社に寮があること。
麗ちゃんから意外な返事がかえってきた。
「いいじゃない。面接に行っておいで、その方がいいよ。理子ちゃんだったら、可能性があるから、自分をのばすことができるよ」
「ここにいる人たちを見てごらん。いろいろ訳ありな人ばかりで。みづほさんの話を聞いてもびっくりしたでしょ」
「早く、OLに戻ったほうがいいよ」
「面接に行かなきゃ、口を聞かないよ。がんばりなよ。もし、だめならだめで、またやり直しはできるよ」
麗ちゃんからこんな事を聞けるなんて意外だった。
私は、麗ちゃんのいうとおり、会社に面接に行って、六本木の会社で普通の事務職をすることになった。
生バンドの演奏になった。私は、結構、生バンドの演奏が好きだった。今日は、オールディーズの日だった。私は、健さんに一緒に踊ろうと言った。朝まで踊ろうに合わせて、踊っているのは私達だけだったが、周りの目などおかまいなしに楽しく踊っていた。
席に戻ると、バンドのボーカルの人がうれしいことを言ってくれた。
「今、一番僕が注目しているのは、理子です。足の形と性格がいいんです」
私と健さんは、一緒にけたけた笑いながら、その言葉を聞いていた。健さんは、夜10時前には、いつも帰っていった。築地の仕事があるらしい。私は、健さんを見送った。
「また、電話してもいい。健さん」
「お~、水くさい。いつでもしなさい」
「明日は、忙しいからこないけど、また来るよ」
見送った後、ボーイさんがまた指名が入っていると言われた。行くと、以前来たことがあるソフトウェアの会社の人たちで、麗ちゃんもいた。
私は、麗ちゃんに気がある社長に、耳うちをした。
「よかったですね。麗ちゃんにまた会えて」
「いやあ、めったに来れないし、本当にうれしいよ」
店が終了すると、私は、麗ちゃんに話があるから一緒に帰れないといった。
「今日は、六本木に行けないけど」
「はっはっはっ。いいよ。私も言いたいことがあったの」
「なあに、麗ちゃん」
「私、この店をやめることにしたの」
「え~。意外、店長とかひきとめないの」
「その店長が嫌いなの。何よ、みづほ、みづほって」
「えっ」
「店長とみづほさんって、つきあっていたのよ。みづほさんが別に男を作ったんだけど。ただ、みづほさんって、その彼にソープにとばされたらしいよ」
私は、ただ意外な話にびっくりして、あぜんとしていた。
「そうなんだ」
「ところで、理子ちゃんの話ってなあに」
「たいしたことじゃないけど。明日、面接に行こうか迷っているの」
私は、麗ちゃんは、反対するって思いながら、事の仔細を話した。
職安に行ったこと、面接に明日行くこと、そして、その会社に寮があること。
麗ちゃんから意外な返事がかえってきた。
「いいじゃない。面接に行っておいで、その方がいいよ。理子ちゃんだったら、可能性があるから、自分をのばすことができるよ」
「ここにいる人たちを見てごらん。いろいろ訳ありな人ばかりで。みづほさんの話を聞いてもびっくりしたでしょ」
「早く、OLに戻ったほうがいいよ」
「面接に行かなきゃ、口を聞かないよ。がんばりなよ。もし、だめならだめで、またやり直しはできるよ」
麗ちゃんからこんな事を聞けるなんて意外だった。
私は、麗ちゃんのいうとおり、会社に面接に行って、六本木の会社で普通の事務職をすることになった。
第11話:悩みの職安
キャバレーに勤めて、4ヶ月半。思ったよりも、居心地がいいし、楽しいし、指名も少しづつだけど、増えてきてなじみのお客さんもできてきた。たとえ、借金を返済しても、このお店を続けていこううと思っていた私に、意外にもすぐにキャバレーとのお別れの時がやってきた。
みづほさんに勧められたこともあって、職安に行ってみた。というのも、お小遣い程度でもお金がもらえたら、ありがたいと思ったから。もう少し、お金が欲しかった。借金を返すと、生活費だけでほんとにぎりぎりだったのだ。
『すみません。失業したのですが、どうしたらいいでしょうか。』
と職安の人に言って、今までの経過をキャバレーに勤めていることを除いて、説明した。
すると、職安の人が仕事を私に紹介し始めた。そのうちの一つに、西麻布のソフトハウスの会社があった。もちろん、寮つきだ。
