RSロボサムライ駆ける■「霊戦争」後、機械と自然が調和、人間とロボットが共生。日本・東京島「徳川公国」のロボット侍、早乙女主水が 日本制服をたくらむゲルマン帝国ロセンデールの野望を挫く戦いの記録。

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ロボサムライ駆ける■第44回機械城は、自動要塞で、城石・天城陣で飛来くるロボ忍を、早乙女モンドの双剣「地づり」で破るが、諸共自爆を花村が仕掛ける。

 

ロボサムライ駆ける■第44回

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第五章 機械城(7)

 主水は乱戦にて、一人切り放されていた。

「主水、この攻撃が受けられるか」

 機械城城壁が前に動いた。

「何と」

 

城壁の一部が地上少しばかり浮き上がり、動き始めた。地下には

キャタピラが数基、装着されている。

 「主水、機械城がただの前衛基地と思うたか。この機械城は、動く

地上要塞よ」

 「ロセンデール卿め、敵ながらさすが」

 「主水、そこを動くな」

 主水の左右前後から、接合から切り離された城壁の一部が迫って

きた。圧し潰すつもりだ。

 「主水、我が城、機械城の人柱となれ」

 

 機械城城壁の一つ一つの石垣が、ばらばらにあり、浮き上がる。

そして花のように舞う、空に舞う石垣の上に、何人かのロボ忍が乗

っている。

「これは面容な」

「『石垣の舞い・天城陣』をお目にかける、主木殿、拙者、花村一

去じゃ」ロボ忍の頭が言った。

「我らが護衛しておる機械城。ちよっとゃ、そっとのことでは、破

られぬぞ、主水」

 

「主水、我らが天城陣敗れるか」

 ロボ忍たちの城石が、上水の頭上に自在に回っている。

 

上に向かい、叫ぶ主水であった。

主水のそばに、四方の城壁が緩々と追って来る。

 

「花村殿、破って見せようぞ」

「まずは、城壁で圧しつぷしてくれるわ」

 両手で壁を支える主水。瞬間、主水は双剣を足元に立てた。

両足でその双剣を挟み込む。竹馬の要領で乗る。

 

目に止まらぬ早さで回転し始める。地埃が起こる。

 数秒後、主水の姿は消えていた。

「くっ、主水め。地に潜りよった」

「ええい、捜せ」

 城石から地上に降り立つ忍者たち。掘り返された地上には埃まみ

れである。

「ぐわっ」

バタバタと倒れるロボ忍たち。地中から急に飛び出した

 

主水の刀が、ロボ忍の体を、すべて切離していた。

「見たか、地づりの剣」

 地中から土埃とともに、双剣を持ち、主水が現れていた。

「皆様のお命頂戴致す」

 地に倒れるロボ忍たちは。瞬時に切り刻まれている。

主水は片手拝みする。

 

花村だけが浮遊する減石に残っていた。

 

「卑怯なり、主水。我が手下の敵」

 城石が、主水の方へ飛び降りて来る。瞬時、主水は跳躍していた。

 

 上空で態勢を変える。剣先を下にして、花村の天頂を目かけて落下

する。

「ぎゃっ」

 花村の体を、頭の笑中から胴体まで、主水の剣が貴いていた。

倒れている花村の側に、主水が近寄る。

 

「花村殿、徳川公の行方を教えてくださらぬか」

 

「ふふう、甘いのう、主水。俺が教えると思うのか」

 傷ついた花村は、側にいる主水の足をがっちり掴み込んだ。

 

「どうじゃ、私の電子心臓はやがて爆発しよう。貴様も道連れじゃ」

 

 主水は、自らの剣を、花村の死体から引き抜こうとしたが、外れ

ぬ。小刀も失っていた。花村を両手で叩くが動かぬ。

 

 最後の手段だった。主水は自らの右手で、しがみつかれている自ら両

足を叩き折った。

 「くわっ」自らの足をそのまま残し、体を回転し逃れる。

 

 直後、花村の休は爆発する。傷だらけの主水が転がった後には、

花村の残滓が空から散らばり降りて来る。

 

しばらくの間、動くものはなかった。

 二つの影が、主水の残った体を抱いた。

 

