早いもんで、もう10月も半ば手前。
気が付けば涼しい風が吹き抜けて、
あの少し前の灼熱地獄がウソのよう。
ところで小生はと言えば、夏の暑さに当てられて
すっかり体調不良(涙)。
体重もいっきに8㎏減!
ヘロヘロ状態で這いつくばって仕事をこなす毎日でありまして
当然ブログを更新する気力も体力もなく
今に至っております。(トホホ・・・・)
さて、時はひと月以上前の事。
ようやく暑さの峠を越した9月の初め頃、
我が家の長男が土産片手にフラリと家にやってまいりまして
「何や、どっか行っとんたんか?」との小生の問いに
「富田屋(とんだや)にメシ食いに行っとってん。」との事。
富田屋とは京都の宮津(天橋立の近く)にある居酒屋の事でして
なんせ、やたらめったらメシが旨い!
おまけに建物2階が簡易旅館(古いが結構きれい!)になっており
1泊2食付(朝は居酒屋向かいの喫茶店で美味モーニングあり)で
な・な・何と、一人5,000円也!(もちろん酒代は別途。)
その為、ここは知る人ぞ知る結構有名な穴場でして、
ハイシーズンの土日などは予約を取るのも大変なのであります。
この場所、元々は小生がネットで見つけて
上の娘を連れて行ったのがキッカケで、
それ以来、すっかり気に入った娘や息子共は
何度ともなく友達なんかと行くようになったのでありました。
小生:「どやった?」
息子:「「相変わらずメシ旨かったわ。」
小生:「そういやぁ、最近はトンと御無沙汰やなぁ・・・。」
細君:「私なんか一回も行ったことないよー!」
小生「えっ!?、ウソー!行ったことなかったっけ?」
てな感じで一度細君を連れて行ってあげようという事になりまして
急遽「富田屋1泊2食付の旅」計画を立案したのでありました。
メンバーと言えば、上の娘の「かがみ」。
そしてもう一人下の娘の「夏実」(なっちゃん)。
この下の娘のなっちゃんは、花のお江戸でコンピューター関係の
仕事に従事しておったのですが、
贅沢にも、もう一度大学に通いたい、しかもその場所はポーランド!!
などとぬかす、全くもって 分不相応な輩であります!(涙)
その輩が9月末に日本を旅立ちますので、
その半月前から実家(我が家)に帰ってきて旅行の準備をするとの事。
それではその間を利用して行こうという事になり
9月の19・20日で決定。
平日ですので予約はすんなり取れまして、これにて準備万端。
「俺も行きたいねんけど、どうしても仕事で行かれへん!」
と残念がる息子を尻目に4人で出発であります。
さて9月19日当日。
昼前位に家を出よか という事で、
小生はとりあえず朝は会社で一仕事。
なんやかんやでAM11時頃に帰宅。
1泊旅行なんで簡単な準備を済ませ、
とりあえず細君・なっちゃんを連れて出発ー!
途中、近所でかがみをPICK UP。
これで無事4人揃い踏みです。
行き道は、いたって簡単。
まずは最寄りの「交野北IC」で第二京阪に乗り
京都方面に向かいます。
途中、京滋バイパスを経由して京都縦貫自動車道にスイッチ。
あとは延々と京都縦貫自動車道を北上して「宮津天橋立IC」で下車。
その後は、ものの10分程度で到着というところであります。
まぁまぁ しかし、久々の親子4人旅(ひょっとして初めて!?)、
ユルリと参りますかぁ!
まずは京都縦貫道に乗ってしばらくの「南丹PA」でトイレ休憩。
しっかし まぁ何と天気のいいことか!
気分良く再び出発であります。
暫くしますと娘共が口々に
「お腹すいたー。」「何か食べたいー。」との事。
「おいおい、晩飯メッチャ出んねんでー!
今頃食べたら晩飯食べれんようになるぞ!」
と小生が言うも、彼女たちは馬耳東風。
仕方ないので再び「京丹波PA」に入ります。
ここは「味夢の里」という道の駅が併設しておりまして
大変広いPAになっております。
ここで菓子パンじゃ何じゃと買い込みまして
最後は3人でソフトクリームを食べておりました・・・・。
う~ん、いつのまにやら こんな過ごしやすい気候になってんなぁ・・・。
しかしながら現代社会に振り回され倒して、
そんな事には全く気付かない小生・・・・。
振り向けば、うろこ雲に涼風という感じでしょうか。
季節の移ろいを肌で感じながら
穏やかな気持ちで過ごせるようになるには
いったい何時まで待てばよいのでしょうか?(涙)
多分死ぬ直前まで来ないような気がします・・・・。(チ~ン)
さぁさぁせっかくの旅行、気を取り直して再び車に乗り込みます。
車中では やれ「このパンは美味しい」だのなんだのと
細君も娘共に混じり嬉しそう。
順調に車は巡航。
「宮津天橋立IC」には2時過ぎに到着。
チェックインにはまだ早いので天橋立でも観に行こうかという事に
なりまして、富田屋を通り越して天橋立へと向かいます。
富田屋辺りを過ぎて ものの15分も走ったでしょうか 天橋立に到着。
付近の駐車場に車を停め、さぁ腹ごなしの散策であります。
平日という事もあり、観光客は主に外国人。
観光客自体の絶対数は少なく、
いつも見慣れているゴミゴミした天橋立とは少し違います。
とりあえず近所の知恩寺に参拝します。
なかなかゆっくり見たことなかったのですが
境内には立派な「多宝塔」も建立されておりました。
それでは国定公園にも指定されている松林を
徒歩で縦断しましょうか!