おまけに、職安の人は親切に、その会社が募集しているかどうか、電話で問い合わせだした。
「まだ、募集中ですって」
と言って、私と電話を代わった。
「ぜひ、一度会社に明日にでも来てください」
と優しそうな年配の人の声が聞こえた。
面接は、次の日、朝11時からになった。
面接に行くと約束したものの、私は、まだ行こうかどうか悩んでいた。
みづほさんに勧められたこともあって、職安に行ってみた。というのも、お小遣い程度でもお金がもらえたら、ありがたいと思ったから。もう少し、お金が欲しかった。借金を返すと、生活費だけでほんとにぎりぎりだったのだ。
『すみません。失業したのですが、どうしたらいいでしょうか。』
と職安の人に言って、今までの経過をキャバレーに勤めていることを除いて、説明した。
すると、職安の人が仕事を私に紹介し始めた。そのうちの一つに、西麻布のソフトハウスの会社があった。もちろん、寮つきだ。
おまけに、職安の人は親切に、その会社が募集しているかどうか、電話で問い合わせだした。
「まだ、募集中ですって」
と言って、私と電話を代わった。
「ぜひ、一度会社に明日にでも来てください」
と優しそうな年配の人の声が聞こえた。
面接は、次の日、朝11時からになった。
面接に行くと約束したものの、私は、まだ行こうかどうか悩んでいた。
第10話:初めての会話
「こんにちは」
私は、「ハリウッド」の寮に入って4ヶ月。初めて大井町の寮に住む人とあった。
初めは、気づかなかった。あまりに、夜の顔と違うのでびっくりした。
「すぐにわかったよ。理子ちゃんって、化粧していてもあまりかわらないから」
それはよく言われることだった。上手な化粧の仕方を銀座のクラブにいた時に教わったにもかかわらず、私は相変わらず不器用だった。
「お茶でも飲みに行かない」
近くのマクドナルドに行った。彼女は、みづほさんという人でお客さん受けする仕草と顔立ちで常に、上位の方にいた。
彼女が自分に声かけてくれるなんてちょっと意外だった。そして、話したことも本当に意外だった。
「私、この店やめて、新宿のキャバクラに行こうと思っているの」
「どうして、こんなに成績もよくて、店長もすごくほめているのに」
「給料が安いから。私ぐらいの指名がとれたら、40万円以上はいくよ」
「そうなんだ」
「ところで、理子ちゃん昔何やってたの」
私は、今までのことを正直に話した。販売員のこと。借金のこと。
「そうなんだ、職安とか行った」
「えっ」
「職安に行ったら、失業保険とかでるかもしれないのに」
そういえば、前の会社をやめてもう4ヶ月経過していた。
「理子ちゃんは、いい子だからこんな所にうもれちゃだめだよ」
「ありがとう。私みたいなのにそんな言い方してくれて」
「本当のことを行っただけだよ」
私たちは、1時間後、マクドナルドを後にした。
みづほさんと会うのは、これが最後になった。
そのあと、知ったのだが、みづほさんは店長とつきあっていて、新しく男の人ができたから、やめてしまったということだ。
ある日、お客さんが言ったのだが、
「歌舞伎町のソープで、みづほさんらしい人を見かけたよ。」
私は、「ハリウッド」の寮に入って4ヶ月。初めて大井町の寮に住む人とあった。
初めは、気づかなかった。あまりに、夜の顔と違うのでびっくりした。
「すぐにわかったよ。理子ちゃんって、化粧していてもあまりかわらないから」
それはよく言われることだった。上手な化粧の仕方を銀座のクラブにいた時に教わったにもかかわらず、私は相変わらず不器用だった。
「お茶でも飲みに行かない」
近くのマクドナルドに行った。彼女は、みづほさんという人でお客さん受けする仕草と顔立ちで常に、上位の方にいた。
彼女が自分に声かけてくれるなんてちょっと意外だった。そして、話したことも本当に意外だった。
「私、この店やめて、新宿のキャバクラに行こうと思っているの」
「どうして、こんなに成績もよくて、店長もすごくほめているのに」
「給料が安いから。私ぐらいの指名がとれたら、40万円以上はいくよ」
「そうなんだ」
「ところで、理子ちゃん昔何やってたの」
私は、今までのことを正直に話した。販売員のこと。借金のこと。
「そうなんだ、職安とか行った」
「えっ」