 「山本どの、すまぬ。知恵もすまぬ」

 

(続く)

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YG源義経黄金伝説■一二世紀日本の三都市(京都、鎌倉、平泉)の物語。平家が滅亡し鎌倉幕府成立、奈良東大寺大仏再建の黄金を求め西行が東北平泉へ。源義経は平泉にて鎌倉を攻めようと

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源義経黄金伝説■第48回★頼朝は「義経さえ、差し出せば奥州の地安堵する」の書状をしたため、奥州の跡を継いだ藤原泰衡のもとに。

 

源義経黄金伝説■第48回★

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■ 1187年文治3年 鎌倉

 

 平泉の藤原秀衡死亡の知らせは、早馬で鎌倉にも伝わっている。

 

「どうやら、秀衡殿、お亡くなりになった様子でございます」

大江広元が頼朝に告げた。

「そうか、秀衡殿が、、とうとう亡くなられたか」

その言葉は、頼朝自身に向けて、ある種の決断を語っている。

 

大江広元には、頼朝が何やら寂しげに見えた。宿敵を失った寂寥感かも知れ

なかった。大江広元にとっては、千載一遇に思える。

その時期を逃しては、平泉王国を滅ぼすことはできまい。気が抜けたように

なっている頼朝を、勢いづけなければと思った。

 

「いよいよ、奥州攻めも近うございますな」

「いや、まだ先になさねばならぬことがある」

「それは…」

 

「わからぬか、大江広元。義経は平泉王国の大将軍となっておる。

平泉が義経の元、一致団結をしておれば、我々も恐ろしいわ。

あやつの戦ぶり記憶していよう。戦ぶりでは、残念ながら、この日本一の武者よ」

 

「それに十七万騎の奥州の馬があれば、恐ろしゅうございますなあ」

 よくよく考えれば、まだ平泉王国は、強固なのだ。

「そこで、考えよ。どうすれば、よいかをな」

 

「内部をもっと分裂させますか」

大江広元のお得意の策諜を使わねばならない。

 

「そうだ。義経さえ、差し出せば、奥州の地を安堵しようとな。そういう書

状をしたため、使者に持たし奥州の泰衡のもとに出そう。

のう、大江広元、奥州藤原秀衡は平清盛よりも恐ろしかったわ。俺の誘いに全く乗らぬ」

 

大江広元の目には、頼朝の体がやや震えているように見えた。気のせいだろう

か。それに…、

 

広元は気に掛かることを告げた。

「例の黄金の件は、いかがいたしましょう。まだ、わが鎌倉の手元に…」

 

「そのこと、うちやっておけ。秀衡さえ亡くなれば、奥州すべての黄金は、我

が鎌倉のものとなる。大事の前の小事だ」

「東大寺が、文句をいいますまいか」

 

 京都のことなどをもう気にせずばなるまいと、広元は考える。それに関して

は、頼朝の方が一枚上手だった。

 

「何の届かなかったことにすればよいであろう。そうだ、黄金を、この頼朝

からの贈り物としよう。鎌倉幕府の将軍として、京都へ、また南都奈良に赴か

ねばならぬからのう」

 

「それは、また京、朝廷への大姫様のお披露目ともなりましょう」

 そのことも大江広元にとっては、忘れてはならなぬことだった。

 

頼朝がどうであれ、京都との連枝は繋いでおかねばならぬ。強固にしておかねばならなかっ

た。この鎌倉幕府を完全に支配し、京都に向かせればならぬ。

 

「そういうことだ。きらびやかに飾り、坂東の田舎者と思われている我々

が、美しく着飾った姿形を、京都の貴族どもや民に見せてやろうではないか」

「さようでございますなあ」

 

 

それには、大江広元も同じだ。

 

うだつのあがらない京都の貧乏貴族の俺が、新しい治世者の一人として、

都大路を従者を多数連れ、行列として練り歩けるのだ。

 

今度は、私が、京都の皆を羨ませる番だ。大江広元は、自らもきづかず

に、昔の傷あとをなでていた。

 

その額の傷は、往時の義経の凱旋行列を思い起こさせていた。

 

2012(続く)

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