ダボ穴開け用の治具を作ってみた。 | 山と道具と

山と道具と

登山やら、キャンプやら、そしてその道具たち。

◆ 「ダボ」とは、組み立て家具などの板と板をつないだりする時に使う、

  木製や金属製の小さい丸棒のことだ。

  以前、リビングの小物置きワゴン

 

 

トイレの小物入れ

 

 

を作ったりした時に、電動ドリルでダボ穴を開けたのだが、これが結構、難しかった。

特に板の横に開けるには、板が薄いとその真ん中に真っすぐ開けるのが難しいのだ。

 

 ママから、職場のクローゼット内に置く棚の作製を依頼された。

 市販品ではクローゼットの中にぴったりの大きさのモノがないのと、

 経費をなるべくかけないように、手作りしてほしい、とのこと。

 で、棚となればダボ穴を開ける必要がありそうなので、

 なるべく簡単に穴を開けられるように、

 そのガイドとなる治具を作ってみることにした。

↑ 材料。  木材は納戸の中で見つけた端材を活用。厚み1㎝、幅8.5㎝のヒノキ材。

 ダボは6mmФ(パイ)を使うので、スペーサーも6mmのものを調達。

 スペーサーはドリルで何度も穴あけしても治具の穴が広がらないようにするためのものだ。

 穴あけする板に挟み込んでガイドとなるボルトの太さは

 何mmでも良かったのだが、とりあえず6mmを選び、

 長さは40mmにした。

↑ まずは二枚の端材を合体。

  ある程度の厚みがないと、穴開けの時に傾きやすいのだ。

↑ クランプでがっちり固定して30分ほど放置。

↑ 両サイドをノコで切り落とし、適当な大きさにして、

  角を面取りしてから表面をサンドペーパーで均(なら)した。

↑ 三つの穴を開けて、端にボルト、そのちょうど真ん中にスペーサーを入れて、

  ハイ、出来上がり。

↑ 試しに、この板の薄いこの面にダボ穴を開けてみる。厚さは10mmだ。

 

↑ こんな風に使う。

  穴を開けたい材を、ボルトとボルトの間に挟み込めば、

  スペーサーの穴がちょうど板の真ん中に来る。

  板の厚さが変わってもいつも真ん中に来るのだ。

↑ こんなカンジ。

  以前は下穴を開けて、かなり神経を使っていたのだが、

  治具を使ったら簡単に出来た。

↑ もう一枚、材を準備して位置を合わせて同じ要領で穴を開けた。

↑ で、合体!

↑ イイカンジ。

次はL字に合体させてみる。

↑ 治具の先端に6mmの溝を彫り、

↑ 先にダボを取り付けた板とベースの板を固定しておいて、

↑ 治具の溝穴をダボに合わせて固定し、スペーサーの所に穴を開ければ・・・

↑ 意図した所に簡単に受け側のダボ穴を開けられる。

 

 実は似たような治具は売ってたりするのだが、

 安価な外国製でも2千円くらいする。

 が、今回はスペーサー4コ 100円、ボルト4本 100円の200円で作成できた。

 そして手のひらサイズのコンパクトさも使いやすくてイイ。

 

 ママから依頼された棚は、まだサイズがハッキリしない。

 忙しくて採寸している暇が無いらしい。

 棚は組み立てた状態だと運搬が大変なので、

 棚が出来たら一旦バラして、組み上げ要領をママに教えて、

 現地でダボで結合できるようにしておけばいいかな、

 なんて考えている。 

 

   ところで、

  道具や工具は、年に数回しか使わないDIY用途なので、

 あまりお金は掛けずにいたが、

  最近になって

  充電式インパクトドライバーだけは、ちゃんとしたヤツを買っておけば良かったかなぁ・・

  と感じている。

   使用頻度が結構高いがパワーがないと使いづらいのだ。

 

  コード式のものは安価でも十分なパワーのものがあって、

  もう20年以上も前に購入したものがあるが、

  ビット(ドリル歯やドライバー)の脱着が六角レンチでやるタイプで、

  コードが無く ワンタッチで脱着ができ、手軽に使える充電式を使い慣れてしまうと、

  なかなかコード式を引っ張り出す気になれない。

  けれど、10年ほど前に買ったコードレスは、

  トルクが120N/m(ニュートンメートル)しかないのでイマイチなのだ。

 ↑ ちなみにコメリオリジナルで「RETZLINK」と言うブランド。1万円ちょっとだった。

  (型番 LT-14DW 14.4Vで3モード:ドリル・振動ドリル・インパクトドライバ仕様。

  3モードでマルチに使えるけど、さすがにこの価格帯ではパワーが弱い・・・

  ちなみに振動ドリルは前後方向に打撃が加わり、インパクトは回転方向に打撃される。)

  この手のパワー低めのものは、

 市販の組み立て家具(カラーボックスとか)などの下穴の開いたものなら十分だが、

 DIY用途だと、ちょっと硬い木材などには全然ダメ。下穴必須で、二度手間になる。

 (より正確性を求めたり、硬めの材で木目が斜めに走っていると流されるから

 パワーがあっても下穴開けは必要な時はある。)

  やはりDIYと言えど、マルチ機であれば150N/mは欲しい。

 

  今回、ダボ穴治具を作ってみて、

  真っ直ぐに穴を開けるボール盤のようなヤツがあるとイイなぁ、と感じたので、

  RETZLINKを使って簡易ボール盤を作ってみたいなぁ、

  そんでもって新たに普段使いのインパクトもあるとイイなぁ・・・

  なんて画策している今日この頃なのでした・・・。