「職安に行ったら、失業保険とかでるかもしれないのに」
そういえば、前の会社をやめてもう4ヶ月経過していた。
「理子ちゃんは、いい子だからこんな所にうもれちゃだめだよ」
「ありがとう。私みたいなのにそんな言い方してくれて」
「本当のことを行っただけだよ」
私たちは、1時間後、マクドナルドを後にした。
みづほさんと会うのは、これが最後になった。
そのあと、知ったのだが、みづほさんは店長とつきあっていて、新しく男の人ができたから、やめてしまったということだ。
ある日、お客さんが言ったのだが、
「歌舞伎町のソープで、みづほさんらしい人を見かけたよ。」
第9話:初めての指名
私に初めて、指名が入った。その人は、築地の魚河岸で働いている人だ。
私が、以前接客をした時に、私を気に入ってくれたということだった。
とても、うれしかった。自分をばかにしないで、一人の女の子として受け止めていることに。私は、初めて、お客さんと2人で食事に行った。
帰りに送ってもらったときに、キスをされたことも気にならなかった。
だけど、それから以後も指名が増えるということがなかった。次に、指名が入ったのは、松坂屋というデパートの外商の人だった。
背が高く、Smapの中居君に似ていた。彼と店が終わった後、食事に行った時にホテルに誘われたが、行かなかった。銀座のLA BOHEMというバーで朝5時まで飲み、電車で帰った。
だんだん、指名が入ってきたのは、店長がお客さんにあの子は見栄えがいまいちだけど、性格はとてもいい子なんですと言っていたことがわかった。
私は、店長がますます好きになっていた。でも、麗ちゃんにもそのことは内緒にしていた。
私は、昼できるだけ、お客さんに手紙を書いたり、電話を積極的にかけるようになった。指名は、そんなに多くはなかったが、お給料は増えることはなかったが減給されることもなかった。
私が、以前接客をした時に、私を気に入ってくれたということだった。
とても、うれしかった。自分をばかにしないで、一人の女の子として受け止めていることに。私は、初めて、お客さんと2人で食事に行った。
帰りに送ってもらったときに、キスをされたことも気にならなかった。
だけど、それから以後も指名が増えるということがなかった。次に、指名が入ったのは、松坂屋というデパートの外商の人だった。
背が高く、Smapの中居君に似ていた。彼と店が終わった後、食事に行った時にホテルに誘われたが、行かなかった。銀座のLA BOHEMというバーで朝5時まで飲み、電車で帰った。
だんだん、指名が入ってきたのは、店長がお客さんにあの子は見栄えがいまいちだけど、性格はとてもいい子なんですと言っていたことがわかった。
私は、店長がますます好きになっていた。でも、麗ちゃんにもそのことは内緒にしていた。
私は、昼できるだけ、お客さんに手紙を書いたり、電話を積極的にかけるようになった。指名は、そんなに多くはなかったが、お給料は増えることはなかったが減給されることもなかった。
第8話:キャバレーで学ぶ
とはいうものの、いいことばかりはありません。そんなに、容姿がよくない私には指名がつきません。控え室に、指名表が貼ってあります。私の本指名の欄は、いつも空白でした。きれいな先輩がいるのですが、先輩方は私とつきあっても、あまりいいことがなさそうといわんがごとく、私が席についても無視です。
本指名ではないけど、キャバレーやキャバクラには場内指名というのがあります。一応、バックに、1000円つきます。ちなみに、本指名は4000円です。
麗ちゃんのお客さんが来ている時など気を使って、場内指名につけてくれたりします。その麗ちゃんも、お客さんと旅行に行くなど、無断でお店を休みます。一度、大井町で先輩たちと飲んだ事があります。その時に、店長も来ました。
店長に寮まで送ってもらった時に、麗ちゃんの話になりました。
「彼女って、才能がありますね」
「麗は才能があっても、顔がきれいでも休みが多いからこの世界では、やっていけないよ。毎日まじめにでないと、信用をなくすよ」
「そうなんですか」
「客がたまに、麗を呼んでっていっても、休んでいる時があるよ」
「・・・」
「昔、ハリウッドでNO1の記録をずっと保持していた子は、遅刻休みなんてしたことないよ」
