経団連ビルには経団連の企業創造委員会メンター研究会の委員をしていた頃はよく来ていたのですが、それ以来久しぶりに来ました。

経団連の政治社会本部長などと、意見交換および今後のTPP推進の連携について議論しました。アジアの通商立国を目指す中でTPPの交渉にすら参加出来ないという状況では、発言力の低下が著しくなるのではないかという点について特に危惧していました。農業とTPPとの関連についても、TPPと農業の衰退とは直接的には関係ないはずなのに、TPPを悪者にして農業の問題を先送りしている風潮があるのではという点でも一致しました。

全般的に感じたのが二点。一つ目は今の国会議員の中で本当にTPPを推進しようとしている人が少なくなってしまったと言うこと。自民党幹部も「早い段階での決着を」と言っていたのが、だんだんと発言内容が後退している点を経団連の方も憂慮していました。

二つ目は経団連は来月にかけてTPPの積極推進期間とするほど危機を抱いているということ。米倉会長をはじめとした経団連のメンバーが政府や与党幹部に対して、TPP参加推進を積極的に訴えかけている点が印象的でした。遅くなれば遅くなるだけルール作りに参加出来ない分不利になるだけ、という危機意識を強く持っていました。2月まではTPP早期話し合い参加のキャンペーンをしていくとのことです。