「はしのうえのおおかみ」~こどもの道徳教育に思うこと~
小学校1年生の娘が、「”どうとく”の授業で、はしのうえのおおかみっていう話をやったよ」と教えてくれました。はしの上のおおかみ: 第3期 (名作文学紙芝居)2,268円Amazon---------------------------------------あるところに、一本橋がありました。ある日、うさぎが橋を渡っていると、向こう側からオオカミがきます。橋は狭くて、すれ違うことができません。そこでオオカミは言うのです。「こらこら、どけ、うさぎ!」うさぎは怖がり、仕方なく後ずさりし、来た道を戻ります。オオカミはなんだか楽しくなって、他の動物(自分より小さくて弱そうなキツネやタヌキ)にも同じこと繰り返します。ところがある日、オオカミがその橋を渡っていると向こう側から自分より大きな熊がやってきます。オオカミは驚いて、「あっ、どうぞどうぞ、わたしは引き返しますんでっ」と言って引き返そうとすると熊はオオカミを優しく呼び止め、こう言うのです。「だいじょうぶだよ、こうすればいいんだ」そう言って、熊はオオカミを抱っこして、橋の反対側に下してやりました。オオカミは、熊の後ろ姿をずっと見ていました・・・-------------------------------------こんなストーリーです。この話の結末は、オオカミは熊に親切にされてから、ウサギやキツネにも意地悪しなくなり、熊と同じように抱っこして橋の向こう側に下してやるようになった、というもの。親切にされると、心があったかくなる。人にも親切にしたくなる。そんなメッセージがこもった、いいお話だと思います。 でも、、ここで終わったらもったいない。この話で学べるのは、「オオカミのように意地悪はしない。人に優しくしよう」ってことだけじゃない。むしろ、フォーカスしてほしいのは、ウサギやキツネ側ですよ。自分より権威ある誰かに、理不尽なことを言われたりされたりしたとき、それでも折れない心を育てて欲しい。「オオカミさん、なにか嫌なことでもあったのかな」「この問題は、自分にコントロールできることかな?できないことかな?」そこまで思いを馳せられる子になってほしいなぁ、と願うのです。道徳とは違うかもしれないけど、アンガーマネジメントを道徳で取り入れている学校もあるみたいですしね。強い心=自分の心を自分でコントロールする力。小1にはまだ難しいかもしれないけど、折に触れて伝えていこうと思っています。