「そうなんだ。てっきり顔やスタイルがきれいな人がNO1なのかと思ったら」
「今のNO1の子もそうじゃないか。顔がそんなにきれいじゃないけど、皆勤賞じゃないか」
「そういうものなんだ~」
私は、意外なことを知ってしまった。
私を無視するきれいな女の人なみさんの話題をした。
「なみさんって、きれいな方ですね」
「彼女は、以前銀座のクラブにいたけど、すごく苦労していますよ」
「次のNO1じゃないですか」
「不思議なことにNO1は、顔がきれいな人にはとれないんですよ。人を大事にすることをしらないから」
そういうものなんだ。と、これから人生を生きていくうえでの大事な教訓をここで学習したような気がした。

本指名ではないけど、キャバレーやキャバクラには場内指名というのがあります。一応、バックに、1000円つきます。ちなみに、本指名は4000円です。
麗ちゃんのお客さんが来ている時など気を使って、場内指名につけてくれたりします。その麗ちゃんも、お客さんと旅行に行くなど、無断でお店を休みます。一度、大井町で先輩たちと飲んだ事があります。その時に、店長も来ました。
店長に寮まで送ってもらった時に、麗ちゃんの話になりました。
「彼女って、才能がありますね」
「麗は才能があっても、顔がきれいでも休みが多いからこの世界では、やっていけないよ。毎日まじめにでないと、信用をなくすよ」
「そうなんですか」
「客がたまに、麗を呼んでっていっても、休んでいる時があるよ」
「・・・」
「昔、ハリウッドでNO1の記録をずっと保持していた子は、遅刻休みなんてしたことないよ」
「そうなんだ。てっきり顔やスタイルがきれいな人がNO1なのかと思ったら」
「今のNO1の子もそうじゃないか。顔がそんなにきれいじゃないけど、皆勤賞じゃないか」
「そういうものなんだ~」
私は、意外なことを知ってしまった。
私を無視するきれいな女の人なみさんの話題をした。
「なみさんって、きれいな方ですね」
「彼女は、以前銀座のクラブにいたけど、すごく苦労していますよ」
「次のNO1じゃないですか」
「不思議なことにNO1は、顔がきれいな人にはとれないんですよ。人を大事にすることをしらないから」
そういうものなんだ。と、これから人生を生きていくうえでの大事な教訓をここで学習したような気がした。

第7話:キャバレーのミーティング
今日は、「ハリウッド」の月1日に行われる定例のミーティングです。ミーティングには、お弁当がでます。私は、ここの店長がおもしろく妙に憎めない人の良さがあるから好きでした。ミーティングの話は、以下のものでした。
・売り上げNO1の発表。
ここのNO1は、お店の店長の恋人か、枕営業でお客さんと寝てお客さんを獲得している人らしいのですが。
・最近、お店に面接にきた不思議な人。
子供を背中に背負って、ぼろぼろの格好で面接に来た親子がいたそうです。お金がなく今日食事もとってないということで、お弁当を買いあたえたそうです。おまけにお金を5000円貸し、住むところがないので、明日から働くという条件で大井町の寮に泊めたそうです。次の日は、その親子はドロンをしていなくなったそうです。
・不実な女性
「ハリウッド」に働きたいので、寮に入れてくれと面接に来たかわいい女性がいたそうです。トラックを持って、その女性のところに行くと、その女性が指を×の形にしたそうです。親にばれたようで、お店に入店ができなくなったようです。
・店長の叱咤激励
宮沢賢治の替え詩ですが、
全部、私も覚えてないので、一部覚えているところだけいいます。
「雨にも負けず、風邪にもまけず
腹痛にも負けず、痛い痔にも負けず
いいお客にぶつかれば、電話をする
ーーーーーー中略ーーーーーー
すてきな男の人に心中そそがない
激しいファックにも負けない
私も一番の女性になりたいなあ」
内容は、全て覚えていないのですが、水商売だけでなく、全ての職業にも通じる耳に痛い教訓です。
という内容でした。
みんな、なれているから何もないみたいだけど、私は爆笑し、みんなから冷たい視線を受けてしまいました。
・売り上げNO1の発表。
ここのNO1は、お店の店長の恋人か、枕営業でお客さんと寝てお客さんを獲得している人らしいのですが。
