時間が経ってしまったが8月14日、Z団による「BARAGA-鬼ki」再演の昼公演を観劇した。
ACファクトリーの富田さんと石倉さんが参加されていたこともあるが基本的に幕末、新撰組が好きなことと、いくつかの初演のレビューでの評価を見て興味があった。
座長の富田さんが桂小五郎、石倉さんが井上源三郎を演じられた。
大変に見応えのある舞台だった。
新撰組というと近年は漫画などの影響で極端にキャラクター化が進んでいてたいていの作品は食傷気味であったのだがこの舞台はそういった部分と史実の部分のバランスが絶妙だった。
まず驚いたのは近藤勇役の末吉さん。よく見かける本人の写真にそっくりなのである。身長はもっと低かっただろうがキャラの描き方の上手さも手伝ってか「実際こんな感じだったんだろうな」と素直に思えてしまった。
ほかの隊士もみなよかった。殺陣もよく練られていてSEとの合わせ方の外れなさに感動してしまった。
女性キャストを活かすためにも大胆な史実の歪曲と切り取りが成されていたがその方向性が私の好みと大きく外れることがなかったのだろうと思う。土方最後の突撃はやはりグッと来てしまった。
しかし一番の泣き所は文句なしで源さんだろう。あれは卑怯なくらい来た。
何かを護って身体を張るおっさんという画はおっさんになる前からツボだったと思う。
今でも漫画史上最高の散り際は私の中ではエリア88のグレッグである。
石倉さんの思い入れの深さもあったと思う。
あのシーンだけで元は取れたと思えた。
富田さんの木戸孝允もよかった。クライマックスで土方を追い詰める木戸、大久保の画は演出の上手さもあったが本当に盛り上がった。
仕事が立て込んで一度しか見れなかったのが悔やまれる。是非再度の公演を期待したい。