りぷりー


先日のヴァージニア工科大の乱射事件、犯人の報道を聞いているとき、彼の姉が名門のプリンストン大学を出ていると聞き、そういえば、映画「リプリー」の主人公トム・リプリーが、そもそもの過ちの発端になった大学の名前が、そこだったなって思い出しました。(その大学のエンブレムがジャッケットについていた)

そうしたら偶然、昨夜、TVのハイビジョンで「リプリー」が放映されていました。

もう何回目だろうこの映画を見るのは・・・って思いながらもまた引き込まれていった。


アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」のリメイクだといわれるが、比較できないほど、全然ちがった素晴らしい作品に仕上がっているからだろう。
アラン・ドロンは、美しすぎて、彼を中心にだけストーリーが展開し過ぎ、周りがぼけていた感がするが、「リプリー」は4,5人の登場人物がそれぞれの魅力でストーリーを織り成し、その妙味たるやすばらしい。

あのマット・デイモンがダサーい役を好演しているのに対し、ジュード・ロウはあの美貌で金持ちの放蕩息子を素敵に演じている。

この対比が、「太陽がいっぱい」にはないところです。


映像も、イタリアの名勝地などを舞台にして、趣のある衣装、おしゃれな登場人物が演じ、とってもきれい!

筋はわかっていても、何度でも楽しめるわけです。

それと、ここで使われている英語がわかりやすい。

汚い英語を使う人が出てこないからでしょうか。上流階級の英語だからでしょうか。それともイタリアが舞台だから?


何度みても飽きの来ない映画のひとつです。