・最近、お店に面接にきた不思議な人。
子供を背中に背負って、ぼろぼろの格好で面接に来た親子がいたそうです。お金がなく今日食事もとってないということで、お弁当を買いあたえたそうです。おまけにお金を5000円貸し、住むところがないので、明日から働くという条件で大井町の寮に泊めたそうです。次の日は、その親子はドロンをしていなくなったそうです。
・不実な女性
「ハリウッド」に働きたいので、寮に入れてくれと面接に来たかわいい女性がいたそうです。トラックを持って、その女性のところに行くと、その女性が指を×の形にしたそうです。親にばれたようで、お店に入店ができなくなったようです。
・店長の叱咤激励
宮沢賢治の替え詩ですが、
全部、私も覚えてないので、一部覚えているところだけいいます。
「雨にも負けず、風邪にもまけず
腹痛にも負けず、痛い痔にも負けず
いいお客にぶつかれば、電話をする
ーーーーーー中略ーーーーーー
すてきな男の人に心中そそがない
激しいファックにも負けない
私も一番の女性になりたいなあ」
内容は、全て覚えていないのですが、水商売だけでなく、全ての職業にも通じる耳に痛い教訓です。
という内容でした。
みんな、なれているから何もないみたいだけど、私は爆笑し、みんなから冷たい視線を受けてしまいました。
第6話:六本木のナイトクラブ
私と、麗ちゃんに一緒に帰ることにしました。麗ちゃんは、自分のお客さんから六本木のロアビルにあるナイトクラブの会員カードを借りているから、それがあるとただで飲めるから飲みに行こうと誘ってくれた。ナイトクラブは「VIVI」という店だった。
私は、社長の名刺を渡し、
「社長が、麗ちゃんと仲良くしたいからって」
麗ちゃんは
「お金がなさそうだから」
「そ~」
「私は、一時のお金持ちよりずっとお金持ちの人が好きだから」
「じゃあ、だめね」
「それより、踊ろう」
不思議な事に、麗ちゃんのお客さんは年齢が高い人が多いのです。麗ちゃんにお金を援助している人も、この会員カードを貸している人も。
余談ですが、最近そのソフトハウスの社長を、「週間女性」でみました。私は、麗ちゃんのおおらかさが好きでした。
私は、社長の名刺を渡し、
「社長が、麗ちゃんと仲良くしたいからって」
麗ちゃんは
「お金がなさそうだから」
「そ~」
「私は、一時のお金持ちよりずっとお金持ちの人が好きだから」
「じゃあ、だめね」
「それより、踊ろう」
不思議な事に、麗ちゃんのお客さんは年齢が高い人が多いのです。麗ちゃんにお金を援助している人も、この会員カードを貸している人も。
余談ですが、最近そのソフトハウスの社長を、「週間女性」でみました。私は、麗ちゃんのおおらかさが好きでした。
第5話:キャバレーの友達
私は、キャバレーで麗ちゃんと仲良くなりました。秋田出身の人で、少し瀬戸朝香に似た人です。最初は、挨拶しても無視されていたのですが、後ですごく仲がよくなりました。聞くと、私が24歳で彼女が25歳。銀座のクラブにいた時も、池上季実子に似た感じの人と仲良くなったのですが、私はクビになってそれっきりになってしまいました。
販売職や営業関係の仕事について感じたのは、人とたくさん接する機会があっても、自分のモチヴェーションを確立させないと、自分のお客さんを持つことはできないんだなあということです。太い客(稼がせてくれる客)を持つことは、私にとって、夢の夢でした。キャバレーのほうも、そういうお客さんと接するチャンスを持たせてくれなかったので、庶民的なお客さんが多かったようです。
麗ちゃんは、私と全く違うタイプの人でした。一度仲良くなると、その人を大切にする人だし、その人を利用して自分のチャンスをものにできる人でした。彼女は、すごい才能があると私は思っていました。彼女が、たまに枕営業(お客さんと寝る)をしていても、私は、彼女の才能が大好きでした。
ある日、ぶらっと何人かのお客さんが、来ました。お客さんたちは、DCブランド風のこのキャバレーには珍しい、若い人たちでした。キャバレーにくるのが初めてのお客さんです。ボーイさんも放置ぽい感じでした。彼らについたのは、私と何人かのさえない女の人でした。話も楽しくすすんだので、お客さんも途中からヘネシーのボトルを入れたり、フルーツの盛り合わせなどのおつまみを頼んでくれました。そのお客さんを放置ぽかったボーイさんも、そこぐらいからお客さんたちに気を使い始め麗ちゃんを呼びました。
