あまりメジャーではない第八高等学校の寮歌などの歌詞を載せておきます

 

第八高等学校校歌 銀扇空に

 

一、

銀扇空にひるがへり 理想は高き仙嶺の

雲を仰て東海の ほとりに深く根を下し

生まれ出たる一本の 若木の末の頼もしや

 

二、

牛をも隠すその幹は 怒涛逆巻く大洋を 

乗り切る船も作るべし 木陰あまねき下陰に

寄らぬ人なく生出でぬ 草やなからん、やがて見よ

 

三、

朝日照りそふ神木立 雲路かけゆく白鳥や

夕日まばゆきあゆちがた 友よびつぎの濱の辺に

寄せくる波はとこしへに 尊き歴史語るなり

 

第八高等学校寮歌 翠巒影を

 

一、

翠巒影を浮かべては

流水長き思あり

紫紺の霞打ち渡す

遠山夢の姿にて

ああ名も床しき瑞穂丘

永久の心の故郷よ

 

三、

白帝城に月冴えて

木曽路に秋のくれなゐに

友情(こころ)の美酒(うまき)暖めて

かたみに酌めば歓びの

歌にうるみぬ友の瞳(まみ)

 

五、

樹々新緑の粧(よそおひ)に

微風(そよかぜ)薫る広野原

見よ今明けん新生(しんじゃう)の

曙空に燦然と

神秘を込めて瞬ける

十と一の星の影

 

第八高等学校応援歌 臥龍原頭

 

一、

臥龍原頭雲乱れ 狂乱怒る今し今

義憤の烈火紅蓮燃え 意気の血潮に悶えては

一打す兵鼓の轟に 猛きこころの躍らずや

 

二、

英魂永し先人が 汗と涙に守り樹てし

見よ伝統の血は凝りて 咲く万朶の山桜

紅染むる八剣の 斬魔の冴えを誰か知る

 

三、

天日暗し血潮雲 砂塵に咽ぶ肥馬の声

阿修羅のいくさ酣(たけなわ)に 宝剣の下(もと)に踊り立つ

力の子が狂熱の 意気虹霓の思ひあり

 

四、

残雲一過叫喚(さけび)絶え 霹靂今し過ぎ行けば

戦の庭の月の宴 征衣を払ふ風もなし

ああ勝いくさ友よいざ 凱歌も高く舞はん哉

 

第八高等学校寮歌 紅霞む

 

三、

他郷を憂しと誰かいふ ここに友あり望みあり

教えの流君汲めば 意気のつまぎを我拾ふ

芝蘭の香舞ふ処 臥龍が岡に春つきじ

 

以上

「紅霞む」の四番についての情報が欲しい所存。