お詫びと現在の状況について
11月30日に、「Dr.コトー診療所ー島の子供達」が発売されました。
この単行本には、多くの御批判のメールをいただきました。
この作品自体、「小学五年生」で連載されていたもので、
学年誌に描かれたものとは思われず本編の特別編と思って買われた読者の方は、
かなり期待はずれだと思われたことだと思います。
配慮に欠けていました。申し訳ありませんでした。
お詫びします。
それと、なぜ本編を再開しないのか、やる気がないのか、
そう叱咤される内容のものもありました。
今まで何のお知らせもせず、長い間休載状態が続いていたため、
そう思われても仕方がないと思います。
私山田貴敏は、ある病気を患っており、その治療を一年以上にわたって行ってまいりました。
このことは、編集者、家族しか知らないことで、
無論同業者にも伝えておりません。
休載の間、何度か連載再開を試みましたが、
連載を再開する以上、すぐにまた休載と言うことが許される世界ではありません。
何より読者の方々を裏切る結果となってしまいます。
熟慮を重ね、万全の状態で連載を再開することを念頭に治療に専念してきました。
その間にも自分としてできる限りのことはしようと思い、
様々なイベントに参加させてもらいはしましたが、それを良しとされない方も多かったと思います。
そんなことができるなら連載をしろと、ご意見をいただいたことも数々ありました。
幸いなことに病気は快方に向かっており、近い将来再開できると自分自身信じております。
今まで沈黙していたことで、激怒された方、心配された方、
いずれにしてもご迷惑をおかけしました。
また、ビックコミックオリジナルの紙面でお目にかかれるのを私自身楽しみにしております。
山田貴敏
ありがとうございました。
岐阜のみなさん、サイン会に足を運んでいただいてありがとうございました。
おかげさまで、岐阜高島屋自由書房で、発売日当日100冊以上を買っていただきました。
CBCラジオ(つぼイノリオさんの聞けば聞くほど)を聞いて、三重や、大阪から来てくださったみなさん、
東北からわざわざ足を運んでいただいた方もいらして、
本当に嬉しかったです。
その後、倉敷芸術科学大学の客員教授の辞令を受けるために岡山に行き、講演をさせてもらいました。
来年から(そんなに回数は行けないかもしれませんが)、よろしくお願いします。
あいち造形デザイン専門学校のみなさんも漫画家目指して頑張ってください。
応援してます。
さて、9月30日に発売された23巻に続き、今月30日日には、24巻が発売されます。
この巻から、実質的にビッグコミックオリジナルで連載した作品が主になります。
ずっとコトーを読まれてきた方には、また初めから読まされるような違和感があるかもしれません。
ご批判もあると思います。
忌憚のないご意見をお待ちしています。
みなさんのご意見に耳を傾け、
これからも作品上でお返ししていきたいと思います。
新生DR.コトー診療所をお楽しみに。
これから、次々と新しい展開をしていきますので本誌でもよろしく。
山田貴敏
原画展もやります。
30日、岐阜高島屋自由書房さんで、サイン会、講演、市長さんとの座談会に加えて、
愛あいステーションにて、原画展も行います。
岐阜に来られる方、見に来てください。
よろしくお願いします。
山田貴敏