麗ちゃんがきてわかったのですが、ソフトハウスの会社(後に、Web系の会社で大御所になる会社ですが)の社長と従業員の人たちだったようです。商談がまとまったので、前からどんな店か来てみたかっので来たようです。最初入ってきた時は、場違いの場所かと思ったようですが、思ったより楽しかったと喜んでいました。社長は(渡辺篤郎に似た感じですが)、麗ちゃんを気に入ったようです。こっそり、社長は私に名刺を渡し、麗ちゃんとの仲介をお願いしてきました。
私と、麗ちゃんに一緒に帰ることにしました。麗ちゃんは、自分のお客さんから六本木のロアビルにあるナイトクラブの会員カードを借りているから、それがあるとただで飲めるから飲みに行こうと誘ってくれた。ナイトクラブは「VIVI」という店だった。
私は、社長の名刺を渡し、
「社長が、麗ちゃんと仲良くしたいからって」
麗ちゃんは
「お金がなさそうだから」
「そ~」
「私は、一時のお金持ちよりずっとお金持ちの人が好きだから」
「じゃあ、だめね」
「それより、踊ろう」
不思議な事に、麗ちゃんのお客さんは年齢が高い人が多いのです。麗ちゃんにお金を援助している人も、この会員カードを貸している人も。
余談ですが、最近そのソフトハウスの社長を、「週間女性」でみました。私は、麗ちゃんのおおらかさが好きでした。
販売職や営業関係の仕事について感じたのは、人とたくさん接する機会があっても、自分のモチヴェーションを確立させないと、自分のお客さんを持つことはできないんだなあということです。太い客(稼がせてくれる客)を持つことは、私にとって、夢の夢でした。キャバレーのほうも、そういうお客さんと接するチャンスを持たせてくれなかったので、庶民的なお客さんが多かったようです。
麗ちゃんは、私と全く違うタイプの人でした。一度仲良くなると、その人を大切にする人だし、その人を利用して自分のチャンスをものにできる人でした。彼女は、すごい才能があると私は思っていました。彼女が、たまに枕営業(お客さんと寝る)をしていても、私は、彼女の才能が大好きでした。
ある日、ぶらっと何人かのお客さんが、来ました。お客さんたちは、DCブランド風のこのキャバレーには珍しい、若い人たちでした。キャバレーにくるのが初めてのお客さんです。ボーイさんも放置ぽい感じでした。彼らについたのは、私と何人かのさえない女の人でした。話も楽しくすすんだので、お客さんも途中からヘネシーのボトルを入れたり、フルーツの盛り合わせなどのおつまみを頼んでくれました。そのお客さんを放置ぽかったボーイさんも、そこぐらいからお客さんたちに気を使い始め麗ちゃんを呼びました。
麗ちゃんがきてわかったのですが、ソフトハウスの会社(後に、Web系の会社で大御所になる会社ですが)の社長と従業員の人たちだったようです。商談がまとまったので、前からどんな店か来てみたかっので来たようです。最初入ってきた時は、場違いの場所かと思ったようですが、思ったより楽しかったと喜んでいました。社長は(渡辺篤郎に似た感じですが)、麗ちゃんを気に入ったようです。こっそり、社長は私に名刺を渡し、麗ちゃんとの仲介をお願いしてきました。
私と、麗ちゃんに一緒に帰ることにしました。麗ちゃんは、自分のお客さんから六本木のロアビルにあるナイトクラブの会員カードを借りているから、それがあるとただで飲めるから飲みに行こうと誘ってくれた。ナイトクラブは「VIVI」という店だった。
私は、社長の名刺を渡し、
「社長が、麗ちゃんと仲良くしたいからって」
麗ちゃんは
「お金がなさそうだから」
「そ~」
「私は、一時のお金持ちよりずっとお金持ちの人が好きだから」
「じゃあ、だめね」
「それより、踊ろう」
不思議な事に、麗ちゃんのお客さんは年齢が高い人が多いのです。麗ちゃんにお金を援助している人も、この会員カードを貸している人も。
余談ですが、最近そのソフトハウスの社長を、「週間女性」でみました。私は、麗ちゃんのおおらかさが好きでした。
