先日発売されたダイハツの新型ムーヴに試乗してきた。
現在、我が家には家内が運転するホンダNワゴンがあり11年目の車検を2月に受け乗っているのだが、車の試乗は私の趣味の一つであることと、次期買い替えとして前もって試乗してみることにした。
Nワゴンも新型が出ているのだが全高が1705mmと高く我が家のガレージには入れることができないので候補にはあげることができないのである。
ホンダ車が好きな私はホンダメーカーに言いたい、Nボックスがあるのに何故Nワゴンの高さを以前より高くするのか? 全高はNワンとの中間1600mmで十分で良いのにと思う。
全高が今までと同じくらい(1655mm)もしくは低くければ買い替えの候補にあげれたのに、いや間違いなく買い替えしていただろうに。
まあつべこめ言っても仕方がないが・・・
ディーラーに着くと早速スタッフが出迎えてくれた。
「新型ムーヴ見せてくれますか?」
「良かったら試乗もできますよ」とのことで、早速試乗させてもらうことにした。
試乗させていただいたのは、RS・G・X・Lのグレードがある最上位のRSの2WDで色は新色グレースブラウンクリスタルマイカである。
それにオプションの「ダンディスポーツスタイル」仕様である。
かなり厳ついイメージの顔つきでなんとなく今乗っているNワゴンに似ている感じだ。

このクラスでのスライドドアはとても良いと思う。
我が家のような高さのないガレージ(1700mm)に入るスライドドアの車だ!

落ち着いた新色グレースブラウンクリスタルマイカ


リヤも格好いい!


ドアを開けいよいよ試乗である!

スタートスイッチは右ドリンクホルダー下にある。
足踏み式パーキングブレーキではなく電動パーキングブレーキを採用されている。

ドア内側はこんな感じだ

エンジンスタート、ディスプレイが点灯
9インチディスプレイオーディオ(スマホ連携)はオプションであるのは残念。
ナビはiphoneだとcarplayで対応できる、アンドロイドも可能

シートに座りドライビングポジションを合わせ、ミラーを合わせる。
シートはやや硬めな印象、シートヒーターは装備されている、ランバーサポートは装備されていない。
シートベルト装着
さあ出発!
アクセルを緩やかに踏んで路上へ出る
おぉ・・
エンジン音は静かで、ロードノイズもよく抑えられている。
走行音は自宅のNワゴンと比べて静かだ!
ゴツゴツ感も少なく吸収してくれている。
これは良い!
加速はどうなのか?
信号待ちからのフル加速でアクセルをグッと踏んでみる
むむ・・
ターボラグか?・・ 反応が遅く感じる!
チョットパワー不足かな~
でも許せる範囲か・・
道路は風吹き峠の緩やかな上り坂である
ここでスタッフの方が気にかかったのかハンドルに付いているパワー切り替えスイッチを教えてくれた。
押してみたが特段目立った感じはなくわずかにパワーが上がった気がした程度だった。

パワーボタンを押すとオレンジ色に変更される(画像は停車時)

ターボ付きでこの感じだとNAだとパワー不足となるだろうと感じた。
車両重量は890kgと以前より40kg重たくなっているのが原因か?・・
このクラスとしては重たい方である。
因みに同クラスのスズキ ワゴンRマイルドハイブリッドターボは800kg、ホンダNワゴンカスタムターボが870kgである。
スライドドアを採用したことで重量が増したのだろうか?。
11年乗っているNワゴンの方がストレスなく楽な気がした。
ハンドリングはどうか?
走行途中に左右にハンドルを切ってみる、これは遅れはなくスムーズである
揺り戻しも少ない印象で、切り込んだ時のクイック感はそれほどスポーティーではないがハンドリングはで好印象だった。
このため
ボディ剛性のがっしり感が感じ取れる。
これは骨格がDNGA (ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)の軽量高剛性プラットフォームを採用し従来型プラットフォームに対して約30%向上したからだろう。
トヨタはTNGAを採用している。
ブレーキング時のカックンもなくスムーズに停車
パニック時の急ブレーキは試せなかったがそこはメーカーが検証しているだろう。
停車時にブレーキペダルから足を離しても、ブレーキランプが点灯したままブレーキを保持してくれるオートブレーキホールド機能が装備されているので渋滞時や信号待ちなどでは楽である。
とまあこんな感じでした。
残念だったのは、パドルシフトが無かったことです。
よく山道を利用する私にとっては、エンジンブレーキを利かしながら坂道を下る時や上り坂でパワーを利かせたい時など便利であるので。
リヤシートはフロントシートより硬めで、スライド・リクライニングは思うようにできる。
リヤウインドにはサンシェードが装備されていなかった、残念!


50:50の分割可倒式であるが
倒してもフラットにならないのが残念だ!

ラゲッジスペースボード下は大きめの荷物が入る。


RSのみ標準装備のインタークーラーターボ、インタークーラーは小さめだ。


タイヤはBRIDGESTONE ecopia 165/55R15 75Vが標準装備
ホイールはオプションのダンディスポーツスタイル仕様の物を装着されていた。

まとめとしては
チョットパワー不足だがDNGAの採用で剛性感があり、ハンドリングも良く、走行ノイズも抑えられていて快適な車でした。
今回のモデルチェンジで大きな点はスライドドアを採用したこととDNGAの採用が貢献している点だった。
新型ムーヴ RS スペック
車両重量:890 kg 、車両総重量:1110 kg
サイズ:全長3395 mm x 全幅1475 mm x 全高1655 mm
室内サイズ:2140 x 1335 x 1270 mm
最低地上高:150 mm
ホイールベース:2460 mm、
トレッド幅:(前)1300 mm/(後)1295 mm
エンジン:「KF」型 0.66リッター直列3気筒インタークーラーターボ
最高出力 kW[PS]/rpm:47[64]/ 6,400
最大トルクN・m[kgf・m]/rpm:100[10.2]/ 3,600
WLTCモード燃費:FF車 21.5km/L ,4WD19.9km/L
トランスミッション:ステップシフト機能付き「D-CVT」
ブレーキ:前ベンチレーテッドディスク 後リーディング・トレーリング
サスペンション:前マクファーソン・ストラット式コイルスプリング
後トーションビーム式コイルスプリング
タイヤ:前後165/55R15 75V