その距離、およそ3㎞。 砂地ですので結構歩きにくい。
しかしこの日は最高の天気!
湿度が低く、空気がカラッとしている。
近畿北部という事もあるんかなぁ?
ところで世間では、女性が3人寄れば「かしましい」とよく申しますが
この場合、な~んか微笑ましいかしましさであります。
小生、昔は家族で何かする時でも、
常に話の中心におらな アカンかったけど
気付けばいつの間にやら今では、女3人の蚊帳の外に出されても
全然楽しい。
何なら楽しげな3人の様子をず~っと見ときたい気分。
まさにジジィの境地やね。
なんだかんだで松林を歩ききって向こう岸に到着!
お次は展望台に行く為のリフト乗り場を探します。
すると乗り場の標識をすぐに発見!
立派な神社の横をすり抜けてリフト乗り場に到着です。
ここに来るたび思うんですが、
展望台に上るには断然ケーブルカーよりリフトですわ。
さぁ、リフトに乗り込み展望台へと一直線!
そして約5分ほどで無事展望台へ到着。
すると階段踊り場では「かさぼう」がお出迎え。
ココの景色はいつ見ても綺麗ですが
この日は天気が良いのでとびっきりです。
そして恒例の股覗き。
龍が天に昇って行くように見えるといいますが
そう思って見ると、そう見えんこともない・・・・。
そして最近出来たんかなぁ?この輪っか。
瓦片を投げて、この輪っかをくぐったら願いが叶うとか・・・・。
通りがかりの人に頼んで家族写真もパチリ。
土産もん屋を覗いたりなんやかんや しまして
それではそろそろ下山しましょうか。
やっぱりリフトは正解!気持ちイイ~!(笑)
山を下りるとすでに時刻は4時過ぎであります。
時間的にも体力的にも帰りの松林散策は無理との判断の元
帰りは少し贅沢にモーターボートで御帰還であります。
楽ちん楽ちん(笑)。
車に乗り込み、それでは富田屋にGOであります。
そして15分ほどでしょうか、無事富田屋に到着。
一応、形だけのチェックインを済ませ2階の部屋に通されますが
4人部屋だと思いきや、10畳ほどの部屋を2部屋取ってくれてはる。
ひゃ~メッチャ広々!来てみるもんやね~、平日。
久々の富田屋の作りを味わいつつ風呂に入り部屋でまったり。
しかしながら時間の方は5時過ぎ、晩御飯は6時半。
まだ少々時間があるので、細君と2人で近所を散歩します。
恥ずかしながら建築屋でありながら初めて見たタモの木(由緒あり)
夕暮れになってネオンが灯った富田屋。
そこの狸の置物と記念写真。
そしていよいよ待ちに待った晩御飯であります。
下の階の居酒屋に降りてみますと
小生家族の大テーブルには旨そうな料理がズラ~リ。
どれどれ、「刺身盛り合わせ」「キスの塩焼き」「ボイルワタリガニ」
「白身魚のフライ」「天ぷら盛り合わせ」「鯵の南蛮漬け」
「サザエのつぼ焼き」「茶わん蒸し」等、
大きなテーブルに乗りきらん量の料理であります!(笑)
しかもどれもこれもメッチャ旨い!!!幸せ一杯ッス!!
ビールは進む~よ、ど~こまでも~(笑)。
しかし中でも特筆すべきは、キスの塩焼き!
結構大ぶり(俗に言う肘叩き)で、見た感じ大味かなぁ・・と思いきや
とんでもない!!脂がのって塩味バッチリ!メチャメチャ旨い!!
こんなん初めてやがな~(涙)。
かがみもなっちゃんもエエ気分(笑)。
たらふく食ってビール飲み倒して
「もう動けん、腹一杯!」と思っていたら
最後のシメにうどんが付いておりまして、
さすがに半分残して、娘に食べて貰いました。
苦しい腹を抱えて部屋に戻ると、今日一日の疲れがドッと出たのか
布団に横たわると同時に速攻で寝落ち・・・・。
気付けばいつものように翌朝の3時。
布団の中で明るくなるのを待ち、5時頃から一人で散歩。
誰もおらん海沿いを歩くだけで、イイ気持ち!
この日は前日と打って変わって生憎の曇り空。
天気予報では関西一円、雨が降るのは時間の問題だとか・・・・。
今回の旅行、ホンマについてましたわ!(笑)。
宿に戻り帰り支度などをして時刻は7時。
う~ん、丁度いい時間ですな。
それでは向かいの喫茶店に行きますか!
料金は前日、晩飯終了後に支払っているので
チエックアウトなしで勝手に出ていくのがここのルール。
どうもお世話になりました。
喫茶店の中は、あいかわらず調度品が飾られてある
落ち着いた雰囲気の一昔前の純喫茶風。
そして出ました!ボリューム満点いつものモーニング。
モーニングだけだと580円也。(我々は宿泊費に含まれています。)
ちなみに今回の富田屋のお会計は酒代入れて
4人で税込の25,000円!!
安すぎやろー!!(汗)
帰りは途中から雨。
時間があるので、もう一度天橋立をブラブラ・・・・。
曇り空の天橋立もエエ風情。
朝から開いてる土産もん屋で大量のお土産を買い込んで、
それでは名残惜しいですが帰りますか!
高速では行きと同じ「京丹波PA」に寄り道。
今回は久々(初めて?)の家族旅行やったけど
気のおけん人間と旅すんのは、やっぱしみじみエエもんやなぁ。
特にこの歳になると・・・・(笑)。
ええ想い出になりました。